眼精疲労で目が真っ赤…頭や肩まで重だるくてやる気が起きません

体験談

長時間のデスクワークで目の奥がズキズキしてくる。目の疲れを放置して作業を続けていたら頭が痛くなってきた……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「眼精疲労」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

翌朝も抜けない疲れ…私の日常を蝕む眼精疲労をどう解消する?

由奈さん(47歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

長年経理事務の仕事を続けていることもあり、長時間の打ち込み作業には慣れているつもりだった私。でも、このところ作業量が多く、目の疲れに悩まされています。
ランチ後、退社時刻までに仕上げなければいけない資料とにらめっこしながら全集中で作業をし、終業時刻になる頃には目が真っ赤に……。意識はしていませんが、おそらくまばたきすら忘れて目を見開いて作業しているようで、目の乾燥にも悩まされています。
あまりの目の痛みに耐えかね、我に帰るたびに保湿成分の入った目薬は打つようにしているのですが、少し時間が経つとまた目が乾いてしまうことの繰り返し。帰宅後に鏡を見て、目が血走ったように赤くなっているのを見ると、なんだかガックリきてしまい、疲れも倍増する気がします。
若い頃はこんな暮らしでも元気に働いていたものですが、年をとったせいか翌朝になっても疲れが抜けません。頭も肩も重だるくて、なかなかやる気も起きなくて……。
本当はさっさと仕事を早く終わらせて気晴らしに趣味の映画でも観て帰りたいのですが、眼精疲労のせいで全身も疲れきってしまい、それもままなりません。
どうしたらこのやっかいな眼精疲労をスッキリ解消出来るのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
眼精疲労は目の酷使によって目が疲れるだけでなく、全身にまで疲労が波及して様々な症状が現れることがあるため、つらいですよね。
今回は、眼精疲労の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

眼精疲労は目の酷使と「肝」の機能低下が原因

眼精疲労とは、長時間のデスクワークや細かい作業、テレビやスマホなどの画面を長時間見て目を酷使することで目や全身に疲れを感じ、休息や睡眠をとっても疲れが十分に回復しない状態のことです。
また、こうした原因以外にも、メガネやコンタクトが視力にあっていないこと、角膜炎、結膜炎などの眼病や、ストレス、貧血なども眼精疲労を引き起こす場合があります。

東洋医学では、目は五臓のうちの「肝(かん)」と関係が深いとされ、「肝」の衰えによって血流が悪化したり、自律神経が失調することで眼精疲労が生じると考えられています。

次の章では、このような「眼精疲労」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

眼精疲労を解消する3つのセルフケア

1.食生活と生活習慣を見直しましょう

日頃から目を酷使する作用が多い方は特に、目の神経や筋肉などの働きを維持し、保護する役割のある栄養素を摂るように心がけましょう。
特にビタミンB群は目の粘膜や末梢神経を正常に保ち、ビタミンEはその抗酸化作用から目の神経を保護したり血行を促進して筋肉の疲労を和らげる効果があります。
また、睡眠不足や精神的なストレスの蓄積などによっても目に疲労感を感じやすくなることがあります。夜更かしや不摂生な生活をしていると感じたら、生活習慣を見直し、たっぷり睡眠をとってストレスを溜め込まないようにすることも大切です。

2.目が疲れにくい作業環境を整える

目が疲れやすい環境でデスクワークや作業を続けることで、眼精疲労が増してしまうことがあります。眩しすぎる照明や暗い場所での作業は避け、ディスプレイ画面のモニターの明るさは500ルクス以下、デスクの照明は300ルクス以上に設定するのがオススメです。また、エアコンや扇風機の風が目に直接当たらないようにしたり、まばたきの回数を増やして目の乾燥を防ぐことも大切です。
どんな作業をするにしても、1時間以上連続して作業をする場合は、こまめに休憩を取って体を休めるようにしましょう。深呼吸や簡単なストレッチ、遠くの景色を見るなどしてリラックスする時間を作るようにしてみてください。

3.ツボ押しで目の周りの筋肉の緊張をほぐす

作業の合間の休憩にオススメなのが、目を瞑り、温かい蒸しタオルを目の上に乗せて温め、血の巡りをよくすること、目の周りの筋肉の緊張をほぐすマッサージやツボ押しです。
また、目の疲れが進み、頭痛や肩こりが起きてしまった時にオススメなのが「風池(ふうち)」のツボです。ぜひ試してみてください。

◎風池(ふうち)
場所:後頭部の髪の生えぎわにあり、頭を支える僧帽筋(そうぼうきん)の外側の左右のくぼみにあるツボ。両手の親指の腹をツボにあて、斜め上に向かって強めに押す。親指以外の指で頭を支えるようにして、10秒ずつ10回ほど押します。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

眼精疲労を改善するために、市販の点眼薬やサプリの服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、滋腎明目湯(ジジンメイモクトウ)です。過労や加齢によって目が疲れやすくなり、充血やドライアイなどの症状がある方の「腎」の機能を回復させ、「肝」の血液不足を補うことで目の機能を回復させる効果があります。
また、目がかすみ、視力が低下気味な方には、体の余分な「熱」や水分を取り除き、「腎」や「肝」を補って症状を改善する杞菊地黄丸(コギクジオウガン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

目に優しい環境を整えて疲労を解消しましょう

今回は、眼精疲労に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、目の神経や筋肉をサポートするビタミンB群やEを積極的に摂取したり不摂生な生活を改善すること、作業する環境を整え、目の疲れや負担を少しでも軽減するようにすることが大切です。
また、こうした気になる疲労症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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