手足の震えで急速にお婆さん化⁉︎ 何をするにも一苦労でもどかしさ爆発!

体験談

ストレスを感じると、寒くもないのに手足が震えてしまう。文字を書こうとしても手が震えて綺麗に書けないことがある……。
40〜50代の更年期世代の女性の中には、そんな「手足の震え」の症状に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「手足の震え」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。

不器用になってうんざり…手足の震えに参っています

瑞枝さん(55歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

このところ、年齢のせいで筋肉が弱ってきたのかわかりませんが、何かにつけて手足がぶるぶる震えてしまい、どうしちゃったのかしら…と思うようなことばかり続いています。
例えば、着替える時に指先が震えて、ブラウスの小さなボタンがうまく留められなかったり、お味噌汁を持って台所から食卓に持っていくのに手が震えて中身がビチャビチャと溢れてしまったり……。そういえば年賀状を書く時にも手が震えてしまい、夫にも「なんだか、若い頃より随分と字がヘタクソになったんじゃないか?」なんてからかわれる始末。
それに、気になるのは手の症状だけではないんです。うちは一戸建ての2階建住宅なのですが、自宅の2階から1階に降りてくる時も足が震えてしまうものですから、ふらふらとおぼつかない足取りで降りてくるのも一苦労。まるで日々お婆さん化が進んでいくようで、イヤになってしまいます。まだまだ若いつもりでいるのですが、気持ちよりも先に体がどんどん老いていくようで、手足の震えで生活の不便を感じるたびに悲しい気持ちになってしまいます。
なんとかして以前のような機敏な動きを取り戻したいです。
一体どうしたらこの嫌な手足の震えを改善出来るのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
手足が震える、といった症状は、はっきりとした原因が解明されていないものの、精神的な緊張や焦りによって症状が悪化することから、筋肉を動かす際に働く交感神経が関係していると考えられています。
今回は、手足が震えてしまう症状の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

手足の震えはストレスや心身の緊張などが原因

中高年以降に多く見られる症状で、姿勢や動作にともなって手足などの震えが生じ、不規則な不随意運動が起こる症状を「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」と言います。
自分の意思とは関係なく震えが起きる症状で、一般的に精神的緊張やストレスによる交感神経の高ぶりにより症状が強くなると考えられています。
症状は、多少気になる程度のものから日常生活に支障をきたすような物まで幅が広く、パーキンソン病や甲状腺機能の異常、アルコール依存症などの可能性もあるため、症状が悪化する傾向にある場合は医師の診断を受けましょう。

また東洋医学では、体の震えは「風(ふう)」によって引き起こされ、自律神経をつかさどる「肝(かん)」と関係が深いと言われています。
慢性疾患の進行による「内風(ないふう)」、冷えによる「外風(がいふう)」、「血(血液)」の不足など様々な理由によりこうした震えが生じると考えます。

次の章では、このような「手足の震え」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

手足が震える症状を改善するセルフケア3選

1.無理な姿勢や筋肉の疲労を避ける

「本態性振戦」は、寝ている時や安静時にはあまり起きませんが、手足に力を入れたり、不自然な体勢を取ったりした時に起こりやすいと言われています。症状が気になる時には、なるべく無理な体勢や姿勢を避けるようにしましょう。
また、年齡とともに筋肉が衰え、神経細胞が減少することで手足が震えるようになることもあります。
加齢による現象はある程度はやむを得ないこととはいえ、症状の進行を抑制するためにも、マッサージ、ストレッチ、入浴などで筋肉の疲労を取り除き、手先を使う動作や運動などを積極的に日常生活に取り入れるようにしてみましょう。

2.呼吸法やストレッチで自律神経を整える

震える症状のせいで体の動きがままならなかったりすることにイライラし、自律神経が乱されると、余計に症状が悪化してしまうことがあります。
交感神経の高ぶりを抑え、自律神経の働きを正常化するためには、ヨガや呼吸法などを取り入れて深い呼吸をするのがオススメです。毎日お風呂上がりに簡単なストレッチをしながら息を長く吐き出したり、瞑想をしてみるのも良いでしょう。

3.カルシウムなどのミネラルを積極的に摂る

筋肉は神経の命令によって動いたり収縮したりしていますが、体内のミネラルバランスが崩れると、意思とは関係なく手足が震えたり足がつりやすくなったりすることがあります。
症状を軽減するためにも、日頃からカルシウムなどのミネラルの多い食品を積極的に摂るようにすると良いでしょう。
また、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには震えを悪化させる作用があるため、症状の強い時にはできるだけ控えることをオススメします。

◎カルシウムの豊富な食材
牛乳、ヨーグルト、チーズ、ひじき、いんげん、小松菜

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

手足の震えを改善するために、処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)です。筋肉が弱くて足をつりやすく、震えなどの症状がある方の「気(生命エネルギー)」や「血」を補い、筋肉の急な痙攣や震えの症状を緩和する効果があります。
また、イライラ感や不眠などの精神症状をともなう方には、体内に溜まった余分な「熱」を逃し、筋肉を緩めて筋肉のつっぱり感や震え改善する効果のある抑肝散(ヨクカンサン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

無理をせず体を整えながら心穏やかに過ごしましょう

今回は、手足の震えに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、無理な姿勢を避け、筋肉の疲労を溜め込まないようにすることが大切です。栄養バランスのとれた食生活を送り、心穏やかに過ごすことで不快な症状を和らげていきましょう。
ケアをしても症状が落ち着かず悪化する場合は、パーキンソン病や脳梗塞などの病気による震えの可能性もありますので、無理に自分で押さえ込もうとせず、病院での検査をオススメします。
また、こうした気になる震えの症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

関連記事

おすすめ記事