『アレがアレしてね…』…物忘れがひどすぎて会話が意味不明な状態に!

体験談

何かをしようと思って立ったのに何をしようとしたのかすっかり忘れてしまう。人の名前や固有名詞が全然思い出せない……。
それは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「更年期の物忘れ」の症状かも⁉︎

そんな、自分ではどうにもならない更年期の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「更年期の物忘れ」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

困惑!物忘れの症状がひどすぎて、自分で自分が心配になります…

香澄さん(48歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

最近娘と会話していてふと気づいたのですが、よく考えたら私、人の名前や固有名詞を全然覚えられなくなっていたんです。
例えば「ほら、アノ人、なんだっけ? あの人がアレ持ってたじゃない?」というような感じで、会話しているのが娘だから「ああ、○○さんが○○持ってたね」という感じで私の言わんとしていることを理解してくれるものの、これが赤の他人様に話しているのだとしたら、絶対に理解してもらえないうえに、完全に認知症の老人扱いをされるに違いありません。
ちなみに、夕食の支度をしているときも、冷蔵庫の扉を開けてから何を取りに来たのかわからなくなり呆然とすることもたびたびあり、自分で自分が心配になるほど……。まだ40代なのにこれって異常でしょうか?
このまま悪化して何もわからなくなってしまったらどうしようと思い悩む日々です。
どうしたらこのひどい物忘れの症状を改善できるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
実は、物忘れも更年期の症状の一つで、更年期のホルモンバランスの変化と物忘れには深い関係があるんです。
今回は、更年期に起こる物忘れの原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

エストロゲンの減少と血流の悪化が更年期の物忘れの原因

女性ホルモンのエストロゲンには、セロトニンなどの神経伝達物質の量を増やして働きを強める作用がありますが、更年期に入ると、エストロゲンの分泌が減少し、ホルモンバランスが大きく乱れることがあります。
これにより脳の中の学習や記憶、情動を司る部分との連携がうまく働かなくなり、情報処理の速度が低下することで物忘れなどの症状が出やすくなってしまうのです。

また東洋医学では、老化やストレスによって「血(血液)」の巡りが悪化し、脳の神経細胞に十分な栄養や血液が行き渡らなくなると、脳や精神の働きをコントロールする「心(しん)」が衰えると考えます。これにより、物忘れなど認知に関わる症状が起こると考えられています。

次の章では、こうした更年期の物忘れに対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

更年期の物忘れを予防する3つのセルフケア

1.ウォーキングで血行促進を!

物忘れの原因のひとつとして、血流の低下によって脳に新鮮な酸素や血液が巡らなくなることが挙げられます。まずは血流アップのためにも全身を使った運動を心がけましょう。
また、日光を浴びることによって得られるビタミンDには、認知機能を向上させたり、うつ病リスクを下げる効果もあると言われています。
週に3〜4回、お天気の良い日に20〜30分ほどの早歩きをして汗を流せば、一石二鳥の効果を得られるのでぜひ実践してみてください。

2.物忘れに効く食材を摂ろう

栄養バランスのとれた規則正しい食生活を送るのはもちろんですが、物忘れや認知機能に良い効果を与える効果があるといわれる食材を取り入れてみるのもオススメです。

◎コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインには認知機能の低下を防ぐ効果があります。ただし、体を冷やす作用もあるため、飲み過ぎには注意し、1日1杯程度を習慣づけるとよいでしょう。

◎ベリー類
イチゴやブルーベリーには、抗酸化物質のポリフェノールが多く含まれており、継続的に摂ることで認知機能の低下を抑える効果があります。食後のデザートや間食をベリー類のフルーツにしてみるのもいいかもしれません。

3.積極的なコミュニケーションをしよう

誰とも会話せず孤独な状態で過ごすことは、脳の認知機能を低下させ、物忘れをさらに悪化させてしまう可能性があります。
家族、友人はもちろん、近隣の人とのコミュニケーションを大事にして、積極的に会話することが大切です。
また、映画を見たり本を読んだりすること、旅行でフレッシュな体験をすることなども脳の機能向上につながります。億劫がらずにいろいろなことにチャレンジしてみてくださいね。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

更年期の物忘れを改善するために、ホルモン療法を受けるなどの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、遠志(オンジ)です。物忘れの症状が出始めた方の「心」の栄養を補い、精神を安らかにすることで記憶機能を活性化し、症状を改善する効果があります。
また、物忘れによるストレスや焦りやイライラ感の強い方には、神経の高ぶりを抑え、沈静化させることで精神症状を和らげる効果のある抑肝散(ヨクカンサン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、是非チェックしてみてください。

孤独にならず、周囲の人と楽しい会話をしましょう

今回は、更年期の物忘れに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
適度な運動で血流をアップさせ、脳の活性化に有効な食材を取り入れつつ、周囲の人との積極的なコミュニケーションを心がけるとよいでしょう。
また、物忘れなどの様々な更年期症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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