“隠れ冷え性”で体がだるい…。中間管理職のストレスのせい?

体験談

便秘や下痢になることが多くお腹をこわしやすい、疲れが溜まると風邪をひきやすい、なんだかいつも体がだるい……。
一見「冷え」とは無関係に思えるこうした体調不良は、30代〜50代のミドルエイジ世代の女性の間で急増している「内臓の冷え」に原因があるかもしれません。

こうした、自分ではどうにもならない体の不調やつらい症状の緩和、体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「内臓の冷え」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

この不調はいったい何⁉︎ 謎の「内臓の冷え」で疲労困憊!

葉子さん(40歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

ここ1年ほど仕事が忙しすぎるせいか、なんだが体の調子が悪く、だるさも取れなくてつらい日々が続いています。
残業続きで睡眠不足が続くとすぐにお腹の調子が悪くなったり、頭がぼーっとして風邪っぽい症状が出たりして、1日たりともスッキリ快調!と言える日がなくて……。
本当は体調不良で会社をお休みしたいくらいなのですが、最近始まった新しいプロジェクトのリーダーを任されてしまったため、簡単に休むわけにもいきません。
忙しいだけならまだしも、細かく指示を出さないと何も出来ない新入社員と“年上の部下”に挟まれ、やたら気を遣わなくてはならない状況にストレスも溜まる一方です。
疲労感と眠気に耐えかねて、毎晩アイスコーヒーをがぶ飲みしながら残業をしているせいか、お腹が冷えて痛むことも。加えて腸がグツグツと動くような不快感もあり、毎日がつらくて仕方ありません。この体の不調はいったいなんなんでしょうか。
改善する方法があれば教えてください。

ご質問ありがとうございます。
内臓の冷えは「冷え」としての自覚症状がないことが多く、知らないうちに症状が進行して、だるさや風邪がひきやすくなるなどの全身症状となって現れることがあります。
今回は、内臓が冷える原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

内臓の冷えは自律神経の乱れと「水毒」が原因

近年増加傾向にある内臓の冷えは、手足は冷えないのに内臓だけが冷えるといったことも起こりやすく、“隠れ冷え性”とも呼ばれています。
こうした冷えは、疲労やストレスなどによって自律神経が乱れることにより、手足の末端部分の血管の収縮が抑制され、内臓に血液を集められなくなることで起こると言われています。
また、内臓の冷えにより、胃腸症状の悪化に加えてだるさや疲労感、免疫力の低下など様々な不調が生じることもあります。

東洋医学では、内臓の冷えは、体内の水分バランスの乱れや偏りなどによって起こる「水毒(すいどく)」の状態になることによって起こると考えられています。

次の章では、こうした内臓の冷えを改善する具体的な方法をお伝えしていきましょう。

内臓の冷えを改善するための3つの対処法

1.温かい飲食物で胃腸を温めよう

季節を問わず、冷たい飲み物や食べ物を頻繁に摂ることは、胃腸を冷やして消化不良を引き起こす原因になります。
朝食の冷たいミルクをホットミルクに変えたり、ランチにお味噌汁を加えたり、なるべく温かいものを摂るように心がけましょう。
胃腸が温まり、血の巡りが良くなることで、消化機能が向上し、内臓の冷えの改善につながります。

2.疲労やストレスを溜め込まない

疲労やストレスを感じる状況下では、交感神経が活性化し、内臓の血液の量が減ったり、血流が悪化して内臓の働きを抑制してしまうことがあります。
内臓を冷やさないためには、こうした環境を改善して、できるだけ疲労やストレスを溜めない生活をするように心がけることが大切です。
忙しくてもゆっくり入浴することでリラックスしたり、十分な睡眠をとって疲れを癒し、副交感神経を優位にする時間を確保するようにしましょう。

3.こまめに運動して筋肉を鍛える!

内臓の冷えを改善するためには、筋肉を収縮させて代謝を上げ、体内で熱を生み出すことによって、自力で体温調節をできるようにすることが大事です。
普段からデスクワークや車移動の多い方は、移動する際にエレベーターではなく階段を使ったり、長時間の作業の際は時折立ってストレッチをするなど、できる範囲でこまめに運動し、筋肉を衰えさせないようにしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

内臓の冷えを改善するには、ホルモン補充療法やビタミン投与などに加えて、根本改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)です。
体力がなく貧血気味な方の「血(血液)」の巡りを良くして、低下した水分代謝を整えて「水毒」の状態を解消してくれる効果があります。
また、お腹や腰の冷えが強く、めまいなどの症状もある方には「気(生命エネルギー)」の不足を補いながら溜まった「水(水分)」を取り除き、水分代謝を改善する苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)も良いでしょう。

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生活習慣を見直して内臓の冷えを解消しましょう

今回は、内臓の冷えに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
内臓の冷えはストレス社会における現代病ともいわれ、全身の不調につながることもあります。
日常の生活習慣をしっかり見直し、内臓の冷えを解消していきましょう。

また、冷えに関する症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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