止められない夜食のせい⁉︎ 寝起きの胃痛と消化不良で絶不調な日々…

体験談

朝起きても前日食べたもので胃がもたれている感じがして胃が痛い。夜更かしして胃が空っぽのまま眠ってしまった翌朝は胃の痛みで目が覚めることが多い……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「寝起きの胃痛」をテーマに、神戸海星病院麻酔科の桐田泰江先生にお話を伺ってみました。 

寝起きの胃痛がつらい…深夜の勉強と夜食のせいで体も胃腸も限界に⁉︎

美里さん(32歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

いま、ずっと挑戦してみたかった異業種への転職を考えているのですが、そのために寝不足な日々が続いています。
希望する転職先は今の仕事とはジャンルが全く違うため、取らなければならない資格や勉強しなければならないことがたくさんあるので、まるで受験生時代に戻ったような暮らしぶり。
会社から帰宅して夕食を摂り、参考書を片手に勉強しているとあっという間に深夜0時過ぎ。
夜食を食べないとお腹がペコペコで眠れなくて!
ついついカップラーメンを平らげたり、冷凍のピザを温めて平らげてしまうこともたびたびあって、そんな日の翌朝は決まって胃に重苦しい痛みを感じて、朝からウンウン唸っています。
朝になると後悔するのがわかっているのに、夜中に猛烈にお腹がすくと、ついジャンクなものが食べたくなっちゃうんですよねえ……。
寝起きの胃の痛みがひどい時は、朝食はヨーグルトだけで済ませて出社するんですが、そうすると今度は胃が少し回復する夕方ごろに猛烈にお腹が空いてしまうんです。
もう朝から続いている胃痛なのか空腹で胃が痛いんだかもわからない状態ですが、とにかくこの胃の不調を抜け出さないと勉強にも集中できません。
いったいどうしたらこのエンドレスな胃の不調を改善できるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
寝起きに胃痛が起こるのは、食事のリズムが胃の働きとかみ合っていないことで起こると考えられており、まずは生活リズムの乱れや不摂生な食事の改善を目指すことが大切です。
今回は、寝起きに感じる胃の痛みの原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

寝起きの胃痛は消化不良と自律神経の乱れが原因

寝起きの胃痛は、就寝前の食事が高脂質だったり、食事をした後にすぐに寝てしまったりしたことによる消化不良によって起こると考えられています。
反対に、前日の食事が早過ぎたために、朝起きた時に胃が空っぽの状態になり、胃酸により胃粘膜に炎症がおきて胃の痛みが生じることがあります。

また東洋医学では、胃腸の働きや消化吸収をつかさどる「脾(ひ)」は自律神経に関わる「肝(かん)」との協調によって行われており、睡眠不足やストレスなどの影響で「肝」の働きが妨げられ「肝胃不和(かんいふわ)」の状態になることで胃痛が起こるとされています。

次の章では、このような「寝起きの胃痛」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

寝起きの胃痛を改善する予防と対策3選

1.就寝前の食事は控えましょう

本来、夜の睡眠時間は体の筋肉も内臓も休息モードにならなくてはなりません。寝る直前や遅い時間に食事をすることにより、寝ている間にも胃がフル稼働しなければならなくなるため、消化不良を避けるためにもこの時間帯の飲食はしないようにしましょう。
胃をしっかり休ませるためには、遅くとも就寝の3時間前までに飲食を終わらせることが大切です。また、仕事の都合などでどうしても食事の時間が遅くなってしまう場合は、油っぽいものや消化の悪いもの、辛いものなどの刺激物を避け、消化の良いものを摂るようにしましょう。

2.朝食は胃に優しいものを摂ること

夜遅い食事での消化不良とは反対に、夕食の時間が早過ぎて朝になる頃には胃酸が出過ぎて胃が痛くなってしまうことがあります。こうした胃の痛みを感じたら、まずは寝起きにコップ一杯の白湯を飲みましょう。水分を胃の中に入れるだけでも出過ぎた胃酸を中和することができます。
また、消化不良と胃酸過多のどちらの理由からくる胃痛であっても、朝食は、おかゆやうどん、りんごやヨーグルトなど、消化が良く胃に負担をかけないものをゆっくり時間をかけて摂ることが大事です。寝起きに胃痛を感じたら、塩分や脂分を控えてヘルシーな朝食を心がけましょう。

3.胃の働きを高めるツボ押しをしよう

胃の不調のオールマイティに効くツボを押すことで、寝起きの胃痛改善はもちろん、胃の働きそのものを高めていきましょう。

◎「足三里」(あしさんり)
場所:膝の外側、膝の皿の骨の下から指4本分下にあるツボ
胃のツボの代表と言われているツボで、消化器系の働きを高め、体全体の不調を和らげる効果があります。
すねの太い骨に沿って、押した部分以外にもビビッと刺激を感じるくらい強めの力加減で押してみてください。
5秒ほど力を入れたらまた5秒ほど力を抜き、数回繰り返すことで、胃の痛みやもたれを改善しましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

寝起きの胃痛を改善するために、市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)です。食生活の乱れによる消化不良の症状のある方や、睡眠不足や過労などによって自律神経が乱れた方の「気(生命エネルギー)」の滞りを改善して症状を緩和する効果があります。
また、胃腸が弱く、疲れやすい方の寝起きの胃痛症状には、胃の血行を良くして胃腸の働きを改善する効果のある四君子湯(シクンシトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

生活&睡眠リズムを整えてスッキリした朝を迎えましょう

今回は、寝起きの胃痛に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
寝起きの胃痛の改善には、生活習慣の改善が急務です。症状の改善のためには、食生活や睡眠の習慣を見直しをしましょう。
また、こうした気になる胃の症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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