高いお肉への未練が引き金に…つらい食あたり症状で七転八倒!!

体験談

生ものを食べてしばらくするとひどい下痢と吐き気の症状が一気に現れた。夏場にスーパーから買って帰り、少し放置してしまった後のものを食べたら嘔吐と下痢が止まらなくなった……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「食あたり」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

長時間放置した牛肉に大当たり…猛烈な嘔吐と下痢で朝まで悶絶!

善美さん(41歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

先週末のこと、私が参加していた会社の地方創生のプロジェクトが成功のうちに終わり、お世話になった県の地元特産のお肉をたくさん会社に届けて頂いたんです。
ところが運悪く、会社の冷蔵庫が壊れていたらしく、夜になって取り出すと完全なる常温に。高級なお肉ですし、捨てるのも気まずくて「きっと豚じゃないから大丈夫だよ」などと謎なことをみんなで言い合い、それぞれ小分けにして持ち帰って食べたのですが……。
その日の夜中、なんだか胃のあたりがものすごい不快感に襲われ始め、寒気までしてきたんです。最初は風邪でも引いたかな、なんて思っていたのですが、次の瞬間、猛烈な吐き気と腹痛と便意が一気に襲ってきて、居てもたってもいられずトイレに駆け込む事態に……。
前にも生の貝を食べた直後に似たような目にあっていた私は、すぐに「あ、またやってしまった……。」と思い、翌朝朝イチで内科に駆け込みました。
診断の結果は案の定、感染性の胃腸炎、いわゆる食あたりとのことでしたが、その後も数日はトイレとベッドの往復で苦しみながら過ごすことになり、散々な思いをしました。
会社でも、私たちのチームの出席ボードが「本日欠勤」の赤字で真っ赤になっていたそうで、もはや何が原因だったのかは言うまでもありません。
後悔しても後の祭りではありますが、なぜか症状がなかった人や思いっきり軽症だった人もいて、私もできればそんな強い胃腸を手に入れたいと願ってやみません。
何か体質を改善する方法や早期に症状を抑える良い方法はないものでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
牛肉など生ものを長時間放置してしまうと、思わぬ勢いで大腸菌が増殖してしまうことがあるため、特に夏場は食品の管理には十分気をつけることが必要です。
今回は、食あたりの原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

食あたりは細菌やウィルスの摂取が原因

食あたりとは、細菌やウイルスへの感染、有毒物質がついた食べ物の摂取によって、下痢や腹痛、発熱、嘔吐などを起こす症状のことです。
摂取した人の免疫力や健康状態、原因となる物質により発症までの時間や症状は多様ですが、放置すると重篤な状態になることもあります。
食あたりの原因となるものは、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などの菌やE型肝炎ウィルスなど様々ですが、気温の高い夏場は食品や調理器具に付着した菌が繁殖しやすいため特に注意が必要です。

また東洋医学では、食あたりなどによる細菌やウィルスによる急性の狩りや発熱、嘔吐などの症状を「痢疾(りしつ)」といい、感染による炎症的な病気である熱証ととらえ、腹部に入った「邪(じゃ)」を早期に外に出させるような治療を行います。

次の章では、このような「食あたり」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

食あたりの症状を和らげる3つのセルフケア

1.水分補給をしながら菌を排出して出し切る

食あたりなどの感染性の胃腸炎を治すには、体内の菌を早期に体外に排出する必要があります。嘔吐や下痢が起こるのは菌の排出をするために体が行う反応でもあるため、無理に止めようとしないことが大切です。
ただ、排出することによる脱水症状を起こす可能性があるため、必ず水やスポーツドリンクなどで少しずつこまめに水分補給をしてください。
また、水分を摂ろうとしてもすぐ吐いてしまう、高熱や激しいめまいがある、排泄物に血が混じるなどの症状があった場合はすぐに病院に行くようにしましょう。

2.免疫力が上がる食生活を心がける

同じものを食べても、具合が悪くなる人とならない人がいるのは、食べた人の免疫力などの健康状態、食中毒菌などを取り込んだ量によって症状の出方に差が生じることがあるからです。
日頃から腸内環境を整え免疫力を高めておくことで、症状が出にくく早期に症状が改善するような体質づくりを目指しましょう。
免疫力を高めるには、腸内環境を良くする発酵食品や腸内細菌の餌となる食物繊維を積極的に摂り、腸内の悪玉菌を増やす肉類の過剰な摂取を控えるのもポイントです。

◎オススメの発酵食品
納豆・ヨーグルト・チーズ・味噌・甘酒・ぬか漬け

3.周囲に感染させないように気をつける

食あたりの原因となった細菌やウィルスによっては、排泄物や飛沫、触れたものなどから家族や周りの人に感染させてしまう可能性があります。
体液が飛び散った可能性のある場所や手で触れたものをすべて拭き取って殺菌し、手洗いを忘れずに行うようにしましょう。また、自分の触れたものに接触した人がいる場合は、相手にも必ず手洗いと消毒を行ってもらうようにして感染が広がるのを避けることが大事です。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

食あたりの症状を改善するために、市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、胃苓湯(イレイトウ)です。
食あたりによる悪心・嘔吐や下痢などの胃腸症状のある方の体に溜まった余分な「水」を排泄して原因となったものを取り除く効果があります。
また、お腹がグツグツというような腸の症状や胃のつかえがある方には、体内の熱や炎症を冷ます効果のある半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

腸内環境を整え、重症化しにくい体質を目指しましょう

今回は、食あたりの症状に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
日頃から腸内環境を整えて免疫力を高めるように心がけつつ、症状が出てしまった時には水分補給をしながら排泄物を出し切るようにしましょう。
もし水分もとれない状態、下痢が続いて脱水が心配されるときは病院を受診するようにしましょう。
また、こうした気になる胃腸の症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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