膀胱炎が日ごとに悪化! 排尿後に残る痛みにトイレで唸る日々…

泌尿器症状

膀胱炎で排尿するたびに下腹部にしみるような痛みが走る。排尿の終わりかけの時に起こる痛みがつらすぎてトイレに行くのも嫌になってしまった……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「膀胱炎による痛み」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

もうトイレに行くのも嫌…尿の終わりかけのつらい排尿痛を止めて!

鈴香さん(39歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

このところ自社の商品に不備があり、クレーム対応に追われてストレスフルな毎日を送っています。
お客様のクレームはごもっともですが、毎日罵詈雑言を浴びせられることにも、ほとほと疲れ果ててしまいました。何も私自身がしでかしたことでもないのにそんなに怒鳴らなくてもいいのに、と思ってしまうような上から目線のお客様が多くて……。
しかも、そういう方に限って話が異様に長いんです。そんなこともあって、トイレに行くタイミングを逃しまくりながら電話対応する日々が続いたせいか、すっかり膀胱炎気味に。最初は排尿時になんとなく違和感があるな、くらいだったのですが、一昨日くらいからは排尿の終わりかけから排尿後にかけて、ズイィーン!ととんでもなく激しい痛みに襲われるようになってしまいました。
一瞬の激痛、というよりはなんだかやけに余韻のある痛みで、思わずトイレでコブシをきかせて唸ってしまいそうなほど。
膀胱炎を悪化させないためにもこまめに尿を出したいの気持ちは山々ですが、苦しむ時間の長さを思うとトイレに行くのも二の足を踏んでしまいます。この嫌な痛みを解消し、膀胱炎を治すにはどうしたら良いのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
疲労やストレスなどで体の抵抗力や免疫力が下がってしまうと、菌の侵入を防ぎきれずに炎症が悪化し、つらい痛みが生じてしまうことがあります。排尿のたびに痛いのは、本当につらいですよね。
今回は、膀胱炎による痛みの原因や予防方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

膀胱炎による痛みは「湿熱」と免疫力の低下が原因

膀胱炎とは、膀胱の粘膜に炎症が起き、排尿や尿を溜めてといった膀胱の働きに支障が出る病気です。
膀胱炎により痛みが起こるのは、炎症を起こした膀胱が排尿により急激に収縮して刺激されるためで、排尿後半や排尿後に痛むことが多いとされています。
原因としては、ほとんどの場合が大腸菌などの細菌感染により起こる「細菌性膀胱炎」によるものと考えられますが、抗生剤の服用後も症状が改善しない場合は、何らかの理由で膀胱や尿道に関係する神経が過活動を起こす「間質性膀胱炎」や糖尿病、尿路結石など、なんらかの基礎疾患による「複雑性膀胱炎」の可能性もあります。

東洋医学では、体の老廃物でもある「湿熱(しつねつ)」が膀胱に停滞して炎症を起こしたり、ストレスによって生殖器や生命力をつかさどる「腎気(じんき)」が衰え、免疫力が低下することで排尿時の痛みや腰痛などが生じると考えられています。

次の章では、膀胱炎を予防するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

膀胱炎を予防するセルフケア3選

1.栄養バランスのとれた食生活をする

膀胱炎の原因には様々なものがありますが、排尿痛や下腹部痛などの膀胱炎症状の悪化には、食生活も大きく関わっています。
膀胱の粘膜に刺激を与える作用のあるアルコール類やカフェインの含まれるコーヒーなどは、膀胱炎の症状を悪化させる可能性があるため、できるだけ控えるようにしましょう。
また、高カロリー・高脂質の食事は「複雑性膀胱炎」を招く糖尿病や尿路結石の発症原因にもなります。日頃から不摂生をせず、栄養バランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。

2.排尿・排便後のケアに気をつけましょう

「細菌性膀胱炎」は、何らかの原因で大腸菌等の原因菌が尿道に入り、膀胱に達して炎症を起こすことで生じます。こうした細菌感染を防いだり、再発を避けるためには、排便後に「前から後ろ」に向かって拭くようにしましょう。排便後に「後ろから前」に拭いてしまうと、肛門の周りの菌が尿道に付着する可能性が高まってしまいます。
また、排尿や排便の後に必ずウォシュレット洗浄を使っている、という方も多いかと思いますが、過度な洗浄は粘膜の自浄作用を弱め、細菌の繁殖を促進させてしまうこともあります。膀胱炎の症状のあるときは、なるべく控えると良いでしょう。

3.性行為の後はすぐに排尿すること

膀胱炎の原因となる細菌の付着を防ぐには、排尿や排便後のケアだけでなく、性行為後のケアにも気をつけるようにしましょう。
性行為中は細菌が尿道に侵入しやすい状況になりますが、もし細菌が尿道に侵入しても、排尿によって尿と一緒に菌を排泄し、流すことが出来ます。性行為の後は、すぐに排尿するように心がけ、軽くシャワーで洗い流しておくようにしましょう。細菌の侵入を防ぐことが出来れば、膀胱炎はもちろん、尿道炎などの予防にもなります。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

膀胱炎による痛みを改善するために、市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)です。排尿時の痛みが強く、尿の濁りやオリモノなどの症状もある方の体内の余分な「熱」をとり、「気(生命エネルギー)」の巡りを良くして症状を和らげる効果があります。
また、頻尿や残尿感とともに痛みの起こる方には、体内の水分代謝を調節して尿量を増やし、菌を排出させる効果のある五淋散(ゴリンサン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
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細菌を体内に侵入させないようにすることが大切

今回は、膀胱炎による痛みに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
予防のためには、まずは不摂生せず栄養バランスのとれた食事をすること、そして、排尿・排便や性行為の後のケアを正しく行うことも大切です。症状が実際に出てしまった場合は、病院に相談し、処方された抗生剤を服用しましょう。
それでも症状が悪化するようであれば我慢せず詳細な検査をすることをオススメします。
また、こうした気になる膀胱炎の症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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