喉がゼーゼーする(ぜんそく)ときに選ぶ5種類の漢方薬

呼吸器症状

とりあえず医師の診察を受けます

喉がゼーゼーするのは、専門的には喘鳴(ぜいめい)といいます。ネコが喉を鳴らすのと似ていますが、気道の炎症・過敏状態・けいれんなどによるものです。

喉がゼーゼーするときに考えられる病気

大人では、気管支ぜんそく・心臓ぜんそく・慢性気管支炎などのことが多く、ほかの呼吸器疾患や心臓弁膜症でも喘鳴があります。

子どもでは、セキをともなうときは、アレルギー体質の子が気管支炎になったり、気管支ぜんそくの子が気道感染を起こしている場合が考えられます。セキに熱をともなっているときは、ぜんそく様気管支炎や肺炎、気管支拡張症などを疑います。声がかれて犬吠えのようなセキをするときは、仮性クループ、ジフテリア(最近は少ない)などの可能性があります。なお、乳児では、先天性喘鳴というのがあり、生後半年ぐらいで自然に治まります。

いずれにせよ、喘鳴があるのは、急性症状があらわれているわけだから、冷静に判断して、医師の診察を受けたほうがよいです。

気管支ぜんそくの症状

発作的に呼吸(とくに呼気)が苦しくなり、発作は数十分から数時間、ときには数日つづくが、セキやタンが出ると治まります。発作は寝ているときに起きやすいです。一般に熱はないです。治療はなかなかむずかしいです。

ぜんそくには、このほか心臟ぜんそくがあり、気管支ぜんそくとは区別しなければなりません。慢性気管支炎・肺結核ともまちがえやすいです。

「小児ぜんそく」は、別項(後述)参照。

漢方では気長に体質改善をはかる

喘鳴そのものに対しては、病気がなんであるか判断しなければならないので、ここでは処方をあげません。しかし、気管支ぜんそくという診断であれば、現代医学でも現在のところ、根本的治療はないので、医師と相談のうえ、漢方薬で気長に体質改善をはかるとよいでしょう。

喉がゼーゼーするときに効果的な漢方薬

大柴胡湯合半夏厚朴湯(だいさいことうごうはんげこうぼくとう)

みぞおちからわき腹にかけて重苦しい感じがあり、肥満して、便秘の傾向がある人の、ぜんそくの体質改善に用います。

柴朴湯(さいぼくとう)(小柴胡湯と半夏厚朴湯の各方)

上腹部に少しは抵抗があるが、あまり膨満のない、やせ型で、筋肉のひきしまった人によいです。

附子人参湯(ぶしにんじんとう)

やせ型で、貧血の傾向があり、胃は弱く、冷え症の人に処方します。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

腹直筋がかたくなり、発作の前によく鼻みずが出るか、尿が近くなる人、かぜをひくとぜんそく発作を起こすものに用います。

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

発作時の頓服(とんぷく)として用います。ただし、軟弱無力な腹をしている虚証の人には不可です。

ぜんそく発作を鎮める民間療法

いちばん簡単なのは、水を飲むことです。喉のつかえがとれるから、一時的には治まります。

ニラの汁をしぼって飲ませるとよい、といわれるのも、同じ目的からでしょう。

レンコンの節のところをおろしたもの盃に半分に、ショウガ(生姜)のおろし汁とハチミツ(蜂蜜)少々をいれ、熱湯をそそいでよくかきまぜて飲むと、鎮静剤として有効です。

ちょっと気味はわるいが、生のナメクジを飲むという民間療法もあります。これは意外に効果があるものだが、手に入らなかったり、感覚的に受けつけない人には、ナマコでもかまいません。

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