梅雨時期の関節痛がつらい! 夫に出不精をイジられ、つい能面顔に…

体験談

雨や台風などで天気が悪くなるたびに肘や膝、腰などあちこちが痛くなる、湿気が強い日に限って関節が痛くなってつらい……。
50〜60代の女性の中には、こうした「梅雨時の関節痛」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

そんな自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「梅雨時の関節痛」をテーマに、医師の田中先生にお話を伺ってみました。 

梅雨空のように重苦しい関節の痛み…どうしたらスッキリ解消出来る?

静恵さん(58歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

若い頃からむくみやすい体質で、ちょっとしたことで足がムクムクと腫れたようになってしまいがちな私。ここ数年は特に、梅雨時期のジメジメした時期になると、冷えやむくみが悪化して股関節や膝が重だるく、痛みまで起きるようになってしまいました。
足腰の重だるい痛みに耐えながら、どんよりとした空と降りしきる雨を眺めていると、なんだか気分まで滅入ってきてしまいます。
そうなると、お天気が悪いのを言い訳に家に引きこもりがちになり、ますます出不精に。動くのがおっくうなあまり、夕食の買い物すらサボり、明らかな手抜き料理を繰り出す私に、ダジャレ好きな夫が「おデブちゃんが出不精なら世話ないなあ、わっはっは!」なんてイジってくるのですが……。全然面白くもない上に、こっちは痛みとだるさでイライラしているので、つい能面のような顔で一瞥を食らわせてしまい、なんの罪もない夫を怯えさせる毎日です。
いったいどうしたらこのつらい痛みとだるさを解消して生き生きした毎日を取り戻せるのでしょうか。何か良い改善方法があれば教えてください。

ご質問ありがとうございます。
どんよりとしたスッキリしないお天気の時に限って関節の痛みまで増すとなると、気分まで滅入ってしまいがちですよね。
今回は、梅雨時の関節痛の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

梅雨時の関節痛は気圧の変化が原因

梅雨時期など湿気が多く低気圧の時に関節痛が起きるのは、「気象病」や「天気痛」ともいわれ、関節内の圧力と外気の圧力のバランスが崩れることによって生じます。
気圧の低い高い山に登るとお菓子の袋がパンパンになるように、低気圧になると関節が腫れぼったくなるのです。
それに加えて、低気圧により交感神経が優位になることで、痛みに対して敏感に感じやすくなることも梅雨時期の関節の痛みの原因になります。

東洋医学では、梅雨時の過剰な湿気「湿邪(しつじゃ)」により「気(生命エネルギー」」「血(血液)」「水(水分)」のバランスが崩れ、体内に余分な水分が溜まる「水毒(すいどく)」の状態に陥ることによって様々な体の不調が起こると考えられています。

次の章ではこのような「梅雨時の関節痛」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

梅雨時の関節痛を改善するセルフケア3選

1.ぬるめのお湯で血行促進&むくみ改善を

気圧が低く、じめじめした梅雨時期は、実際の温度よりも蒸し暑く感じやすいため、冷房などを使い始める方も多いと思います。外気の湿気と冷房の冷えにより、体が冷えると血流が滞り、むくみや関節の痛みが悪化しやすくなることがあります。
関節の痛みがつらいときは、暑いからといって入浴をシャワーで済ませず、ぬるめのお湯にゆったり浸かって体をしっかり温めましょう。
お湯につかって芯まで体を温めることで、全身に血が巡り、むくみやだるさの解消にも繋がります。

2.梅雨の晴れ間に上手に気分転換を

大きく天気が変わり、気圧や湿度、温度が変化することは、体にとって大きなストレス要因になります。これらの変化により鬱々とした気分になったり、ストレスとして身体が感じたりして交感神経が優位になると、関節や体の痛み、不調を強く感じやすくなります。
お天気が悪いと家に引きこもってしまいがちですが、梅雨の晴れ間を利用して散歩やショッピングなどに出かけ、適度な運動や気晴らしをすることも大切です。関節の痛みが悪化しない程度に活動的に行動し、上手に気分転換してストレスを発散するようにしましょう。

3.股関節を緩めて柔軟性をつけましょう

湿気や冷えから下半身が冷えると、体の筋肉がこわばり、少し動かしただけでも痛みを感じるようになりやすいです。特に下半身の付け根にある股関節は可動域が広く、膝とともに湿気による痛みの起きやすい場所です。股関節を緩めて柔軟性をつけ、痛みを起こしづらくするエクササイズをご紹介しますので、おうち時間にぜひトライしてみてください。

◎股関節を緩めるエクササイズ
①ベッドやマットに仰向けに横になる
②右足の膝を両手で支えながらゆっくり胸に近づけ、限界の位置まできたら20秒キープ。
③同様に反対側の足も行い20秒キープします。左右3セットを行います。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

梅雨時の関節痛症を改善するために、市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)です。低気圧や湿気により関節の痛みやむくみ、腫れが起き、膝に水が溜まりやすい方には、余分な「水」を流して関節の痛みを緩和する効果があります。
また、天候の変化により体調が悪化し、頭痛やめまいをともなう体の痛みやむくみがある方には、体内の水分バランスを整えて「水毒」を解消する効果のある五苓散(ゴレイサン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

入浴&ストレッチで、冷えや鬱々とした気分の解消を!

今回は、梅雨時の関節痛に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、まずは体をしっかり温めて湿気による冷えやむくみを解消し、股関節を緩めるストレッチで関節の痛みが改善&予防しましょう。
また、気分の沈みがちな梅雨時期ですが、適度な運動や気晴らしをして鬱々とした気分を溜め込まないことも大切です。
こうした気になる関節痛の症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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