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一日中スマホに夢中…「脳疲労」で頭がボーッとして集中力が保てません

体験談

なんだかこのところ頭がぼーっとして仕事のパフォーマンスが落ちている気がする、好きなものを食べているはずなのに、以前より美味しく感じなくなってきた……。
30〜40代のプレ更年期世代の女性の中には、このような「脳疲労」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「脳疲労」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。

スマホ中毒のせいで「脳疲労」に!? 謎のだるさを回復させる方法を教えて

沙月さん(33歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

数年前からうっすらと自覚はしていたのですが、どうやら私、完全なる「スマホ中毒」の状態に陥ってしまっているみたいで……。随分前からなんだか頭がボーッとしたり、寝ても疲労感が全くとれない症状があるのですが、このスマホ疲れのせいなんじゃないかと思っているんです。
まず、朝起きて一番先にベッドの上でやることはスマホのメールアプリを開き、重要な連絡が来ていないかのチェックすること。そのあとニュースサイトを見て今日の出来事や事件をなんとなく把握しながら支度をし、出社後もランチ休憩中は携帯を開きっぱなしの状態。
帰宅後も、一人暮らしの寂しさもあり、動画アプリのコンテンツやSNSを眺めてはダラダラ過ごしてしまいます。片手間に食事をし、夜は早めにベッドには入るものの、スマホで映画を観ながらそのまま寝てしまうことも……。こんな毎日を続けているせいか、いつも疲労困憊でどこかしら具合が悪いんです。ふと我に返って、このままじゃいけない、ちゃんとメリハリある生活をしなくちゃ、と思うこともあるのですが、仕事や日常のストレスを解消する良い方法も思い浮かばす、結局惰性的にスマホに手が伸びてしまいます。
最近では、自分で何かを考えて決断したり、一つのことに意識を集中することも難しく感じるようになり、戸惑っています。どうしたらこの漠然とした得体の知れない疲労感を解消することができるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
スマホの使い過ぎが習慣化すると、情報量の多さから脳の疲労が蓄積、考えたり決断したりする脳の情報処理機能が低下してしまうため、注意が必要です。
今回は、脳疲労の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

脳疲労の原因はストレスと情報過多による自律神経の機能不全

脳疲労とは、脳の酷使により脳に疲労物質である活性酸素が溜まり、自律神経が正常に機能しなくなってしまった状態をいいます。
主な原因としては、社会生活や家庭内でのストレスを継続して感じることや、スマホやメディアから絶えず入ってくる情報に脳の処理が追いつかなくなることが挙げられます。
こうした機能不全による「脳疲労」の症状としては、消化器の不調による便秘や下痢、寝付きの悪さや不眠などの睡眠障害、味覚や嗅覚が鈍感になるなどの五感の衰えなど様々な不調があります。

東洋医学では、体内の「気(生命エネルギー)」「血(血液)」「水(水分)」のバランスが崩れ、自律神経が失調することで脳にも疲労が生じると考えられています。

次の章ではこのような「脳疲労」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

脳疲労を改善するためのセルフケア3選

1.睡眠環境を整えて睡眠の質をあげる

一般的に、疲労回復のために必要な睡眠時間は7時間程度と言われていますが、脳疲労の回復のためには時間だけではなく、どれだけ質の高い睡眠をとれるかがポイントになります。
質の高い睡眠を摂るためには、熱すぎないお湯にゆったりと浸かって体を芯まで温め、身体が冷えきらないうちに就寝しましょう。また光を浴びることは脳を活性化させ、安眠できなくなる原因になります。
寝室の照明は暗めに設定し、睡眠に適した静かな環境を作るようにしましょう。さらに就寝前にはテレビやスマホ、パソコンなどのブルーライトを発する機器には触れないようにして、目や脳に刺激を与えないように心がけることが大切です。

2.「抗疲労効果」のある食材を積極的に摂る

脳疲労を回復させるためには、栄養バランスのとれた食事をきちんと摂ることも大切です。タンパク質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの基本的な栄養素はもちろん、疲労回復につながる成分を含む食材を上手に取り入れるのがオススメです。
特にマグロや鶏肉に多く含まれる「イミダペプチド」は、活性酸素による脳の酸化ストレスを解消し、抗疲労効果が期待できます。さらに、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の果実に多く含まれる「クエン酸」にも疲労を軽減させる抗疲労効果があり、日頃から摂取しておくことで疲労の予防にもなります。「脳疲労」の予防や改善のために、このふたつの成分の含まれる食材を積極的に取り入れてみると良いでしょう。

3.「瞑想」で脳の疲労改善とパフォーマンス向上を

脳の緊張を解き、リラックスさせる方法の一つとして「瞑想」があります。近年「マインドフルネス」という名目でブームになりましたが、瞑想の歴史は古く、心と体に良い作用をもたらすものとして実践されてきた方法です。
瞑想することににより、脳の認知機能に関わる「前頭前皮質」という部分が活性化され、脳疲労を改善するとともに、脳のパフォーマンスを向上させることができると考えられています。
瞑想をする上で大事な「調身」「調息」「調心」の3つのポイントを心がけ、実践してみてください。

①「調身(ちょうしん)」
背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスし、椅子に腰掛けて両足を床につけ、両手を太ももの上に置いて目を軽く閉じる。

②「調息(ちょうそく)」
5秒ほどかけて鼻から息を吸い、その倍の10秒ほどの時間をかけてゆっくりと息を吐きます。

③「調心(ちょうしん)」
心を整え、雑多な思考を止め、20分〜30分ほど呼吸することだけに意識を集中させます。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

脳疲労を改善するために、セルフケアやサプリの服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)です。日中疲労感から頭がボーッとし、だるくて寝ても疲れが取れない、という方の「気」を補って胃腸の消化吸収機能を高め、抵抗力を高める効果があります。
また疲労感に加えて貧血症状もあり、顔色の悪い方には、「血」と「気」を補って体内の巡りを良くし、体力を回復させる効果のある十全大浦湯(ジュウゼンタイホトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

日常生活の中で「疲れにくい脳」に整えていきましょう

今回は、脳疲労に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、良質な睡眠によって疲労回復に努めるのはもちろん、抗酸化作用のある食材を積極的に取り入れたり、脳疲労の改善や脳のパフォーマンスの向上に効果的な「瞑想」をすることなどで、疲労を感じにくい脳に整えていくことが大切です。
また、こうした気になる疲労症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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