腰が痛くて思わず「どっこいしょ!」とお婆ちゃんみたいな声が出ちゃいそう!

体験談

長時間座っていた後すぐには立ち上がれない、ちょっとでも重いものを持つと腰に鈍い痛みがある……。それは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「腰痛」の症状かも⁉︎

そんな自分ではどうにもならない更年期の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「更年期の腰痛」をテーマに、神戸海星病院麻酔科の桐田泰江先生にお話を伺ってみました。 

デスクワークと冷えで腰が痛い…どうすればこの痛みから解放される?

昌枝さん(51歳女性)、事務職の方からご質問をいただきました。

長年運送会社の事務としてデスクワークをしてきましたが、最近年のせいか、腰が痛くて……。仕事中にちょっと用を足そうと席を立とうとすると、腰がひきつったように痛いんです。立つたびに机に手をついて「あ〜どっこいしょ!」なんてお婆ちゃんみたいなことを言ってしまいそうなほどです。
あまり動きたくないせいか体重も増えてきて、ますます腰に負担がかかっている気もします。ちょっと荷物を持つだけでも腰や膝に響くので、いつ動けなくなるかとヒヤヒヤしてしまう始末。
それに、更年期のせいか冷えやのぼせの症状もあり、体が冷えると余計腰が痛くなっちゃうんですよね。夏もエアコンによる冷えがあまりにつらくて温度をあげるんですが、後輩にまたすぐすごく低い温度に設定されていて……。
イタチごっこなのであきらめて腰にストールを巻きつけて仕事しています。どうしたらこのつらい腰痛を改善できるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
立ち上がるときに腰が痛い、重いものを持つのがつらいという症状は日常生活を制約してしまうことも多く、大きな悩みになりがちですよね。
今回は、更年期に起きる腰痛の原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

更年期の腰痛は自律神経の乱れと「血瘀」が原因!

更年期の腰痛は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって自律神経が失調し、血行が悪くなることや、腰まわりの筋肉が加齢によって衰えることが原因と考えられています。

また、女性は月経の度に血を消耗するため、更年期になると「血(血液)」が不足し、「血」から栄養を与えられる「気(生命エネルギー)」の量や巡りが悪くなります。「気」や「血」の流れが滞り、「血瘀(けつお)」の状態になると背中や腰、足にまで痛みがひろがることもあります。

次の章では、こうした更年期特有の悩ましい症状に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

更年期の腰痛を改善する方法3選

1.こまめにストレッチをしましょう

長時間同じ姿勢のままだと、肩周辺や腰周りの血行が低下します。
デスクワークなどの際にも、ずっと同じ姿勢を取り続けないように、意識して体勢を変えるようにしてみてください。
ゆっくりと腰や背中、腕を伸ばしたり腰を回すなど、肩こりや腰痛を予防するストレッチをこまめに取り入れ、疲労している部分をゆっくりとほぐすようにてください。
ただし、痛みがひどいときは無理して動かず、整形外科などを受診しましょう。

2.肥満を予防&改善しましょう

肥満はそれだけで腰に大きな負担をかけます。太り気味の方は適切な運動と食事制限で余分な体重を落とし、適正体重を保つことが大切です。
ウォーキングや軽いジョギングなど、脂肪を燃焼させやすくする有酸素運動や、良質なタンパク質を多く取り、糖質を控えめにするなど生活習慣を見直してみましょう。

〈BMI(適正体重)の出し方〉
BMIとは、Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略で、国際的に用いられている肥満度の指標。成人の場合、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で判定されます。

3.入浴&服装で常に冷えを防ぎましょう

自律神経失調が原因で冷えを招いている場合は、38℃〜40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり20分ほど浸かりましょう。体を芯まで温めて血行をよくすることで、肩こりや腰痛がやわらぐことがあります。
湯船につかってシャワーを当てながら首や肩を回したり、浴槽のふちに手をおいてゆっくり腰をひねるなど、温まっている状態で軽いストレッチをしてみましょう。
寝るときも腰まわりを冷やさないよう腹巻などを着けて寝るのもオススメです。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

腰痛の症状を改善するために、外用薬や薬物療法、ホルモン補充療法を受けるという選択肢に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)です。体をあたためて「血瘀」を改善することで、腰痛に加えて、のぼせや冷えにも効果を発揮する漢方薬です。また、慢性的な腰痛があり、しびれたような痛みのある方は、牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)も良いでしょう。冷えや下肢痛などを伴う腰痛には八味地黄丸が効くこともあります。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、是非チェックしてみてください。

腰痛を改善して、活動的な日々を過ごしましょう

今回は、更年期の腰痛に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状を和らげるには、適正体重を保ち、毎日の生活の中で冷えを防ぎ、上手にストレッチなどを取り入れて対策をすることが大切です。
更年期による腰痛には漢方薬も優れて効果を発揮しますので、ぜひ取り入れてみてください。また、ケアしても効果がなく、悪化したり強い痛みを感じる場合は、骨粗しょう症や椎間板ヘルニアなどの可能性もあるため、早めに医療機関に相談してみることも大事です。

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