鼻血まみれでパニックに…ダラダラと続く出血をなんとかして!

体験談

鼻血がダラダラと出続けてちっとも止まらない。ちょっとしたことで鼻血が出て止血してもまた出てくることがある……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「鼻血が止まらない症状」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。 

空気の乾燥で鼻血が止まらず…時間が経っても止まらないのはなぜ?

祥子さん(51歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

このところ、鼻の粘膜が弱っているのか、鼻血が一度出始めるとなかなか止まらなくて困っています。
空気の乾燥のせいか、寒さや乾燥で鼻の奥がツンとする感じがすると、どうしても鼻をすすってしまうクセがあるのですが、その瞬間に鼻の中がモワーっと熱くなり、タラーっと血が垂れてくるんです。慌ててティッシュで押さえるのですが、押さえ方が悪いのか、いつまでたっても出血がおさまりません。
先日も、外から帰宅して家に着いた瞬間に鼻血が出て洋服を汚してしまい、焦ってティッシュを探しているうちにどんどん血が出てきたものですから、ちょっとしたパニックになってしまったんです。
ティッシュを掴むやいなや、慌てて鼻を押さえたのですが、間合いが悪く、大量の血を間違えて飲み込んでしまい、咳もとまらず大惨事に……。その後も止まったかと思うとまた出始めるのを繰り返し、もう疲労困憊! 結局1時間ほど鼻血に振り回されてしまいました。
こんなふうに鼻血が止まらなくなってしまった場合、いったいどうしたら早めに出血を止めることが出来るのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
空気の乾燥する季節は鼻の粘膜も傷つきやすく、鼻血も出やすくなります。マスクで鼻腔を保湿したり、鼻の入り口にワセリンを塗って乾燥を防ぐのもオススメです。
今回は、鼻血が止まらない原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

止まらない鼻血は重要な血液疾患の可能性もあり

鼻血とは鼻腔からの出血を指し、多くは鼻の穴の入り口、小鼻の内側にあるキーゼルバッハ部位という場所から出血します。
ここには網の目のように毛細血管が集中しており、粘膜も薄いため、ちょっとした刺激や傷、空気の乾燥などによっても出血しやすいといえます。
持病のある高齢者の方に見られる薬剤の副作用や、遺伝子疾患、腫瘍などでも、一度出血が起こると止まらなくなる場合があります。
歯肉からの出血や体のあざをともなったり、症状が頻繁に出る場合には病院で検査を受けるようにしましょう。
大きな病気以外では、高血圧や血栓症などの治療薬の内服によるものや、月経、妊娠や出産などにともない血管が破れやすく出血が止まりにくい状態になっている状態が挙げられます。

また東洋医学では、「血(血液)」を脈外に漏れ出さないようにする「統血(とうけつ)」という働きをつかさどる「脾(ひ)」のダメージにより出血がダラダラと長く続くような状態に陥ると考えられています。

次の章では、このような「鼻血が止まらない症状」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

鼻血を止めるために自分でできる処置3選

1.血液を飲み込まないよう前傾姿勢をとる

鼻血を止めるためには出血箇所の血圧を下げる必要があります。
出血している鼻腔の位置を心臓より高い位置にすることで、出血が止まりやすくなります。
鼻腔内での出血が長く続いている時は、血液を飲み込まないためにも、まずは横にならずに座るか立つかした状態で、前かがみの体勢を保つことが大切です。
仰向けの体勢では血液を飲み込んでしまいやすく、胃に血が溜まって嘔吐を催したり、むせて咳が出ることで血圧が上り、ますます出血が止まらない状態になることがあるため気をつけましょう。

2.落ち着いて鼻を押さえ、冷やすこと

体勢を整えたら、親指と人さし指で小鼻の膨らんだ部分を左右からしっかりつまんで押さえましょう。
出血量が多いと動揺してしまう方も多いと思いますが、パニック状態になることで血圧が上がってしまい、ますます出血が止まりにくくなるため、気持ちを落ち着かせることが大切です。
血が溢れないようにティッシュや脱脂綿を鼻に詰める方もいますが、鼻腔を傷つけてしまう可能性もあり、あまりオススメはできません。
小鼻の脇をしっかり抑えつつ、保冷剤などで鼻を冷やし、5〜10分ほど出血が落ち着くのを待ちましょう。

3.鼻血が止まった後も、安静を保ちましょう

鼻血が止まり、症状が落ち着いてきたら、引き続き涼しい場所で安静を保ちましょう。
急に激しく動いたり入浴などをしてしまうと、体温が上昇して血行が良くなり、血管が拡張することで再び出血してしまう可能性があります。
同様に、血管拡張作用のあるアルコールを含むお酒を飲むことも、しばらくは控えるようにすることが大切です。
鼻血が止まった後は、運動・入浴・飲酒を控えてリラックスして過ごしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

鼻血がでてしまったときの対処を知っておくことに加え、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)です。
鼻や喉の乾燥による鼻血の症状がある方の、胃にこもった余分な「熱」を冷まし、炎症を鎮める効果があります。
また、ストレスなどでイライラした時に鼻血が出やすい方は、「気(生命エネルギー)」の巡りを良くして余分な「熱」を冷まし、症状を和らげる効果のある竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)も良いでしょう。

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気持ちを落ち着かせ、前傾姿勢で止血しましょう

今回は、鼻血が止まらない症状に悩む方のための対処法や漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、まずは鼻腔内の血液が口に流れ込まないよう、前傾姿勢で鼻をおさえてしっかり止血し、症状が落ち着いた後もしばらくは安静を保つことが大切です。
また、こうした気になる鼻血の症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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