背筋も凍る抜け毛の量! 「産後の脱毛」っていつまで続くの?

体験談

朝起きると枕に大量の抜け毛が落ちている。手ぐしを通しただけなのに指に大量の抜け毛が絡みつく……。
こうした「産後の抜け毛」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「産後の抜け毛」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。 

ブラッシングするのすら恐怖…産後の抜け毛に悩まされています

友美さん(32歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

30歳を過ぎて第一子を授かり、無事出産して、慌ただしくも幸せいっぱいな毎日を過ごしていた私。ところが、半月ほど前から喜んでばかりもいられないような事態が起きていて、不安で仕方がありません。
というのも、赤ちゃんが生後3ヶ月になるかならないかの頃、久しぶりにパパがお休みの日に家族で出かけることになり、朝からヘアアレンジをしていたんです。
そうしたら、髪が抜けるわ抜けるわ。ブラシに絡みついた髪の本数がとんでもない量に! 
わずゾッとしてしまって、慌ててパパに訴えたのですが「見た目そんなに変わらないし、女の子なんだから大丈夫じゃない?」とのんきな一言! 
不安が治らず実家の母にも電話すると、「産後の抜け毛はね、ほっとけばそのうち治るから大丈夫よ。それよりいつ遊びに来る?」とこれまた深刻さのかけらもない返答。場の空気に影響されやすい私は、じゃあ、大丈夫なのかなあ……とその場では納得してしまったのですが、夜になり、赤ちゃんが寝ているスキマ時間にふと鏡を見ると、やはり髪が薄くなってきているような気がして仕方がありません。
最近では、ブラッシングのたびに抜ける大量の毛を見るのが嫌なあまり、髪をとかすのもこわくて。どうにかこの抜け毛を止める方法はないものでしょうか?


ご質問ありがとうございます。
産後の抜け毛は、多くの出産経験者が経験するもので、時間とともに自然に収まってくることの多い症状です。過剰に心配してストレスを溜めないことが大切です。
今回は、産後の抜け毛の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

産後の抜け毛はホルモンの変化と「血」の不足が原因

産後の抜け毛の大きな原因は、女性ホルモンの変化です。妊娠中は女性ホルモンの分泌が盛んになり、髪の成長や維持力を促進するホルモン、エストロゲンの効果が持続します。
ところが産後はエストロゲンの分泌が一気に激減、髪の生え変わりのサイクルがもとに戻るために、妊娠中に抜けるはずだった髪と、産後に抜ける時期を迎える髪が一度に抜けて脱毛が起こるのです。
これに加えて出産での体力消耗や育児でのストレスが重なり、健康な髪が育ちにくい環境になることも、産後の抜け毛の原因になります。

東洋医学では、髪の毛は「血(血液)」の余りといわれており、血液に十分な栄養があれば、体はもちろん、髪の毛にも栄養が行き渡るとされています。
産後に抜け毛が多いのは妊娠・出産による「血」の消費によって血液量が不足することによる「血虚(けっきょ)」や血の滞りによる「血瘀(けつお)」により生じると考えられています。

次の章では、このような「産後の抜け毛」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

産後の抜け毛を改善するための3つのセルフケア

1.タンパク質が豊富な食事を心がけましょう

頭皮のターンオーバーを促進して発毛を促し、妊娠・出産で消耗してしまった血液を全身に行き渡らせるためには、バランスの良い食生活を送ることが大切です。
産後はどうしても赤ちゃん優先で、ママの食事がおろそかになりがちですが、赤ちゃんのためにも、自身の髪の毛のためにも、規則正しく栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
特に、脱毛ケアのためには、髪の原料となるタンパク質を多く含む、大豆、肉、卵、魚などを取り入れた食事がオススメです。

2.睡眠不足と疲労を解消する努力を!

赤ちゃんのお世話や授乳をきちんとしなくては、と思うあまりに睡眠時間が足りなかったり疲労が溜まってしまったりしていないでしょうか? 
睡眠不足と重度の疲労は、産後の脱毛を悪化させる原因になってしまいます。
産後の脱毛症状が起こり始めるのは一般的に産後3〜4ヶ月頃と言われていますので、赤ちゃんの首もすわり、ママも育児に慣れてくるタイミングで、少しだけ自分のための時間を作ったり、睡眠不足や疲れを解消できるように、家族に協力を求めてみることも大切です。

3.期間限定の脱毛と考えて意識し過ぎないこと

他の脱毛症とは違い、産後の抜け毛は程度の差こそあれ、誰にでも起こりうるものであり、時期が来れば改善していくものです。
大切なのは、脱毛の気になる期間にストレスを溜めてしまったり、毛が抜けることを気にし過ぎて不安に陥ってしまうことです。
こうしたストレスが脱毛を加速させてしまうこともあるため、「期間限定の脱毛だ」と割り切り、あまり頭髪に意識を向けないようにしましょう。
これも良い機会と捉え、ファッションの一環としてオシャレなハットやニット帽などで髪を隠しつつ、コーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか?

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

産後の抜け毛を改善するために、市販の育毛剤などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、芎帰調血飲第一加減(キュウキチョウケツインダイイチカゲン)です。
もともと産後の養生のための薬であり、貧血や冷えが強く、脱毛に加えてめまいや疲労感を感じる方の「血」を補って「血瘀」を除去し、症状を改善する効果があります。
また、疲労感やストレスが強く、のぼせや肩こりなどの症状も気になる方には、「血」を補って「気(生命エネルギー)」を巡らせることで症状を緩和する加味逍遙散(カミショウヨウサン)も良いでしょう。
産婦人科の三大漢方のうちのひとつとして有名な薬です。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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気にし過ぎてストレスを溜めないことが大切

今回は、産後の抜け毛に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、栄養バランスのとれた食事を心がけ、睡眠不足や疲労を溜め込まないようにすることが大切です。
産後の脱毛は時が経てばほとんどの場合症状がなくなります。不要なストレスを溜めないためにも、あまり髪の毛を意識し過ぎないように心がけましょう。

また、こうした気になる抜け毛の症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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