緊張する場面に限って胃痛と下痢で脂汗が…これってどうして?

体験談

胃の痛みを感じているうちにお腹も下してしまった。精神的に参ってしまうと胃の痛みと下痢がなぜか同時に起こる……。
こうした「下痢をともなう胃痛」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「下痢をともなう胃痛」をテーマに、神戸海星病院麻酔科の桐田泰江先生にお話を伺ってみました。

プレゼンの緊張感に耐えられない私…胃痛と下痢をどうにかしたい!

日奈美さん(35歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

半年ほど前の人事異動で商品開発の部署に異動になりました。自ら希望したとはいえ、どうもクリエイティブな職種は向いていなかったようで、毎日が緊張の連続です。
月に2回ほど自分で考えた商品の企画を発表するプレゼンの日があるのですが、なかなか良い企画も思いつかず、当日は自信のなさと緊張でいつも具合が悪くなってしまって……。
先日も、自分のプレゼンシートを読み上げている間にぎゅーっと胃が締め上げられるように痛くなり、急にお腹まで痛くなってしまったんです。それ以降の時間は便意を我慢するのに必死で、チームのみんなの反応もまったく耳に入ってこないほど。
会議を終えてトイレに駆け込むとすごい下痢で、脂汗が流れてくるほど苦しくて!
週に1回は徹夜仕事をするような日々が続いていましたが、幸いなことに会社の健康診断の結果はオールAです。どこも悪いところはないような気がするのですが、これって一体なんなんでしょうか。
緊張するシーンとか、初めての場所に行ったり初対面の人と会うような時に限ってこの困った症状に襲われるんです。
もしトイレがない場所でこの症状が起きたらと考えると怖いですし、どうにか改善したいです。何か良い方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
精神的な緊張やストレスから胃の痛みや下痢症状が出る場合は、過敏性腸症候群の疑いもあるため、まずは病院でしっかり診察を受けることが大切です。
それでは今回は、下痢をともなう胃痛の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

下痢をともなう胃痛は、過敏性腸症候群などが原因

下痢をともなう胃の痛みは、ストレスから来る過敏性腸症候群のほか、暴飲暴食や冷たいものの摂り過ぎ、感染性の胃腸炎など、様々な原因が考えられます。
また、辛いものやカフェインなど、胃腸に対する刺激の強い食べ物の摂取により胃痛と下痢の両方の症状が見られることもあるため、症状が強い場合には医師の診察を受けて詳しい原因や対処法を知ることが大切です。

また、東洋医学では五行説に基づき、体の各部所のシステムをつかさどる「五臓」が相互に影響し合っていると考えられています。
なかでも下痢をともなう胃痛は、自律神経をつかさどる「肝」の機能が低下し、胃腸をつかさどる「脾」が衰えることで起こるとされています。

次の章では、このような「下痢をともなう胃痛」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

下痢を伴う胃痛を改善するための3つの対処法

1.ストレスケアと食生活の改善をする

過敏性腸症候群などにより、慢性的に下痢をともなう胃痛の症状が起こりやすい方は、ストレス環境を改善したり、ストレスを強く受け止めないための発想の転換方法を身につけたりしましょう。
また、腸への刺激が少なく、栄養価の高い食事を日常的に摂るようにすることで体の抵抗力をアップさせることが大切です。
例えば、柔らかく炊いたごはんやうどん、白身魚、食物繊維が豊富なイモ類、整腸作用の期待出来るヨーグルトなどは消化も良く、オススメです。

2.胃腸を休ませて水分補給をする

胃腸炎などの細菌感染による急な下痢症状と胃の痛みがあり、激しい下痢症状を起こしている場合は、大量の水分を奪われることにより脱水症状を引き起こすことがあります。
下痢が続くときは、まずは安静にして、少しずつ水分を摂るようにします。
白湯やうすめのお茶、常温のミネラルウォーターなどでも良いですが、より体内での水分吸収率をアップさせるには、塩分やミネラルを含んだ経口補水液などが良いでしょう。
また、食事は無理して摂らず、胃腸を休ませるようにすることも大事です。
体調が落ち着いてきたらりんごやおかゆなど、消化の良いものから取り入れてみましょう。

3.冷たい飲食物を避けてお腹を温める

冷たいものの取りすぎなどで一時的に下痢を伴う胃痛の症状があらわれた場合は、お腹を温めることも効果的です。ゆっくりと湯船に浸かって体を芯まで温めたり、保温性のある下着や腹巻、使い捨てのカイロを活用するのもオススメです。
食事や水分補給する場合は、飲食物の冷たさが腸への刺激になるおそれもあるので、できるだけ温かいものを摂るようにしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

下痢をともなう胃痛を改善するために、市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)です。
ストレスや緊張からくる胃痛や下痢症状のある方の、みぞおちのつかえる感じを取り、下痢や軟便の症状を和らげる効果があります。
また、胃腸炎や風邪などの症状がある方には、「気(生命エネルギー)」を高めて胃腸の緊張を和らげ、下痢症状を改善する効果のある柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)も良いでしょう。

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症状や原因に合わせた適切なケアをしましょう

今回は、下痢をともなう胃痛に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
まずはご自身の症状の原因となるものを把握し、状況にあった適切なケアを取り入れながら、安静にして水分を摂り、症状を落ち着かせることが大切です。
また、こうした気になる胃の症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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