夏バテで食欲不振…子ども達の食事作りだけでなぜかお腹いっぱいに!

体験談

連日の暑さで食欲がなく、食べられないことでさらに疲労感とだるさが増してしまった、暑過ぎて食欲が全然湧かず、夕食もそうめんやカップ麺だけで済ませてしまいがち……。
30〜60代の幅広い世代の女性の中には、こうした「夏バテによる食欲不振」に悩んでいる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

このような自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「夏バテによる食欲不振」をテーマに、医師の白井先生にお話を伺ってみました。

暑さと疲れで食欲が急降下…このままじゃ激やせしてしまいそうです

奈緒さん(43歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

このところすっかり夏バテ気味で、食欲がなくて困っています。3人の子どもたちが夏休みに入り、朝食、昼食、おやつ、夕食とひっきりなしに食事の支度やおやつ作りをしていて疲れていることもあるかもしれません。
毎食作っているだけですっかりお腹がいっぱいな気になってしまい、自分も何か食べなくては、と思うものの、作っている最中の味見や残り物をつまんだだけで「もういいか」となってしまうんです。急に体重が落ちたせいかだるさも感じやすく、どうしたものかと思っています。
子どもや夫が暑がりなため、家の中は常に冷房が効いていますが、私としては寒すぎるくらい。ちょっと買い物に出ただけで外の暑さとの気温差に耐えきれずにますます体がだるくなり、しんどいこと極まりなくて……。気温や湿度が高くなるのと反比例して食欲がどんどんなくなっていきます。まだまだ夏は長いというのに、どうしたらこの食欲不振を解消することができるでしょうか。
何か良い改善方法があれば教えてください。

ご質問ありがとうございます。
日本の夏は湿度が高く、過剰な湿気と熱が溜まることで体に大きな負担がかかるうえ、冷房による冷えから内臓、特に胃腸の調子を崩してしまう方が多いようです。
今回は、夏バテによる食欲不振の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

食欲不振は、冷えによる内臓の働きの低下が原因

爽やかで過ごしやすい春から一転、梅雨が終わった途端にすぐ猛暑が訪れる夏は、過剰な暑さや湿気によって体力が奪われ、自律神経が乱れがちです。
こうした体の働きの低下から様々な体調不良が起こることを夏バテといい、特に食欲不振をともなう場合は、冷たいものの摂り過ぎや冷房によって胃が冷えて内臓の働きが低下することによって生じると考えられます。

また東洋医学では五臓のうち胃腸をつかさどる「脾(ひ)」の働きが低下することで様々な不調が生じて「夏バテ」が起こるとされ、「気(生命エネルギー)」に巡りが悪くなることで食欲不振が起こると考えられています。

次の章ではこのような「夏バテによる食欲不振」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

夏バテによる食欲不振を解消する3つのセルフケア

1.単品メニューより栄養豊富な温かい汁物を

夏バテから食欲不振に陥ると、そうめんやそばなどあっさりしたもので食事を済ませがちですが、こうした炭水化物メインの単品メニューでは、体力や疲労回復のもととなるタンパク質が不足し、さらに夏バテ症状が悪化してしまいがちです。
夏こそタウリンやアミノ酸などの疲労回復物質が豊富に含まれる豚肉・鶏肉・魚・卵などのタンパク質を積極的に摂るようにしましょう。
食欲がなくて食べるのもつらい、という場合は、具材を細かく切った具沢山の温かい味噌汁もオススメです。塩分やミネラルが取れる味噌やワカメはもちろん、内臓の機能を高めるタウリンの豊富なアサリやシジミなどの貝類、豚肉や卵など、日替わりで具材を変えれば飽きずに楽しめます。

2.クエン酸の豊富な「酢」を取り入れてみましょう

食欲がないときには、クエン酸がたっぷり含まれた「酢」を使ったメニューもオススメです。酢には、さっぱりとした香りで食欲を増進させ、胃腸での消化吸収を高める効果があります。
さらにクエン酸には疲労の原因となる乳酸を分解してだるさを解消し、胃液の分泌を高める効果もあるため、夏バテによる食欲不振には最適といえるでしょう。

3.冷房による冷え対策を心がけましょう

冷房の効いた部屋で長時間過ごし、体が冷えきって血の巡りが悪くなることは内臓の働きを低下させ、食欲不振を起こす原因になります。
さらに、猛暑の屋内と冷房で冷え切った屋外を頻繁に行き来することで自律神経が乱れると、疲れもたまりやすくなってしまいます。屋内にいるときは、夏でもしっかり冷え対策をし、ストールや膝掛けなどで体を冷やし過ぎないようにすることが大切です。
また、夜は副交感神経を優位にし、リラックスしてたっぷりと質の良い睡眠をとるためにも、暑くてもシャワーで済ませず、ゆったり湯船に浸かって体を温めるようにしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

夏バテによる食欲不振を改善するために、セルフケアに加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、清暑益気湯(セイショエッキトウ)です。暑さで体がだるく、食欲が落ちてしまった方の低下した体力を回復させ、「気」を巡らせて胃腸の働きを高める効果があります。
また、食欲不振が続いて栄養不足から疲労感や倦怠感のある方には、「気」や「血(血液)」を巡らせて全身状態を良くする効果のある十全大浦湯(ジュウゼンタイホトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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夏こそ栄養豊富な食事で疲労と食欲を回復させましょう

今回は、夏バテによる食欲不振に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
熱い日が続くと、つい手軽で喉越しのいいものばかり食べてしまいがちですが、内臓の疲労や食欲を回復するためにも、しっかりと栄養豊富な食材を摂ることや、体を冷やさないように心がけることが大切です。
こうした気になる夏バテ症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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