夜になると襲う身体中のかゆみ! かゆみが気になり夜も眠れない…

体験談

お風呂上がりに体がかゆくてたまらなくなる。夜寝ている時に無意識に体をかきむしってしまう……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「夜になると体がかゆくなる症状」をテーマに、内科医の中西先生にお話を伺ってみました。

寝床で体をかきむしるうちに深夜に…どうして夜に体がかゆくなるの?

真世さん(56歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

このところ、夜になると皮膚のかゆみに悩まされ、眠れない日々が続いています。
特にアトピーやじんましんの出やすい体質というわけでもなく、昼間は特に体がかゆいなんて感じずに過ごしているので、自分でも不思議で仕方ありません。
特につらいのは、入浴後にしっかり体を温めて、「さあ寝よう!」と布団に入った時。お風呂に入って血行が良くなり過ぎてしまったのか、体じゅうがポッポと熱くなり、皮膚がムズムズとかゆくなって、かきむしらずにはいられなくなるんです。
一度かき始めたらますますかゆくなるのはわかっているのですが、かゆいところをかいたときの一時の爽快感がたまらず、体じゅうを次から次へとかくハメに……。そうなるともう、終わりの見えないかゆみの無限地獄の始まりです。
先日も、指の爪が痛くなるほど体をかきむしっているうちに、すっかり目が冴えてしまい、気づけば夜中の2時! 最近ではかゆみと眠れなくなることへのストレスで夜になるのが憂うつなほどです。どうしたらこのつらいかゆみの症状を回避できるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
夜になるとかゆみがつらくなるとのこと、なかなか我慢して眠りにつくのは難しいですし、睡眠の質も悪くなってしまいますので、とてもおつらいと思います。
今回は、夜になると体がかゆくなる原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

夜に起こるかゆみは乾燥と交感神経の活性化が原因

夜に体がかゆくなるのは、人の体の概日リズムによるものと考えられています。
夜になると、体温が上昇して皮膚への血流が増えたり、皮膚から水分が蒸発するためかゆみが生じます。
また、皮膚への刺激も原因の一つです。
体を洗いすぎや、入浴時のお湯の温度、肌に合わない素材の寝間着などを見直す必要があります。
ストレスを強く感じている状態では、自律神経のバランスが崩れてしまい、かゆみの原因物質であるヒスタミンが過剰分泌されてかゆみやじんましんが生じることもあります。

東洋医学では「気・血・水(生命エネルギー・血液・水分)」のバランスの崩れから様々な不調が起こるとされ、夜に起きがちな体のかゆみは「血虚(けっきょ)」や、水分バランスの異常による「水毒」により起こると考えられています。

次の章では、このような「夜になると体がかゆくなる症状」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

夜に起きる体のかゆみを和らげるセルフケア3選

1.かゆみを冷やして意識をそらす努力を

夜になり皮膚の温度が上昇すると、かゆみが起こりやすくなります。
かゆみがひどくて眠れなくなってしまった場合は、皮膚をかきむしってしまう前に保冷剤などで冷やすことでかゆみの緩和をするようにしましょう。
もしくは、本を読むなど別のことに集中することで、症状から意識をそらすこともオススメです。

2.入浴時に必要な皮脂まで流しすぎない

お湯の温度が高すぎることで、皮膚に必要な油分まで落としてしまうため、皮膚のかゆみがある時は、お湯をぬるめの温度設定にするのがオススメです。
また、ナイロン製のタオルで体をこすりすぎたり、一日に何度もボディソープで体を洗ったりすることも皮脂の落とし過ぎによる皮膚の乾燥に繋がってしまいます。
なるべく肌への刺激が少ないアミノ酸系の洗浄料をしっかり泡立てて、優しく撫でるように体を洗いましょう。

3.肌を保湿してかゆみを防ぐこと

夜間に発作的なかゆみが起きるのを防ぐためには、お風呂上がりにしっかり保湿して皮膚の潤いを保つことが大切です。
乾燥により爪でかきむしって皮膚のバリアを壊してしまうと、さらに知覚が過敏になり、かゆみが強くなってしまいます。
お風呂上がりは特に、水分が蒸発する時に皮膚の水分まで一緒に蒸発してしまうため、乾燥を招きがちです。
保湿クリームなどでしっかり潤いを補給し、かゆみの起きにくいしっとりとした状態に肌を保っておくようにしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

夜になると体がかゆくなる症状を改善するために、市販の外用薬や処方薬などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、加味帰脾湯(カミキヒトウ)です。
「気」の高ぶりから「熱」が生じ、体のかゆみや不眠などのある方の「血」を補い、「気」を巡らせて症状を改善する効果があります。
また、皮膚の乾燥によるかゆみの症状がひどい方には、「血」を補い、肌に栄養と潤いを与えることでかゆみを緩和する効果のある当帰飲子(トウキインシ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
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かゆみの発作が起きないように皮膚のケアをしましょう

今回は、夜になると体がかゆくなる症状に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、必要な皮脂まで流してしまわないことや、入浴後の保湿ケア、かゆみの発作が起きたら冷やしたり意識を逸らしたりしてかきむしらないことが大切です。
また、かゆみが改善せず悪化する場合は血液や肝臓の疾患などの可能性もありますので、無理せず医師の診断を受けるようにしましょう。
こうした気になるかゆみの症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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