マスクで隠せているうちが花!? 口の周りが乾燥でボロボロです!

体験談

一日中マスクを付けっ放しにしていたら口の周りがガサガサになってしてしまった、帰宅後に鏡を見たら口の周りだけ粉をふいたようにパサついている……。
30代〜50代のミドルエイジ女性の中には、こうした「口の周りの乾燥」に悩んでいる方が少なくありません。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「口の周りの乾燥」をテーマに、内科医の中西先生にお話を伺ってみました。 

口の周りが粉を吹くほど乾燥…マスクの中は湿っているのになぜ?

樹里さん(42歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

このご時世ですから、人前では常にマスクを着用していなければならないのはわかってはいるのですが、このところ口の周りのトラブルがひどく、会社で長時間マスクをしていること自体がつらくて…。
もともと乾燥肌で秋冬は肌がカサつくことも多かったのですが、最近特に口の周りが異様に乾燥し、唇はもちろん、口角や顎のあたりまで皮むけするようになってしまいました。
マスクをつけ始めた頃は、「自分の息で蒸れるし、乾燥しなさそうでいいわ」なんて思っていたのですが、実際はむしろ真逆!
口元が熱を帯び、口の周りがほてるようにかゆくなるんです。口の中まで乾いてきて息苦しくなり、マスクを外すと今度はカサカサに粉を吹いたようになってしまって……。
それに、頻繁にマスクをつけたり外したりすることで、手やマスクについた菌が口の中に入るのでは…と考えると怖くて仕方ありません。
マスクで人からは見えないとはいえ、このままボロボロの口元で過ごすも嫌なので、なんとかしたいです。何かよい方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
マスクの内部は布などの保温性と呼気により温度も湿度も高い状態。マスクの付け外しにより外気に触れて度重なる変化にさらされることで乾燥を招くことがあります。
今回は、口の周りの乾燥の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

口の周りの乾燥は、皮膚刺激と「血」「水」の不足が原因

肌にはターンオーバーという肌が新しく生まれ変わるシステムがあります。
ところが、加齢やストレスなどによりこの周期が長くなり、角層の水分量や保湿成分が減少すると、肌のバリア機能が低下し、乾燥を招いてしまいます。
特に口の周りの皮膚は目もとと同じく、皮膚が薄く水分量も少ない場所です。
それにもかかわらず、食事で口の周りを舐めたり、ティッシュで拭う際にこすったりと何かと刺激してしまうことが多く、乾燥が生じやすいのです。

また東洋医学では、口の周りの乾燥は、「血」の不足による「血虚(けっきょ)」や「水(水分)」の不足による「陰虚(いんきょ)」によって生じると考えられています。

次の章では、こうした口の周りの乾燥の改善に対する具体的な方法をお伝えしていきましょう。

口の周りの乾燥を改善する3つの対処法

1.マスクの装着前後はしっかり保湿を

マスクのつけ外しによって、温度と湿度の急激な変化が起こり乾燥が悪化しますので、普段以上に唇の保湿を心がけましょう。
肌が敏感になっているときは、無香料・無着色のリップやワセリンの使用をオススメします。
通気性が良く、肌あたりが柔らかいマスクを選び、蒸れに気をつけて。口周りに汗をかいた際はこまめに拭き取って清潔を保ちましょう。
週に一回、リップマスクなどでスペシャルケアをするもオススメです。

2.口元を乾燥させるクセを改善しよう

カサつきが気になって口の周りを舐めてしまうと、水分が蒸発して余計に乾燥を招くことに。口を舐めるのがクセになっている人はリップクリームやワセリンを持ち歩いてこまめに塗り直すようにしましょう。
また、食後についた汚れや口紅を落とそうとティッシュで口をゴシゴシこすることも乾燥の原因になります。
なるべく摩擦をさけるように口元を押さえる程度にとどめ、刺激を与えないことが大事です。

3.体を潤わせる食材で「陰虚」を改善

漢方では、水分の不足による「陰虚」の改善には、体の潤いを補ってくれる「白い色の食べ物」や「ネバネバした食べ物」の摂取が効果的だと考えられています。
山芋やオクラ、レンコン、梨、ユリ根などがありますが、潤いを補う効果を十分に取り込むためには、なるべく加熱せず、生に近い状態で食べるようにしましょう。
また、「隠居」による乾燥のトラブル改善のサポートになる食材としては、アーモンド、松の実、落花生などのナッツ類もオススメです。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

口の周りの乾燥を改善するために、市販薬や保湿用スキンケアコスメ、ステロイド剤の塗布という選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、四物湯(シモツトウ)です。
冷えがあり、温まると皮膚が熱を持つ方の「血」を補い、体を温めることで肌や口の乾きを改善する効果があります。
また、乾燥に加えて全身疲労が強く、抑うつ感などの精神症状もある方には、「気」と「血」を補い、倦怠感を解消してくれる十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
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マスクで見えないからと妥協せず、保湿対策は万全に!

今回は、口の周りの乾燥に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
舐めたりこすったりするクセを改善して、マスク使用中だからこそいつもよりケアにこだわって、口元の保湿を心がけるようにしましょう。
また、こうした乾燥による様々な症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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