疲れが解消できずに慢性化…この負のスパイラルからどう抜ける?

体験談

疲労感が強すぎて朝ベッドからなかなか起き上がれない。なんだか常に頭がぼーっとしてしまいスッキリしない……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「慢性疲労」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

過労とストレスから慢性疲労に…もう元気の出し方もわかりません

由樹子さん(36歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

数年ほど前から役職が変わり、ほぼ毎日の残業と、月に数回の休日出勤をこなさなくては仕事が終わらない状況になってしまいました。一応睡眠はとっているものの、仕事のことを考え始めるとなかなか寝付けず、スッキリしないまま出社することの繰り返しで
す。そのせいか、この数ヶ月ほど、だるさや原因のわからない動悸もあり、つらくて仕方がありません。以前は、休日ともなれば友人と食事をしたり買い物をしたりと楽しい時間を過ごしたりもしていましたが、最近ではたまの休日も一人暮らしをいいことに家事もせず、テレビやスマホを眺めながらゴロゴロしてばかり。
「疲れを解消しなくちゃ!」と気だけは焦るものの、どうすれば疲れが解消できるのかもわかりません。とりあえず、日頃の睡眠不足を解消するために思いっきり朝寝坊しようと思うのですが、眠りが浅いのか変な夢ばかり見ますし、たくさん寝たはずなのにどうも疲れが取れないんです。結局パジャマのまま1日ダラダラと過ごしてしまい、夜になって「なんて虚しい休日だったんだろう…」なんて落ち込むばかりです。
楽しくない上に疲れも解消できない、残った疲れで翌週もつらい……。この負のスパイラルをどうしたら断ち切ることができるでしょうか? 何か良い改善方法があれば教えてください。

ご質問ありがとうございます。
疲労の蓄積から体に様々な不調が出始めることで、心も鬱々として調子を崩してしまうことがあります。そうした状況を避けるためにも、早めに疲労を解消し、心身をケアすることが大切です。
今回は、慢性疲労の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

慢性疲労は蓄積した疲れを解消できていないことが原因

現代人は過労や睡眠不足に加えて運動不足などの影響もあり、体力が低下している方も多く、疲労が蓄積しがちです。こうして日々蓄積した疲れがなかなか解消できないまま疲労感が継続することを、慢性疲労と言います。
ある程度の疲労であれば、休養を取って栄養バランスのとれた食生活をすることで回復するものですが、こうした慢性疲労を放置してしまったり気づけなかったりすると、心身のバランスを崩し、日常生活にも支障をきたようになってしまうことがあります。
また、長期的な疲労や倦怠感があり、休養をとってもなかなか改善しない場合は重大な病気が隠れている場合もありますので、必ず医療機関で医師の診断を受けるようにしましょう。

また東洋医学では、疲労は「気(生命エネルギー)」や「血(血液)」巡りが悪くなる「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」や、五臓のうちの「腎(じん)」や「肝(かん)」の衰えなどによって生じると考えられています。

次の章では、このような「慢性疲労」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

慢性疲労を予防&改善する簡単セルフケア3選

1.睡眠の質を高める生活に改善しましょう

疲労が蓄積していると感じる時は、忙しくともまずは睡眠時間を確保し、オンとオフのメリハリがある生活に整えることを優先してみてください。
不規則な生活によって睡眠のリズムが崩れると、睡眠の質が低下して脳が休まらず、寝ても疲れが回復できなくなることがあります。質の高い睡眠を得るためにも、日頃から適度な運動を心がけ、寝る前に湯船にゆったり浸かって体を温めてから入眠するようにしましょう。
眠る3時間前までに食事を終えて胃腸も休ませるようにしたり、眠る間際までスマホやテレビなどの明るいモニターを眺めることもやめましょう。

2.バランスのとれた食生活で疲労回復を促進

疲労を溜めにくい体をつくるためには、栄養バランスのとれた食生活で滋養をつけることも大切です。
特にスムーズなエネルギー代謝を行うために必要なビタミンB群や、細胞の機能を正常に保つ働きのあるカルシウム、体内に酸素や血液を運ぶ鉄分などを意識して摂るようにすると良いでしょう。
また、疲れていると甘いものを食べたくなりがちですが、過度な糖分摂取はビタミンB群の欠乏を招き、かえって疲労が取れなくなることもあるため注意しましょう。

3.有酸素運動で汗を流して疲労の解消を

疲れている時はひたすら動かずにダラダラ過ごしたい、と思ってしまう方も少なくないと思いますが、現代人の多くが悩んでいると言われる精神疲労を解消するためには、体を動かして筋肉を刺激し、全身の血を巡らせることが有効になります。
疲労回復のための運動として特にオススメなのが、無理のない範囲で行うウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動です。
こうした運動は筋肉の刺激や血流改善になるのはもちろん、呼吸循環器系を活発化させたり、心を穏やかに保血リラックスさせる効果のあるセロトニンを増やす働きもあると考えられています。オフの日は朝寝坊して1日ダラダラと過ごしてしまうのではなく、運動して爽やかな汗を流し、体内の疲労物質を取り除きましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

慢性疲労を予防・改善するために、市販薬やサプリの服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)です。疲労感に加えて不眠症状や微熱、動悸などの症状もある方の、体の「熱」を冷まし、「肝」の働きを高めてストレス症状を改善する効果があります。
また、疲労が蓄積して日中ボーっとしてしまったり、倦怠感があってお腹の調子を崩しがちな方には、「気」を巡らせて体の抵抗力を高める効果のある補中益気湯(ホチュウエッキトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

生活のリズムを整えて疲労を溜めにくい体に改善しましょう

今回は、慢性疲労に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の予防や改善のためには、不規則な生活を改善して睡眠の質を高め、栄養バランスのとれた食生活を送ることが大切です。また、疲労の解消には適度な有酸素運動を取り入れることも有効ですので、ぜひ実践してみましょう。
こうした気になる疲労症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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