腫れぼったくてつらい…膝に水が溜まって動かすたびに違和感が!

体験談

膝を曲げ伸ばしした時に突っ張るような違和感がある。膝が熱をもったようになり腫れぼったく感じる……。
60代以降の女性の中には、こんな「膝に水が溜まる症状」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「膝に水が溜まる症状」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。

膝軟骨のすり減りから膝に水が溜まるように…悪化するのが不安です

雅代さん(65歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

若い頃からむくみやすい体質ではあったのですが、このところ湿気の強い梅雨時期になると足がパンパンにむくんで痛いほどです。それに、むくみだけならまだ我慢出来るのですが、ここ2年ほどは膝に水が溜まるようになってしまい、膝を曲げようとしただけでもひどい“張り”を感じるようになり、つらくて仕方がありません。なんでもこの違和感は膝に水が溜まっているからだそうで、かかりつけの先生からは「膝に水が溜まるのは、年齢とともに軟骨がすり減って関節が変形してきているのと、体重から来る負担も大きいので、もう少し体重を減らさないとね。」なんて言われてしまっていました。
もう歳も歳だしなあ、なんてちょっと寂しく思いながらも、太り過ぎないように気をつけてはいるのですが、代謝が落ちているのか、思うように体重も落ちなくて……。
最近では、特に激しい運動をしているわけでもないのに、膝が熱を持ったようになっていて、たまに痛みを感じることもあります。
将来、杖をつかなくては歩けないようになったり、車椅子で移動するようになることは避けたいので、今のうちになんとかしなくては、と焦るばかりです。
なんとか、この膝の症状を改善する良い方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
膝に水が溜まると、関節付近が腫れたようになり、違和感を感じることがあります。それほど痛みが強くない段階であれば、生活習慣などの改善で水の溜まりにくい体質にしていくことも可能ですので、諦めずに治療やケアを続けてくださいね。
今回は、膝に水が溜まる原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

膝に水が溜まるのは炎症による関節液の過剰分泌が原因

いわゆる膝の「水」というのは、関節の滑りを良くし、関節の軟骨に栄養を与える働きのある粘度の高い液体、関節液のことを指します。軟骨や関節に炎症が起こると、関節液の分泌が過剰になります。
炎症の原因としては、変形性膝関節症や半月板損傷などが多く、他にも関節リウマチや痛風、偽痛風、骨折や靭帯損傷などの外傷、細菌感染などがあります。
膝に関節液が溜まると関節の曲げ伸ばしの際の違和感が生じるため、関節液を抜く処置を行いますが、原因となっている炎症を抑えない限りは根本治療にならないため、炎症の治療を並行して行う必要があります。

東洋医学では、膝に水がたまって痛みや腫れなどが現れた状態を「痺証(ひしょう)」といい、冷えや湿気などにより、「気(生命エネルギー)」や「血(血液)」の巡りが滞ることで生じると考えられています。

次の章では、このような「膝に水が溜まる症状」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

膝に水が溜まる症状を改善する対処法3選

1.体を冷やさないようにしてむくみの改善を

膝に水を溜まりにくくするためには、胃腸の働きを高め、体内の余分な水分をスムーズに排出して、むくみにくい体質に改善することが大切です。
そのためには、冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎを避け、なるべく体を温めるように心がけましょう。特に、湿気が高くなる梅雨時期にはむくみが起こりやすく、膝の症状も悪化しがちです。
夏場でも薄着をせず、靴下や肌着で下半身を冷やさないようにし、エアコンによる冷え過ぎにも注意して過ごすことを意識してみてください。

2.体重を適切にコントロールしましょう

膝に水が溜まり、膝関節の炎症や軟骨のすり減りなどがある方は、出来るだけ膝への負担を減らすことが大切です。歩行する際の膝関節には「体重の3倍」の負荷が掛かっているともいわれており、これは、体重が1kg増えるたびに膝には3kgの負担が増すということでもあります。
適正体重を超えていたり、体重の増加によって膝の痛みや水が溜まる症状が生じている方は特に、体重コントロールを心がけるようにしましょう。

◎適正体重(kg)の出し方
身長(m)×身長(m)×22
※カロリー制限は、あくまでも目安として、体調を見ながら行いましょう。

3.膝の違和感を改善するツボ押しをする

怪我をしていたり、炎症による痛みが強いわけでもないけれど、膝に水が溜まって曲げ伸ばしをすると違和感を感じる、という時にオススメなのがツボ押しです。
むくみを解消し、膝に水が溜まるのを防ぐツボ「陰陵泉」を押して、膝の症状の悪化を防ぎましょう。

◎陰陵泉(いんりょうせん)
場所:足の膝下内側にある太い骨の真下あたりの位置にあるツボ。
親指に力を入れ、ぐっと押します。5秒ほど押して5秒休むを3〜5回ほど繰り返すことで、湿気による「湿邪(しつじゃ)」を取り除いてむくみを改善し、膝の違和感や痛みを緩和します。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

膝に水が溜まる症状を改善するために、処方薬の服用やヒアルロン酸注射などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)です。汗をかきやすく、水太り気味で膝に水が溜まりがちな方の余分な「水」を流し、むくみや膝の違和感、痛みを緩和する効果があります。
また、関節の炎症が強く、腫れや痛みの激しい方には、体内にこもった「熱」を冷まして炎症や腫れを鎮める効果のある越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

適切な体質改善をし、症状の改善・予防をしましょう

今回は、膝に水が溜まる症状に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、体内に余分な水分をためこまないようにして、冷えによるむくみを予防しましょう。膝の痛みが強い場合は、体重を落とすことで膝への負担を軽減することができます。
こうした気になる膝の症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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