閉経後の骨密度減少が止まらない! 健康自慢の私に戻るにはどうすれば?

体験談

最近少し背が縮んだような気がする、なんだかいつも腰や背中が痛い、ちょっと転んで肘をついてしまっただけなのに骨折してしまった……。
それは、もしかしたら閉経期(50歳前後)に女性が悩みがちな「骨粗しょう症」に原因があるのかも⁉︎

そんな自分ではどうにもならない更年期症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「骨粗しょう症」をテーマに、形成外科の白井先生にお話を伺ってみました。 

大好きな登山で骨折でもしたら…と不安にかられる日々から解放されたい!

清美さん(55歳女性)、専業主婦の方からご質問をいただきました。

もともと体力と体調管理には自信があった私。友人たちが悩んでいた更年期ですら、大きく体調を崩すこともなく乗り切ることができていたんです。
ところが、5年ほど前に閉経してからというもの、冷えが気になり始め、夜中にトイレに立つたびに腰や膝が痛くて……。
趣味でもある大好きな登山に影響が出てはいけないと思い、去年は骨密度検査も受けたんです。そうしたら、同年齢の平均よりだいぶ低い数値が出て…、すっかり気落ちしてしまいました。
最近も、背中の痛みを我慢して変な体勢で洗い物をしていたら、娘から『もうお母さんも歳なんだから、今年はもう登山やめたら?』なんて言われてさらにショック。
骨密度が低いとちょっとしたことで骨折するとも言いますし、なんだか不安で仕方ありません。
どうにか以前の健康でハツラツとした私に戻る方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
同年齢の方よりも骨密度が低いとのことで、骨粗しょう症による骨折などのリスクを考えると、趣味の登山を楽しむのも心配になってしまいますよね。
それでは今回は、閉経時期の骨粗しょう症の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

骨粗しょう症は女性ホルモンの減少が原因!

骨は骨芽細胞によって作られていますが、それと同時に破骨細胞によって血液が骨を吸収する働きがあり、常に新しく作り直されることによって新陳代謝を繰り返しています。
通常は骨形成と骨吸収のバランスが保たれているのですが、閉経してエストロゲンという女性ホルモンが減少してしまうと、破骨細胞のはたらきの方が活発になり、骨形成よりも骨吸収が盛んになるため、閉経後は骨密度が急激に減少してしまい、骨粗しょう症を発症しやすくなるのです。

東洋医学的には、五臓六腑の腎が骨と密接な関係にあり、骨粗しょう症は腎が衰えた時に起こると考えられています。そのため、腎気を補うことで、骨の老化を防ぐことができます。

次の章ではこうした更年期特有の悩ましい症状に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

骨粗しょう症を予防する4大セルフケア!

1.骨を助ける栄養素を摂取しよう!

カルシウム、ビタミンD、K、B群、大豆製品を豊富に含む食事で、骨を作るカルシウムを効率よく吸収できるようにしましょう。

カルシウム
骨はカルシウムとたんぱく質が結合して作られています。
1日に800mgのカルシウムをとるように工夫しましょう。(牛乳コップ1杯でカルシウム約200mg)
食品例:小魚類・牛乳・チーズ・干しエビ・わかさぎ・ごま・小松菜など

ビタミンD
腸管からカルシウムが吸収されるのを助けてくれます。
カルシウムの摂取量が足りていても、ビタミンDがなければカルシウムから効率よく骨をつくりだすことができません。
食品例:きくらげ・あんきも・しらす・サケ・身欠きニシンなど

ビタミンK
骨にあるオステオカルシンというタンパク質を活性化させて、骨にカルシウムが吸着しやするする働きがあります。
食品例:納豆・わかめ・のり・緑色の野菜など

ビタミンB群(B6、B12、葉酸など)
骨質の向上に必要不可欠。骨の強さは骨質と骨密度の2つが重要。
骨の質が悪いと骨は弱くなり、たとえ骨密度がそれほど減っていなくても骨折する危険性が高まります。
食品例:緑黄色野菜・果物・レバー・卵・しらす干しなど

大豆製品
大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをしてエストロゲンの減少を補うため、骨粗鬆症の予防・改善に効果があると考えられています。
食品例:納豆・豆腐・油揚げ・豆乳・きな粉など

2.運動で骨の血流をアップ!

骨粗しょう症の予防や改善のためには、ある程度、骨への負荷が加わるくらいの運動が必要です。汗ばむ程度のウォーキングや筋力トレーニングにより、骨の血流が増えて骨量の維持に役立ちます。
まずは毎日30分程度でいいので、できることから始めてみましょう。

3.日光浴でビタミンDを作ろう

ビタミンDはカルシウムの腸管からの吸収を手助けする栄養素ですが、ビタミンDは日光に当たることで、皮膚でも作られます。
1日15分程度でいいので、手足だけでも日光に当たるようにしましょう。

4.喫煙や過度の飲酒は控えましょう

喫煙は、閉経後の女性の骨密度の低下の原因になるため、出来るだけ控えましょう。
また、少量のお酒は骨を強くし、骨折予防に役立つという研究結果もありますが、飲み過ぎると骨を脆くし、骨折リスクの増加に。
お酒はたんぱく質やカルシウムのとれるおつまみと一緒に、適量を楽しむようにしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

骨粗しょう症の改善には、ホルモン補充療法や西洋薬の療法に加えて、根本改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、八味地黄丸(ハチミジオウガン)です。体をあたためて腎を補い、腎の衰えや冷えを改善してくれる漢方薬で、冷えや疲れやすさ、排尿障害も気になる方に効果的です。
また、胃腸が弱く貧血気味で疲れやすい方には、気や血を補う作用のある十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

転ばぬ先の杖…毎日のケアで将来に備えましょう!

今回は、骨粗しょう症に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
骨粗しょう症は、女性ホルモンの減少によりリスクが高まるため、閉経後の女性は特に注意をしなければならない病気ですが、閉経前から予防をしておくことで発症リスクを下げることもできます。
今は自覚症状がないという方も、まずは骨密度の検査をしてみることが大事です。
将来の活気ある人生のためにも、今回ご紹介した予防法をぜひ実践してみてくださいね。

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