口の中がネバついて苦い…口臭が気になって人と会話できない!

体験談

口臭が気になって人と至近距離で会話するのが怖い。きちんと歯を磨いて寝ているのに寝起きや空腹時の口臭がひどい……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「口臭」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。

不快な口臭で憂うつ…きちんと歯を磨いても口が臭うのはどうして?

美南さん(46歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

このところ、自分の口がどうにも臭うような気がして、人と至近距離で会話をするのも怖くなってしまい、困っています。若い頃は、口臭といってもニンニクやカレーライス、餃子など刺激的な匂いのあるメニューを食べた後くらいしか気にならなかったものですが、今や、朝起きた時や空腹時などに、自分でも不快なほどの口臭があり、嫌になってしまいます。
特に朝は出勤前に何かとバタバタして朝食を取れないこともあり、空腹状態でランチより前に打ち合わせがあるときは、口の臭いが気になって打ち合わせの内容が頭に入ってこなくなってしまうほど。それに、お腹が空いているとなんだか口の中もネバついて苦くなるような感じもあり、口臭がさらにひどくなる気がするんです。
口臭ってデリケートな問題ですし、会話していてもなかなか相手から指摘されることもないと思うので、自分でしっかりケアしていと思ってはいるものの、歯磨きや歯間ブラシなどでのケアはしっかりしているので、他にどうしたらいいのか見当もつきません。
何か良い解決方法はないでしょうか?」

ご質問ありがとうございます。
口臭は自分では気づきにくいものですが、臭うのではないかと気になり始めると人と接するのも不安になってしまい、つらいですよね。
今回は、口臭の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

口臭は口内で発生するガスや唾液の減少が原因

口臭の原因の多くは、口内で剥がれた粘膜や食物のカスなどに含まれるタンパク質が、口内の細菌により分解・発酵する時に出る、悪臭を放つガスによるものです。
こうした細菌やタンパク質を多く含む、舌の粘膜に溜まる「舌苔」や歯周病による「歯垢」は口臭の大きな原因になります。

また、空腹時に血液中に放出されるケトン体が発するガスの匂いが肺から口に上がってくることや、口の中を洗浄する効果のある唾液量が減ることも口臭の原因に。女性は特に、妊娠・出産や月経、更年期のホルモンの変化や自律神経の乱れ、加齢などにより唾液量が減ることがあり、口臭が起こりやすくなると考えられています。

東洋医学では、胃腸が衰えると「水(水分)」が滞るとされており、胃腸に溜まった水分が濃縮され、「痰湿(たんしつ)」という状態になることで口臭が生じると考えられています。
次の章では、このような「口臭」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

不快な口臭を解消する簡単セルフケア3選

1.口内を清潔に保って雑菌を増やさない

口臭の原因の多くは、口の中に残った飲食物や歯垢、舌苔などから雑菌が増えることによって生じるため、口内を清潔に保つことが一番の口臭予防&改善に繋がります。
起床後に舌の上に溜まった舌苔を除去したり、飲食をした後に正しいブラッシングで汚れを取り除くようにしたりすると良いでしょう。
歯と歯の隙間に詰まった汚れは歯間ブラシやデンタルフロスで丁寧に除去するのがオススメです。
また、朝食をしっかり摂り、栄養バランスのとれた食事を心がけることや、規則正しい生活を送ることで胃腸の状態を整えたり、疲労やストレスを溜めこまないことも口臭を悪化させないポイントになります。

2.唾液分泌を促し口内の自浄作用を高める

女性は特に、妊娠出産や毎月の月経、更年期の時期にホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れることで唾液量が減少しがちです。
口の中が乾燥すると雑菌の増殖が促進され、口臭が強くなる原因になるため、こまめに水分補給をすることが大切です。水分補給が難しい場面では、唾液の分泌を促進するためにガムや飴などを口にするのも良いでしょう。
唾液の分泌量の低下を改善するためには、唾液腺を刺激して唾液の分泌を高める口腔エクササイズがオススメです。1日数回、継続して取り入れてみてください。

◎唾液の分泌を促進するエクササイズ
①口を大きく開け、舌を前方に突き出す
②口を大きく開け、舌を上顎につける
③口を大きく開け、舌を左右に動かす
④口を大きく開け、舌で大きく丸を描くように動かす

3.口臭に効くツボ「廉泉」を刺激する

ホルモンバランスの変化やドライマウスなどで唾液量が減って口臭がするという場合に有効なツボが、唾液を調整して口内を潤わせる効果のある「廉泉(れんせん)」です。場所を選ばず簡単に押せるツボなので、口が乾くな、と思った時に試してみてください。

◎廉泉(れんせん)
場所:首と顔の付け根の真ん中に位置し、顎の真下のちょっとへこんだ部分にあるツボ。
顎の下からくぼみの部分を親指で押し上げるようにしながら、ゆっくりと5秒押し、5秒休むのを1セットとし、3セットほど押しましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

口臭を改善するために、市販の口臭ケアアイテムを活用するなどの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)です。口が粘ついて乾く症状があり、口臭が気になる方の体に溜まった「湿熱」を冷まして口内の炎症を鎮める効果があります。
また、ストレスが強く、胃腸が弱って唾液の分泌量が減っている方には、胃腸の働きを良くして唾液を増やし口臭を解消する効果のある半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

口内を清潔にし、潤いを保って嫌な口臭を防ぎましょう

今回は、口臭に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、口内を生活に保つことはもちろん、ストレスケアと規則正しい生活を心がけ、口内の乾燥や唾液の分泌量の低下を防ぐことが大切です。
また、こうした気になる臭いの改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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