原因不明のうつと謎の体調不良で、病院ジプシーに…。いったいどうすれば⁉︎

体験談

最近気持ちが沈みがちで、大好きな趣味すら楽しめない、以前はテキパキ家事をこなしていたのに、今では洗濯物や洗い物が山積み……。

こうした気持ちの落ち込みは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「うつ」の症状かも⁉︎
そんな自分ではどうにもならない更年期症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師がお答えしていきます。

今回は「更年期のうつ」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。 

検査をしても原因不明、体調不良のオンパレード!不安で仕方ありません!

優子さん(56歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

このところ、毎年冬になるとなぜだか調子が悪いんです。猛烈な不安感とともに、ふらつきやめまいを感じるため、耳鼻咽喉科に行きましたが異常は見つからず……。
怖くなって心療内科を受診したところ、担当の先生から更年期障害の可能性もあると言われて、抗不安薬をもらいましたが、副作用を調べて不安になり結局飲めませんでした。
他にも、血圧の高さから脳に異常があるのかと不安になり、病院でMRI等の検査を受けましたが異常なし。でも相変わらず体はミシミシするし、喉もとから胸のあたりもつかえて、吐き気も感じます。念のため、胃カメラも受けましたが、これも異常なし。
息子からは「検査してどこも悪くないなら大丈夫、気にしすぎだよ」と言われたのですが、明らかに体調は悪いので不安と憂うつで夜も眠れません。私はいったいどうすればいいのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
更年期に陥りがちな、どこが悪いかわからないけれどとにかく具合が悪くて憂うつ、といった症状。不安が大きくなるほどに、日常にも支障をきたしてしまいがちですよね。
それでは、今回は、更年期のうつの原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

謎の不安や落ち込み&体調不良の原因はホルモンバランスの変化!

更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少し、ホルモンバランスが乱れることにより自律神経が不安定な状態になります。さらにストレス等の要因が重なると気持ちも不安定になり、うつ症状を引き起こします。

東洋医学では、うつは「気(生命エネルギー)」の不足や滞りが原因と考えられています。
女性は月経の度に「血(血液)」を消耗するため、更年期になると血が不足し、血から栄養を与えられる気の量や巡りのバランスが悪くなりがち。気が不足すると、体が弱るだけでなく、気持ちもしっかり持てなくなりますし、気の巡りが悪くなって停滞することによって、うつうつとした気持ちや不安が続いてしまうのです。

次の章では、こうした更年期特有の精神的な症状に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

うつを吹き飛ばす〜簡単にできるデイリーケア5選!

1.〈ビタミンB6〉と〈トリプトファン〉を含む食事を心がける

リラックス、安心感、幸福感などをもたらすことから幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンからつくられます。また、トリプトファンからセロトニンをつくるには、ビタミンB6が必要です。毎日の食事に積極的にとりいれるとよいでしょう。

〈トリプトファンを多く含む食材〉バナナ・納豆・アーモンド・そば
〈ビタミンB6を多く含む食材〉まぐろ・さんま・鮭・バナナ

2.ひとりで抱え込まず、周囲に頼ることも大切

更年期を乗り切るには、周囲の、特に配偶者の理解が必要不可欠です。
一人で抱え込まずに家族や周囲の人に「更年期でつらい」と打ちあけて、助けてもらいましょう。助け合うことで周囲との関係性が強くなることも期待できます。
家事、育児、仕事についても、完璧にこなそうと思わず、無理しない範囲で行うよう心がけてください。

3.適度な運動でリフレッシュを!

適度な運動は、ストレスを解消し、気持ちを前向きにしてくれます。運動がもたらす心理的効果の報告は多くあり、ウォーキングや水中歩行、ヨガなどの低~中程度の有酸素運動は特に、心理面への良い効果が期待できます。

4.アロマ&ハーブティーでリラックス♪

ネロリ、ローマンカモミール、イランイランなどの精油(アロマオイル)を使ったアロマテラピーによるリラックスも効果的です。精油を適量入れたアロマバスにゆっくりつかったり、寝る前に枕元に精油を数滴落としたティッシュやハンカチを置き、香りを楽しんでみましょう。
ハーブティーは、気分を安定させてくれる効果のあるカモミールやレモンバーム、セントジョーンズワートなどがオススメ。ご自身の好きな香りを選んで楽しんでみてください。

5.大豆イソフラボン(エクオール)をとる

豆腐や豆乳などの大豆製品に含まれるイソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンとよく似たエクオールをつくりだす効果があるため、うつの症状緩和が期待できます。エクオールを腸内で作り出せない体質の方もいるため、サプリでもいいので取り入れてみましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

つらい気分の落ち込みや不安などのうつ症状を改善するために、抗うつ薬の服用やホルモン補充療法を受けるという選択肢に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような様々な不定愁訴や精神的な症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、加味逍遙散(カミショウヨウサン)です。乱れた気のバランスや血の巡りをよくして気うつを改善し、体にこもった過剰な熱を抑えることで精神の興奮を和らげる効果があります。
また、不安感や緊張感・不眠・神経性の動悸等の症状が強く、気分がふさぐという方には、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)も効果的です。ふさがった気分を開く薬といわれ、古くから「気剤」の代表処方とされています。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

頑張りすぎず、自分の心の声を大切にしましょう

うつ症状でつらい時には、家族の理解やサポートが心強いものです。「頑張らなきゃ」、「私が悪いから」と我慢せず、周りとしっかりと話をして助けてもらいましょう。
また、うつ症状を和らげるためには、毎日の生活の中でストレスをためないようにして、自律神経を整えることも効果的です。

更年期は、女性の人生の通過点のひとつに過ぎません。
自分の心と体に向きあうチャンスと捉え、自分にあった方法で更年期のうつ症状を根本的に改善していきましょう!

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