内臓冷えでひどい下痢に…夏バテのつらさに勝る冷えたビールの誘惑!

体験談

冷房の効いた部屋で長時間過ごしていたら体が冷えてお腹を下してしまった、屋外の暑さに耐えきれず冷たい飲み物をがぶ飲みしていたらひどい下痢に見舞われてしまった……。
30〜60代の幅広い世代の女性の中には、こんな「夏バテによる下痢」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「夏バテによる下痢」をテーマに、医師の白井先生にお話を伺ってみました。

冷たいものの摂りすぎ⁉︎ 胃腸の冷えと体の冷えで下痢が止まらない

理恵さん(32歳女性)、パート勤務の方からご質問をいただきました。

衣料品店でパートをしているため、終日エアコンの効いた室内で立ちっぱなしで接客業務をしている私。猛暑の中来店してくださるお客様のため、店内の冷房は常に効き過ぎの状態で、足腰が冷えて仕方がありません。
休憩時間にむくんだ足を触るとひんやりと冷たくてびっくりしてしまうほど。それに、このところ水のような下痢が続いていて、なんだか体もだるくて仕方がないんです。
仕事中は寒さに耐えていても、一歩外に出ると汗だくになる程暑いため、間食や食後のデザートで冷たいアイスを食べるのが日課になっているせいもあるかもしれません。
それに、やっぱりお風呂上がりにキンキンに冷えたビールを一気に飲み干すのもやめられなくて……。欲望に打ち勝てず、さんざん冷たいものを摂ってしまった後にお腹がギュルルル〜!と痛くなり、大慌てでトイレに駆け込んでから後悔する日々です。
お腹の調子が悪過ぎて、最近は少しずつ冷たいものを避けるようにはしていますが、あまり症状が改善しません。どうしたらこの下痢とだるさを解消することができるでしょうか。

ご質問ありがとうございます。
冷房や冷たいものの摂り過ぎは、体を内側からも外側からも冷やしてしまうため、胃腸の働きを大きく低下させる要因になってしまいます。
今回は、夏バテによる下痢の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

夏バテによる下痢は、胃腸の粘膜の冷えが原因

爽やかで過ごしやすい春から一転、じめじめとした梅雨の後すぐに猛暑が訪れる夏は、過剰な暑さや湿気によって体力が奪われ、自律神経が乱れがちです。
こうした体の働きの低下から様々な体調不良が起こることを夏バテといい、特に下痢をともなう夏バテ症状は、冷たいものの摂り過ぎによる胃腸の粘膜への刺激や冷房が原因の冷えで胃腸機能が低下して生じると考えられます。

また東洋医学では気温や湿度の高さによる疲労に加え、五臓のうち胃腸をつかさどる「脾(ひ)」の働きが低下することで様々な不調が生じ、「夏バテ」が起こると考えられています。

次の章ではこのような「夏バテによる下痢」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

夏バテによる下痢への3つの対処法

1.冷たいものの摂り過ぎを避け、体を温める

かき氷や冷えたビール、キュウリやナスなどの夏野菜、冷製メニューなど、夏は冷たい食べ物や飲み物をどうしても摂りたくなってしまいがちです。
屋外で過ごしている時に涼をとるために少量摂る程度であれば問題ありませんが、冷房で冷えた室内で冷たいものを摂りすぎると、胃や腸の粘膜まで冷え、胃腸機能の低下を招く原因になります。
下痢症状があるときはもちろん、お腹に冷えを感じる時は、夏でも温かいものを積極的に摂り、毎食一品は温かい汁物を追加するなどして体を温めるようにしましょう。

2.常温か温めた飲み物で水分補給をする

激しい下痢によって大量の水分が排出されてしまうと脱水症状を引き起こすことがあります。症状がつらい時は安静にしてしっかり体を休め、胃腸を冷やさないように常温もしくは温めた飲み物で水分補給を行うようにしましょう。
水分摂取の際は、マグネシウムやカリウムなどの電解質を含み、体内で水分が吸収されやすいスポーツドリンクがオススメです。また、アイスコーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物には、その利尿作用から脱水症状を悪化させる可能性があるため、下痢症状のあるときは控えるようにしましょう。

3.お腹や腰を温めて「内臓冷え」を防ぐ

猛暑が続くとどうしても薄着で外出してしまいがちですが、冷房の効いた室内で過ごす場合は、上から羽織れる薄手のアウターやストールを携帯し、しっかりと冷え対策をするようにしましょう。
特に、内臓の冷えから起こる下痢症状には、腹部や腰をしっかりと温め、冷やさないようにすることが大切です。冷房の効いたオフィスで一日の大半を過ごす方は、お腹や腰回り、足元を温められるレッグウォーマーを着用すると良いでしょう。
また、入浴は夏でもシャワーで済ませず、温かい湯船にゆっくり使って体を芯まで温めること、睡眠時に腹巻をして寝ることも内臓の冷えや寝冷えに効果的です。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

夏バテによる下痢を改善するために、セルフケアに加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、五苓散(ゴレイサン)です。体の冷えやむくみ、水様性の下痢症状がある方の体内に溜まった「水(水分)」の巡りを良くして症状を和らげる効果があります。
また、下痢症状に加えて疲労感や食欲不振、みぞおちの痛みなどもある方には、体を温めて胃腸の働きを良くする効果のある人参湯(ニンジントウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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冷房による内臓の冷えを防いで体を温めましょう

今回は、夏バテによる下痢に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
暑さから薄着をし、つい冷たいものを摂ってしまいがちですが、症状改善のためには夏でも防寒対策を怠らず、体を温めて内臓を冷やさないようにすることが大切です。
また、こうした気になる夏バテ症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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