皮むけと炎症で唇がかゆい…どうしたらぷるんと潤った唇になれるの?

体験談

唇がカサカサして皮がめくれてかゆい。口角が荒れて唇だけでなく口の周りまでかゆくてたまらない……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「唇のかゆみ」をテーマに、内科医の田中先生にお話を伺ってみました。

疲労とストレスで唇がボロボロ…かゆみと炎症で口を開けるのもつらい

紗智さん(36歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

以前はそんなことはなかったのですが、30代半ばを過ぎてから、疲れが溜まったり睡眠不足になったりすると唇が炎症を起こしてしまうようになり、かゆくて仕方ありません。
特にひどいのが口角のところで、乾燥がひどく、口を開けただけで亀裂が入ってしまうことがあるほど。そうなると、もう何を食べても痛いし、そもそも口を開けることすら怖くて食欲もなくなってしまいます。
先月も何日か家に仕事を持ち帰らないと終わらない状況で、2日間ほとんど眠れない日が続いたのですが、やっぱり唇が荒れ、痛いやらかゆいやらでつらくて仕方がありませんでした。つい気になって腫れた唇に触ってしまったり爪でかいてしまったりすると、余計にピリピリとして悪化してしまい、数週間治らないこともあります。
肌に優しいリップクリーム持ち歩き、常に塗り直したりしているのですが、もともと乾燥肌のせいか、薄い皮がふわふわとむけてしまい、なかなかぷるん、と潤った状態に回復しません。どうしたらこの唇のかゆみや炎症を改善できるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
唇の皮膚はとても薄いため、日常生活上の刺激やストレス、疲れなどで敏感になったり、かゆみや炎症の症状が起きてしまうことがあります。
今回は、唇のかゆみの原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

唇のかゆみは乾燥や「脾」の不調が原因

唇の皮膚は非常に薄く、新陳代謝によるターンオーバーが早く、乾燥しやすい場所です。
加えて、飲食による物理的な接触や発声、唾液などにさらされる機会も多く、かゆみが生じやすいのです。
かゆみの原因としては、生活習慣や病気によるものまで多岐にわたり、日焼けや乾燥、栄養不足による口唇炎、特定の食器や食品などのアレルゲンによる接触性口唇炎や口腔アレルギー、ヘルペスウイルスやカンジダ菌によるものなど様々です。

東洋医学では、唇の炎症やかゆみは、消化器をつかさどり、「気・血・水(生命エネルギー・血液・水分)」を全身に送る機能である「脾(ひ)」の衰えにより生じるとされています。
慢性化した口唇炎などのかゆみを改善するには、胃腸など内臓の機能を整えることが重要だと考えられています。

次の章では、このような「唇のかゆみ」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

唇のかゆみを改善する3つのセルフケア

1.乾燥と紫外線対策を怠らないこと

唇は角質層が薄く、乾燥や紫外線の影響を受けることによるかゆみなどのトラブルが起きやすいため、日頃から保湿やUV対策を行ってケアすることが大切です。
唇のカサカサとした乾燥や皮むけを防ぐためには、ワセリンやリップクリームで保湿したり、部屋の乾燥を防ぐために加湿したりするのも有効です。

また、紫外線による唇への刺激を軽減するには、外出時にUV効果のあるリップクリームを塗り、ダメージを防ぐ事が大切です。
唇に塗ったリップクリームは時間の経過や飲食にともなって落ちやすいため、こまめに塗り替えるようにしましょう。

2.ストレスを溜めず、しっかり栄養素を摂る

ストレスや疲労によって免疫力が低下すると、口角炎の原因になるカンジダ菌の繁殖や、ヘルペスウイルスの感染を招きやすくなるため、注意が必要です。
しっかり睡眠をとってストレスや疲労を溜め込まないようにし、リラックスして過ごすごとを心がけましょう。
また、健全な皮膚を維持するために必要なたんぱく質やビタミンB群などの栄養素が欠乏すると、唇の荒れやかゆみはもちろん、口角炎や口唇炎を起こしやすくなってしまいます。
特に、唇の皮膚症状の改善に有効なビタミンB2やB6は、積極的に摂取するようにしましょう。

◎ビタミンB2が多く含まれる食品
牛乳・ヨーグルト・卵・ホウレンソウ・ウナギ

◎ビタミンB6が多く含まれる食品
牛肉・豚肉・レバー・魚類・穀類・豆類

3.唇と口内を清潔に保ち、菌の侵入を防ぐ

肌や唇が敏感な方の場合は、歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤やミントなどの香料、食事の香辛料が唇に触れることにより、その刺激から唇が荒れてかゆみが起きたり、口角炎が起きたりしてしまうことがあります。
食事後は口内や口の周りを洗浄して清潔に保つことが大切です。
歯を磨く時も歯磨き粉が口角や口の周りに残らないように口をよくすすぎ、口元を丁寧にふき取るようにしましょう。

また、乾燥した唇の皮むけが気になり、舌でなめることを繰り返していると、唾液の水分の蒸発にともない唇の水分まで奪われ、余計に乾燥してしまいます。
むやみに唇をなめたり、炎症のある部分を触って症状を悪化させないことが大切です。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

唇のかゆみを改善するために、市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)です。
唇や口角が炎症を起こし、赤く腫れたりただれたりする方の体内の余分な「熱」を冷まし、炎症を鎮めて症状を改善する効果があります。
また唇がカサカサと乾燥し、皮むけやかゆみが生じる方には、「血」や「気」を補って肌に栄養や潤いを与えて症状を改善する効果のある当帰飲子(トウキインシ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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唇の乾燥を防ぎ、しっかり栄養補給しましょう

今回は、唇のかゆみに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、唇の乾燥や紫外線対策を怠らないようにし、清潔に保つことが大切です。
また、正常なターンオーバーを促し、感染症を予防するためにも、疲労を溜めず、しっかり栄養補給するようにしましょう。

また、こうした気になるかゆみの症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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