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急な眠気の恐怖!娘の晴れ舞台でまさかの居眠り…ママ友の白い目が怖い!

体験談

大事な顧客との商談中にコテっと眠ってしまっていた、楽しみにしていたコンサートなのに、強烈な睡魔に襲われて開演後すぐに眠ってしまった……。
30〜40代のプレ更年期世代の女性のなかには、こうした「急な眠気」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?
 「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「急な眠気」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。

急な眠気で娘のお遊戯会が台無しに…ママ失格な私はどうすればいい?

英恵さん(34歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

半年ほど前からでしょうか、なぜだかわからないのですが急に眠くなってしまうことが多く、自分でも意識しないうちにコテっと眠りこけてしまっていることがたびたびあるんです。
幼稚園に通う子どもをお迎えして帰宅後、お昼寝させようと思って寝かしつける間も無く私が先に寝ていたり、絵本を読んでいる途中で寝てしまうこともしょっちゅう……。最初は育児疲れかな、なんて思っていたのですが、実は先日、ママとしてあるまじきとんでもないことをやらかしてしまいまして……。
娘の幼稚園での初めてのお遊戯会があり、我が子の晴れ姿を見ようと夫と出かけ、運良く一番前の父母席に座れたんです。カメラも構えてワクワクしていたのですが、まさかのそのタイミングであの例の発作が起きてしまったんです。「ゴン!」と三脚に頭を打ち付けた勢いでびっくりして目覚めたものの、夫には笑われるし、周りのママ友には白い目で見られるしで、恥ずかしくて顔から火が出る思いでした。
恥ずかしいのももちろんですが、何よりあんなに楽しみにしていた娘の晴れ姿を直接見られなかったことが悔やまれて……。初めてこれはちょっと異常かもしれない、と思ったんです。いったいどうしたらこの急な眠気に打ち克つことができるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
伺った症状から考えると、睡眠障害の一種である「ナルコレプシー」による症状からくるものが原因となっている可能性が考えられます。睡眠障害は医療機関での診断や適切な処置が必要となるため、睡眠障害全般を扱う睡眠外来、もしくは呼吸器内科や精神科、神経内科などで相談してみることをオススメします。
今回は、急な眠気の原因や治療法について、詳しくお伝えしていきましょう。

脳の神経伝達物質の不足による「ナルコレプシー」が原因

日中、急に猛烈な睡魔に襲われる、といった症状が度々ある場合には、睡眠障害の一つである「ナルコレプシー」が原因となっている可能性が考えられます。
ナルコレプシーは、脳の視床下部から分泌される神経伝達物質「オレキシン」の不足により脳が睡眠状態へ促されてしまうことによって生じると考えられています。
通常、オレキシンは分泌後さまざまな場所にある受容体に受け取られ、脳を覚醒した状態に導きますが、ナルコレプシー患者の場合は何らかの原因でオレキシンの分泌が減ったり無くなったりすることで、受容体にオレキシンが届く量が不足して突如強烈な眠気が起こると考えられています。

また東洋医学では、ナルコレプシーに代表される過眠の症状を「多寐(たび)」または「嗜眠(しみん)」といい、五臓のうちの消化器をつかさどる「脾(ひ)」の衰えや、人が活動するための力である「陽気(ようき)」の不足が関係していると考えられています。

次の章ではこのような「急な眠気」を改善するための具体的な治療方法をお伝えしていきましょう。

急な眠気を改善する西洋医学的治療法

1.精密検査で睡眠状態を確認し、診断する

通常の健康な人であれば、眠りにつくまでの平均時間は8分以上とされますが、ナルコレプシー患者の場合は数分以下というスピードで眠りに落ちてしまうことが特徴です。
通常、入眠直後には眠りの浅い「レム睡眠」は観察されませんが、ナルコレプシー患者の場合は入眠直後や、それ以降の眠っている間にも眠りの浅いレム睡眠が多く、「中途覚醒」により睡眠途中で目が覚めやすいという特徴もあります。
ナルコレプシーの検査は最低1泊の入院を必要としますが、実際に眠っている状態から、こうしたナルコレプシー特有の睡眠中に現れやすい特徴がないかを調べ、診断を行います。
ナルコレプシーを診断する検査は主に、夜間の睡眠状態を記録する「PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)」と、日中の眠気を記録する「MSLT(反復睡眠潜時検査)」の2種があります。
通常は「PSG」を施行した翌日に「MSLT」を4~5回行い、「入眠までの時間」や「レム睡眠の有無」を測定することに加え、脳波やあごの筋肉、眼球運動などの測定を行います。

2.現れる症状により2種の薬を服用する

ナルコレプシーと診断された場合に投薬される治療薬は、主に「中枢神経刺激薬」 と「三環系抗うつ薬」の2つがあります。
日中の耐え難いほどの猛烈な眠気や、睡眠発作を起こしてその場で寝てしまう、といった症状がある場合は、中枢神経刺激薬の「モダフィニル」を朝1回服用します。効き目が12時間と長く続く薬で、副作用は投与初期の頭痛や動悸、吐き気、食欲低下などがありますが、どの症状も次第に軽くなる場合が多いといわれています。

睡眠発作に加え、感情的な刺激により体の力が抜けてしまうような症状のある方には、モダフィニルに加えて少量の三環系抗うつ薬「クロミプラミン」を1日1回服用します。主な副作用は、便秘や口の渇き、目のかすみなどがありますが、少量から服用し始めて徐々に用量を増やしていくことで副作用を軽減することができます。

東洋医学的治療法の併用も効果的!

急な眠気の症状を改善するためには、生活習慣を見直して規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることや、ストレスを溜め込まないように意識することも大切です。
症状を改善するためにも、ご紹介した西洋医学での治療に加えて、根本的な体質改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)です。日中強いだるさや疲労感とともに急な眠気の発作がおきてしまう方の「気」を補って「脾」の衰えを改善する効果があります。
また、特に体の衰弱が激しい方には、体を温めることで胃腸の調子を良くし、体力をつけて症状を改善する小建中湯(ショウケンチュウトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

適切な治療と生活改善で症状を回復していきましょう

今回は、急な眠気に悩む方のための治療法や漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、まずは医療機関で適切な検査を受け、症状の原因を正しく知り、適切な治療をおこなうことが大切です。
また、こうした気になる眠気の症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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