娘も絶叫するほどの大出血…突然の腹痛とともに血みどろの便が!

体験談

いつも便秘がちでお腹に張るような痛みがあり、便を出そうといきんだら便とともに大量に下血してしまった。左下腹部に痛みを感じるとともに血便が出てしまった……。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「腹痛をともなう血便」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

いつもの便秘、と思っていたら大惨事…排便が怖くなってしまいました

千佳子さん(56歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

ともと便秘がちな体質ではあるのでお腹が痛いことはしょっちゅうあったのですが、先日、とても思い出したくないような事態が起きてしまい、それ以来ちょっとでもお腹が痛くなると、不安で仕方がありません。
先週末のことなのですが、夫がめずらしく友人と飲みにいくというので、家で一人、くつろいでいたんです。その日は朝からなんとなくお腹が張って熱っぽく、だるかったこともあり、夕食も適当に済ませてダラダラしていたのですが、突然、腹部に激痛が走ったんです。
最初は便意かなとも思ってヨロヨロとトイレに向かったんですが、そうこうしているうちにお腹の痛みが増して、冷や汗が出るほどに。いきんでいるうちに便は出たのですが、便とともに結構な量の血が出ているのが見え、すっかり気が動転してしまって! 
近くに住む娘に連絡したらすぐに来てくれたのですが、私としたことがトイレを流すのも忘れていたらしく、駆けつけた娘がトイレを覗いて大絶叫する始末……。
やっとのことで救急病院に行き、調べてもらったところ、どうやら一過性の「虚血性大腸炎」とのことで、一晩入院して点滴を受け帰宅しました。
それ以来いつまたあんな血便が出たら…と悶々と考えてばかりいます。
一体どうしたら二度と出血しないように、腸を健康に保てるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
「虚血性大腸炎」は、大腸の血管が一時的に詰まることで大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、左側の下行結腸やS状結腸が好発部位といわれています。多くは一過性の経過ですが、ときに狭窄を残したり壊死に至ったりする可能性もあることもあります。
今回は、こうした腹痛をともなう血便の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

腹痛をともなう血便は「血」の滞りが原因

血便とは消化管内で出血が生じ、血液が混入した状態で排出される便のことですが、激しい腹痛をともなう血便の出る病気の代表的なものでは「虚血性大腸炎」があります。
「虚血性大腸炎」は、何らかの原因で大腸への血液の流れが悪くなり、循環障害が起こることによって生じる病気で、運動不足やストレスによる便秘、高脂質な物の摂取などが原因としてあげられます。それ以外にも、潰瘍性大腸炎や細菌性の腸炎などによっても腹痛をともなう血便が生じることがあります。
血便が出たら必ず病院で検査し、原因に合わせた対処をしましょう。

東洋医学では、こうした腸の炎症は、「血(血液)」の滞りによって起こるとされ、腹部を温めて冷えを解消し、血を巡らせることが大切だと考えます。
次の章では、このような「腹痛をともなう血便」の起こる病気を改善・予防するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

腹痛をともなう血便症状を改善・予防するケア3選

1.症状が治まるまで安静にしましょう

腸炎などによる腹痛や血便の症状があり、自宅安静となった場合は、回復を早めるために食事は摂らず、水分補給のみで腸の安静に保ちましょう。
脱水症状をおこさないように白湯や常温のスポーツドリンクを飲むようにし、症状が落ち着いてきたら少しずつおかゆや柔らかく煮たうどんなど、消化の良いものを摂るようにし、徐々に普通の食事に戻していくことが大切です。
また、痛みが強く出血もひどい時は、自宅安静ではなく入院になることもありますので、医師の指示に従うようにしましょう。

2.ドロドロ血液にならない生活を送ること

腹痛をともなう「虚血性大腸炎」の場合、お腹の痛みや下血が起こるのは、便秘や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が引き金になっている可能性があります。
日頃から規則正しい生活をし、バランスの取れた食生活を心掛けることで、生活習慣病をコントロールしながら腸内環境を整えるようにすることが大切です。
特に、血液をドロドロにして血流を悪化させる高脂質・高カロリーな揚げ物や肉類、甘いお菓子や塩分強めのラーメンなどは控え、低カロリー・高たんぱくな和食中心のメニューを心がけるようにしましょう。

3.運動でお腹を温め、血流改善しましょう

腸の炎症を抑えるには、滞った「血」をスムーズに巡らせることが大切です。
無理のない範囲で軽く汗ばむ程度のエクササイズを取り入れることで全身の代謝を高め、お腹や体を温めることで血液の流れを改善していきましょう。
特に便秘になりがちな方は、特に腸の動きを促すような骨盤周りのストレッチや、腰を中心に下半身の筋肉を鍛え血流をアップさせる効果のあるスクワットなどを取り入れるのがオススメです。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

腹痛をともなう血便を改善するために、病院での処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)です。便秘や下痢などによる腹部の痛みが強い方のお腹の調子を整え、痛みの症状を取る効果があります。
また、体力がなく便秘がちで、腹部に冷えを強く感じる方には、体を温めて胃腸の炎症を抑える効果のある中建中湯(チュウケンチュウトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、是非チェックしてみてください。

血流を改善して便秘を解消することが体質改善の近道

今回は、腹痛をともなう血便に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。腸の血流を改善し、病気の予防をするためにも、食生活の改善やエクササイズを継続的に取り入れてみましょう。
そして、血便の症状があるときは自己判断せずに病院で診察を受け、医師の指示に従うことが大切です。
また、こうした気になる血便の症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

関連記事

おすすめ記事