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夜中に目が冴え眠れない! 介護疲れと老後の不安に苛まれる日々…

体験談

一度寝付いても夜中に何度も目が覚めてしまう、目が覚めるともう一度眠ろうと思っても今度はなかなか眠れない……。
それは、もしかしたら閉経後(50歳前後)のホルモンバランスの急激な減少によって起こる「中途覚醒」の症状かも⁉︎

そんな自分ではどうにもならない閉経後の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「閉経後の中途覚醒」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。 

夫の介護と老後の不安に疲弊…夜中に何度も目が覚めてしまいます

喜美子さん(63歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

ここ数年、老後の人生を考えると漠然とした不安に苛まれ、うまく眠ることができなくなってしまいました。数年前に脳梗塞で夫が倒れ、幸い命に別状はなかったものの介護が必要な体となり、私の負担が倍増したことも不眠の原因のひとつかもしれません。
不眠といっても、夜中に何度も目が覚めてしまうだけでまったく眠れていないわけではありません。ただ、一度目がさめるとなかなか深い眠りにはつけず、明け方までずっと夢のような現実のような感じで、日々疲労が溜まっていくのがつらくて……。
夜中に目が覚めて、眠っている主人の顔を見るたびに、この人が寝たきりになったら非力な私ひとりでどうやって面倒をみたらいいのか、夫が死んでしまったらどうやって生きていけばいいのか…などと思い悩んで、ますます眠れなくなってしまいます。
日中の介護疲れもあるため、夜だけでも途中で目を覚ますことなく、ぐっすり眠って体を休められたらと思っています。
なんとかこの症状を改善する方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
精神的な不安やストレスによって夜中に目が覚めてしまうのは、不眠に悩む方の中でも多くみられる症状です。
今回は、閉経後の中途覚醒の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

ホルモン減少と眠りの浅さが中途覚醒の原因!

中途覚醒とは、眠りが浅く、睡眠中に途中で2回以上目が覚めてしまうことです。
閉経期の多くの女性がこうした不眠の症状に陥るのは、卵巣から分泌されるエストロゲンというホルモンの減少によるものと考えられています。
エストロゲンは、睡眠をつかさどるホルモンであるセロトニンの活性や増減に大きな影響を与えているため、閉経後のホルモンバランスの変化によってエストロゲンの分泌が減り、自律神経が不安定になることで様々な不眠の症状が起きてしまうのです。

東洋医学的には、「気(生命エネルギー)」や「血(血液)」が不足し、巡りが悪くなると、眠りが妨げられて不眠を引き起こすと考えます。また、「気」の熱を冷ませないことで眠りが浅くなり、朝まで熟睡できずに何度も目覚めてしまうことがあります。

次の章では、こうした閉経後の中途覚醒に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

深い眠りを得るための3つのセルフケア

1.ゆったりストレッチをする

夜中に目が覚めて、もう一度眠りたいけど眠れない…という時にオススメなのが「ゆったりストレッチ」。ゆっくりと深い呼吸をしながら筋肉を緩めるようにストレッチを行い副交感神経の働きを優位にし、もう一度睡眠モードに入る態勢を整えましょう。
このとき、脈拍が速くなるほどの運動をしてしまうと逆効果になるため、あくまでもリラックスするためのゆったりした動きと呼吸を心がけてください。

2.嗜好品は極力避けるようにする

中途覚醒の症状が気になる時には、飲酒や喫煙、カフェイン摂取などはなるべくしないように心がけてください。
アルコールには催眠作用があるものの、摂取後数時間で睡眠が浅くなる効果も強いため、寝酒に頼ることで深い睡眠の妨げになる可能性があります。
また、タバコやカフェインには覚醒作用があり、交感神経を優位にさせてしまいますので寝る前の数時間は控えるように意識しましょう。

3.あまり不安に陥らないこと

年齢を経るにつれ、睡眠時間が若い頃と比べて短くなることや、夜間に1度や2度目が覚めるのは正常の範囲です。短時間のうちに何度も目が覚めたり、連日同様の症状が続くようなことがない限りは、不安になりすぎないようにしましょう。
不安になって神経が高ぶり、ストレスが溜まることで症状の悪化につながることもあります。なるべく意識せずに、眠れるときにゆっくり眠ればいい、という穏やかな気持ちで過ごすように心がけてみてください。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

中途覚醒を改善するために、ホルモン補充療法や薬物療法を受けるという選択肢に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、酸棗仁湯(サンソウニントウ)です。疲労感があり、不安が強い方の精神症状を和らげ、自律神経を整えることで安眠へと導いてくれる効果があります。
また、神経過敏で物音などで目を覚ましがちで、高血圧気味な方には、「気」を巡らせてうつうつとした感情を和らげてリラックスさせる効果のある柴胡加竜骨牡蠣湯 (サイコカリュウコツボレイトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、是非チェックしてみてください。

心と体を安定させて深い眠りを得る工夫をしましょう

今回は、閉経後の中途覚醒に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
健康な人であっても、加齢によって若い頃とは睡眠のリズムが変化するのは当たり前です。多少の変化には動揺せず、呼吸法でリラックスしたり、嗜好品を避けるなどして深い眠りを得られるように工夫してみましょう。
また、こうした閉経後の様々な症状改善に、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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