閉経後、高血圧で自己ベストを更新!まったく喜べません…

体験談

若い頃は低血圧だったのに年齢を重ねたらどんどん血圧が上がってきた、血圧を測るたびに数値が変動して安定しない……。それは、もしかしたら閉経後(50歳前後)の女性が悩みがちな「高血圧」の症状かも⁉︎

自分ではどうにもならない閉経後の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「閉経後の高血圧」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。 

降圧剤が体に合わず、努力の日々…いつになったら報われるの?

初枝さん(55歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

51歳で閉経してからというもの、徐々に血圧が安定しなくなり、今ではすっかり高血圧の様々な症状に苦しめられるようになってしまいました。特につらいのがのぼせとめまい。ちょっと階段を登っただけでも顔がかーっと暑くなってクラクラな状態になるので、ここ数年は何をするにも億劫で仕方がありません。
若い頃はむしろ低血圧がひどくてフラフラしていたくらいだったのに、この年になって、まさか自分が高血圧に悩むようになるとは……。
降圧剤が飲めればまだいいのですが、私の場合、薬が体に合わないのか、ほてりや動悸の症状が強く出てしまいます。今は食事療法の指導を受けながら、なんとか少しでも血圧を下げられるよう努力しているところです。
ただ、自分なりに色々気をつけているつもりではあるのですが、先月病院で血圧を測ったところ、上が169の下が113という自己最高記録を叩き出してしまいまして……。
先生からも「もっと食事療法や生活習慣に気をつけるように」と叱られてしまいました。
必死の努力が報われず、最近はストレスが溜まる一方です。なんとかしてスムーズに血圧を下げて、以前のようにいきいきした毎日を過ごせるようになりたいのですが、何か良い方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
ご自身でさまざまな努力を重ねているのに、思うように成果が上がらないと気分も落ち込んでしまいますよね。
今回は、閉経後の高血圧の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

閉経期の高血圧はエストロゲンの減少が原因!

閉経後は、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に減少します。これによりホルモンバランスが乱れると、血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れて、血圧が不安定になると考えられています。また、閉経することによって男性ホルモンの割合が増えると、交感神経の働きが活発化し、血圧上昇を促す「レニン」というホルモンが多く分泌されることがあります。
こうした状況に加え、代謝の低下による肥満や運動不足なども加わることで、閉経期の女性の高血圧のリスクが高まるのです。

東洋医学的では高血圧の多くは、「血(血液)」の滞りによる「血疼(けつお)」によるものと考えられています。「血瘀」によって血液の流れが悪くなり滞った状態になると、新鮮な酸素や栄養が体内を巡らなくなり、高血圧に加え、動脈硬化や血栓を招くこともあります。
また、自律神経の異常によって「気(生命エネルギー)」が滞ったり、体内に過剰な「水(水分)」が溜まることでも高血圧を招きます。

次の章では、こうした閉経後に特有の悩ましい症状に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

閉経期の高血圧を予防するセルフケア3選

1.塩分の摂りすぎに注意しましょう

食事をとる際は、高脂肪・高カロリー・高塩分のものを避け、低カロリーかつ高タンパクで栄養バランスの良いものをとることが大事です。
特に塩分(ナトリウム)の強い食事は体に余分な水分を増やしてしまうことで血圧を上昇させるため、塩気を控えたメニューを心がけてください。
塩分を摂りすぎてしまった場合は、ナトリウムを排出させる効果の高い「カリウム」を含む食品を摂ることで余分な塩分を排出するようにするとよいでしょう。
(糖尿病等の持病があり、腎機能低下のリスクのある方は、カリウムが症状を悪化させることがあるため要注意です。)

2.飲酒と喫煙習慣を見直しましょう

長年飲酒や喫煙習慣を楽しんできた方もいると思いますが、高血圧を改善するにはどちらも控えたり自制したりすることが大事です。
お酒に含まれるアルコールには血管収縮作用があるため、血圧上昇のリスクを高めてしまいます。
また、お酒に含まれる糖分によって内臓脂肪が蓄積したり、飲酒時に塩分の強いおつまみを一緒に摂ることによっても血圧を上昇させる危険性があります。禁酒が難しければ少量に控えるようにしてみてください。
同様に、喫煙にも血管を収縮させる作用があり、動脈硬化を促進することでさらなる血圧上昇の恐れがあります。出来れば禁煙するようにしましょう。

3.ストレスを溜め込まないこと

高血圧の症状のある方の中には「気」が滞ることによってイライラや焦りが強くなったり、くよくよしてふさぎこむなどの精神症状が強く出る方が多く見られます。
こうした「気」の滞りや詰まりを改善することによって、血圧の上昇を防ぐ効果を得られることもあるため、日頃からストレスを溜め込まない生活を送るようにしましょう。
呼吸をしっかり行うヨガなどの運動を取り入れたり、趣味の時間を楽しむこと、また何事も無理せず、楽観的に考えることを意識するだけでも「気」の養生につながります。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

高血圧を改善するために、降圧剤の服用等の選択肢に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、七物降下湯(シチモツコウカトウ)です。体力がなく、のぼせや肩こりなのどのある方の高血圧の随伴症状を和らげながら血圧を降下させてくれる効果があります。
また、比較的体力があり、「血」の滞りによりめまいや頭重感などのある方には「血瘀」を改善して精神症状を和らげてくれる効果のある桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウウガン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
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生活習慣を改善し、「気」の養生を心がけましょう

今回は、閉経後の高血圧に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
高血圧は、日頃の食事の改善や飲酒・喫煙習慣の見直しなどにより、予防や改善の期待できる病気でもあります。ストレスを溜め込まない生活を送りつつ、血圧の上昇の起きにくい体質に改善していきましょう。
また、こうした閉経後に起こりやすい様々な病気や症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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