お受験ストレス!? 発作のように襲う全身のかゆみにもう耐えられません!

体験談

皮膚が乾燥しムズムズとかゆくて、何をしていても集中できず、夜もぐっすり眠れない、掻いてしまったところに湿疹が広がってつらい……。それは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「皮膚のかゆみ」の症状かも⁉︎
そんな自分ではどうにもならない更年期症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。
今回は「更年期の皮膚のかゆみ」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

肌がボロボロになるまで全身をかきむしる日々…このかゆみの原因はなに?

敏子さん(48歳女性)、専業主婦の方からご質問をいただきました。

もう皮膚がかゆくてかゆくて仕方ないんです!
虫に刺されたわけでもないしアトピー体質でもないのに、夜も眠れないほどのかゆみの発作でからだ中をかきむしってしまう日々が続いています。
症状がで始めたのは、1年ほど前から。息子の受験が心配でストレスが溜まっていたせいか、生理不順や体調不良が続いてはいたのですが、更年期だし仕方ないか、とそのままにしていました。
でも、そのうち、些細なことにイライラすると、からだ中がムズかゆくなり、かき始めると止まらない状態に……。もう肌はボロボロです。
そういえば、以前から体全体の肌の乾燥も気になってはいましたが、自分の肌のケアまで気が回らなかったんです。慌てて保湿クリームを塗り始めましたが、かゆみが治った気がするのは一瞬だけで、一向に改善する気配がありません。
一体どうしたらこのかゆみを止めることができるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
乾燥した皮膚は一度かいてしまうと、よりかゆくなるという悪循環に陥りがちですよね。
今回は、そんな我慢し難い更年期のかゆみの原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

かゆみの原因は、エストロゲンの減少と「血」の不足!

更年期のかゆみは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少が原因と考えられています。

エストロゲンは、皮膚の水分を保つセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸の合成を促し、肌のハリや潤いを保ちます。そのため、エストロゲンが減少すると、皮膚が乾燥しやすくなるのです。
また、脂腺や汗腺が萎縮して汗や皮脂が出にくくなったり、代謝が落ちることでも肌の乾燥が悪化しやすくなります。
皮膚の乾燥というと、水分の不足が原因と思われがちですが、東洋医学的には、皮膚の乾燥は、「血(血液)」の不足が原因であると考えられています。
血が不足すると皮膚に栄養が送られず皮脂や汗が出にくくなり、肌の乾燥を招き、かゆみにつながるのです。

次の章ではこうしたつらい症状に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

止まらないかゆみを抑える!5つの習慣

1.肌にあうスキンケアでこまめにケアを!

普段から肌を清潔に保ち、全身を保湿しましょう。
もともと皮脂腺が少ない部位、足のすねや太もも、腰、腕、肩などを重点的にケアすることが大事です。
以下のポイントを気をつけながらケアをしましょう。

・長時間の入浴を避け、肌の乾燥を防ぐ。
・洗顔後や入浴後、5分以内に乳液や保湿クリームを塗る。
・乾燥する時期は、加湿器を使い湿度を保つ。
・食器洗いではゴム手袋を使う。
・紫外線対策はしっかりと。

2.「肌に効く食材」を取り入れよう!

栄養素が多く含まれ、皮膚の症状に効果のある食材を毎日の食事に取り入れましょう。

ビタミンB2:皮膚の保護・再生・維持、疲労回復、口内炎予防
      (レバー、納豆、干し椎茸、卵、牛乳など)
ビタミンB6:皮膚の抵抗力増進、免疫機能の維持
      (かつお、まぐろ、レバー、五穀米、バナナなど)
ビタミンC:コラーゲンの合成、皮脂の分泌を調整、活性酸素を抑える、美白作用
      (パプリカ、ブロッコリー、キウイ、柿、オレンジなど)
ビタミンE:血行改善、抗酸化作用、老化を遅らせる
     (かぼちゃ、アボカド、アーモンド、オリーブオイルなど)
コラーゲン:皮膚の水分保持、美肌、血管を丈夫にする
     (牛すじ、鶏肉、魚の皮、えび、フカヒレなど)
ヒアルロン酸:皮膚の水分保持、美肌、肌の弾力を維持
      (ウナギ、フカヒレ、鶏の手羽・皮、スッポンなど)

3.入浴と全身の洗い方を見直しましょう

熱いお湯は必要な皮脂まで落としてしまい、かえって乾燥の原因に。37~38度のぬるま湯に入りましょう。
肌の痒みを強く感じる時は、ボディーソープで全身を洗うのは週に2~3回程度に控え、脇や足の裏、股などの気になるところだけ毎日洗うと良いでしょう。

4.入浴後のオイルマッサージで血行改善を

肌の弾力を保つためにも、専用のオイルなどでマッサージすると効果的です。
血行を改善することで、全身の栄養の巡りも良くなりますよ。

5.大豆イソフラボン(エクオール)を摂ろう

豆腐や豆乳などの大豆製品に含まれるイソフラボンが、皮膚の水分保持機能を高め、皮膚の痒みを和らげると言われています。これは、腸内細菌が大豆のイソフラボンから、女性ホルモンのエストロゲンとよく似たエクオールをつくりだしているから。
しかし、日本人の2人に1人はエクオールをつくれないとも言われているため、サプリなどで取り入れてみてもいいでしょう。

漢方薬で根本的な体質改善を目指そう

つらい皮膚のかゆみの症状を改善するために、即効性のあるホルモン補充療法やステロイドの塗布、抗ヒスタミン薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、加味逍遙散合四物湯(カミショウヨウサンゴウシモツトウ)です。これは、血を補い巡らせ、乾燥した肌を潤す効果のある四物湯(シモツトウ)と、乱れた気のバランスや血の巡りをよくする加味逍遙散(カミショウヨウサン)を加えたもので、更年期の皮膚のかゆみの改善に大変効果的です。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、是非チェックしてみてください。

肌も心もゆっくり癒せる自分時間を大切に

今回は、更年期の皮膚のかゆみに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
お風呂上がりのスキンケアやマッサージなど、自分をいたわる時間が皮膚のケアにも繋がります。
痒みの治療にはいくつもの選択肢があり、漢方薬も大きな効果を発揮する場合もあります。お気軽に漢方薬局や漢方医に相談してみてくださいね。

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