金属をこするような音の耳鳴りに気が狂いそう!誰かこの音を止めて…。

体験談

なんだか最近耳鳴りがして気が散ってしまう、気づくと耳鳴りがしていて、イライラするようになった……。それは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「耳鳴り」の症状かも⁉︎

そんな自分ではどうにもならない更年期症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「更年期の耳鳴り」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

更年期のさなかに親の介護まで重なり耳鳴りが…なんで私ばかり、と悩む日々

奈菜子さん(46歳女性)、パート勤務の方からご質問をいただきました。

なんで私ばかりがこんなつらい目に合わなければならないのでしょうか?
結婚してからすぐ、主人が無謀な事業を立ち上げて失敗し、大きな借金を抱えてしまったんです。そのお金を返すため、私も小さな子どもを抱えながらも毎日パートを掛け持ちしてずっと頑張ってきました。
ところが数年前、やっと返済を終えて子どもにも手もかからなくなってきた、と思った矢先、今度は父が倒れ、私が介護生活のサポートをすることになったんです。長年の苦労のせいか、のぼせや頭痛、肩こりなどの更年期症状もひどかったのですが、ある日、いつものように家事と仕事を終え、父のデイサービスの準備をしていると、右耳から「キーン」という金属音が……。
大きな音ではないのですが、キーンという金属をこするような不快な音が、耳を塞いでもずっと続くのです。疲れているせいか、その響きがすごく煩わしく感じ、またストレスが追加された気分でがっくり落ち込んでしまいました。
どうしたらこの不快な耳鳴り症状を改善できるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
大変な介護やお仕事に加えて、耳鳴り症状に悩まれているとのこと、とてもおつらいことと思います。
今回は、更年期の耳鳴りの原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

自律神経の乱れ、加齢やストレスも耳鳴りの原因に

更年期障害の症状としての耳鳴りは、女性ホルモンの低下から起こる自律神経失調が原因と考えられます。
他にも、加齢、ストレス、大きな音からの衝撃、耳の中の異物や、糖尿病やメニエール病などによっても耳鳴りの症状が出ることがあります。

また東洋医学の考え方では、ホルモンバランスの乱れや加齢により体内の「水(水分)」の巡りが悪くなり、余分な水分や老廃物が三半規管や内耳にたまることが耳鳴りの原因と考えられています。
さらに、ストレスによる気の滞りにより頭部への「血(血液)」の巡りが悪くなることも、耳鳴りの原因となりうると言われています。

次の章では、更年期障害や加齢が原因と考えられる場合の耳鳴りをセルフケアで改善する方法をお伝えしていきましょう。

耳鳴りをセルフケアで改善する4つの習慣

1.生活習慣を整え、ストレスをためない工夫を

不規則な生活は自律神経の乱れを引き起こし、耳鳴りを起こす可能性があります。規則正しくバランスの取れた食事、十分な睡眠、有酸素運動で体と心のバランスを整えましょう。
また、ストレスも耳鳴りの原因となる可能性があるので、普段からストレスをためない生活を心がけましょう。
趣味を楽しんだり友人と過ごしたりすること、一日のなかで少しでもリラックスさせる時間を作るのも効果的です。

2.血行をアップするケアと食材を取り入れよう

血行をよくすることにより耳鳴りの改善が期待できます。
耳の周りを蒸しタオルであたためたり、血流をよくするツボを刺激すると効果的ですよ。
また、大豆製品・アーモンド・かぼちゃ・うなぎの蒲焼き・モロヘイヤなどに多く含まれるビタミンEには血行を良くし、自律神経のバランスを整える働きがあるので積極的に食べるようにしましょう。

3.音響療法を継続して取り入れてみる

音響療法とは、耳鳴りよりも小さな音を聞き続ける治療法です。
テレビやラジオの音、人との会話の音など、耳鳴りが際立つような静かな環境をなるべく作らないようにすることで耳鳴りが気にならないようにしていきます。
効果を感じるには時間がかかりますので、長い目で見て続けていくことが大事です。

4.耳鳴りに効くツボをマスターしよう

耳のツボを押すことで、耳鳴りの改善を早めることができます。ここでは、耳鳴りに効果的なツボをいくつかご紹介します。

聴宮:耳穴の前方、小さな突起の前あたりの開口時にくぼみができる箇所に位置するツボ
耳門:聴宮の少し上に位置するツボ
聴会:聴宮の少し下に位置するツボ

※人差し指で押さえたとき、指の腹に耳門、聴宮、聴会の3つのツボが入ります。

〈耳ツボの押し方POINT〉
ヘアピンやつまようじの頭部分などで約1秒押します。
「気持ちいい」と感じる程度の強さで押すのがポイント。20回繰り返します。
お風呂上がりや夜寝る前にケアすると、血行改善に効果的です。

体質や症状にあわせた漢方薬で改善しよう

つらい耳鳴り症状を改善するため、脳を訓練するTRT(Tinnitus Retraining Therapy)療法を受けたり、精神安定剤の服用をするという選択肢に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)です。「気」の巡りを改善して停滞を解消することで体にこもった熱を冷ます効果があるため、ストレスによる耳鳴りや難聴に効果的です。
耳鳴りに加え、貧血気味で冷えやむくみなども気になる方の中には、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)の服用もオススメ。水分代謝を整え、余分な水分を体からとり除く効果が期待できます。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、是非チェックしてみてください。

自分にあった方法で耳鳴りをコントロールしましょう

今回は、耳鳴りに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
すぐに効果を得るのは難しいかもしれませんが、スッキリ快適な毎日が過ごせるよう、ストレスの解消や生活習慣の見直し、食生活や血行の改善など自分にできることから始めてみましょう。
ただ、セルフケアでも改善しない場合は、治療が必要な病気が原因となっている可能性もありますので、病院できちんと診察を受けることも大切です。

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