ジャガイモを食べて得られる効果、効能

サ行の食材

▼健胃、利尿、消炎

ドイツでは「ジャガイモ料理を100種類も知らないうちは嫁に行けない」といわれるそうです。それほど馴染み深いのでしょう。わたしたちの食卓でも年中このお世話になっています。用途が広い、価格が手ごろ、入手しやすい、たくさん食べられる、そして栄養的にも軽視できない野菜というわけで、どこの家庭でもなくては困る食材の1つとなりました。

ジャガイモとは

ジャガイモは南米アンデス原産でナス科の多年生草本です。日本には慶長三年にオランダ人がジャワのジャカルタから平戸に持ちこんだといい、それにちなんで呼ばれた名です。江戸時代にはたびたび飢饉を救ったので救荒食として知られ「お助け芋」とも称されたとか。国内の産地では北海道が有名。丸くて粉質系の男爵と、やや細長くて枯気のあるメイクイーンが代表的な品種です。

ジャガイモの効果、効能

芋類の共通点として主成分は糖質ですが、カリウムとビタミンCの多いのがジャガイモの特徴でしょう。カリウムは利尿作用と過剰な塩分を尿に排出する働きがあり、血圧の上昇や体のむくみを防いでくれます。なのに調理で失われ不足しがちなだけに、いつも食べられるジャガイモの存在はありがたいです。

またジャガイモのビタミンCは、加熱で壊されやすいのを澱粉で包むことで守り安定した形で摂ることができます。さらにB1なども含むのでコラーゲンを生成して皮膚や血管を強くしたり、抗酸化や免疫力を高めたりしてくれるのです。カロリーはサツマイモの約半分しかありません。しかし糖質を摂るのに神経質な人は、ジャガイモをこした煮汁をスープにして飲めば有効成分は摂取できるでしょう。

摂取方法、民間療法

ジャガイモは調理法でエネルギー量が大きく変わります。同じ分量でも、茹でたものと揚げたものではカロリーで七倍もの違いが出るのです。フライドポテトなどは意外に高カロリーだから過ぎないように。皮ごと茹でてから皮を剥いた方が栄養も風味もよいです。煮物、揚げ物もなるべく皮をつけたまま調理したいです。

民間療法では昔から胃弱にジャガイモのすりおろし汁を飲ませたり、打ち身や腫物などにジャガイモの生汁と適量の小麦粉と酢を混ぜて湿布する方法などが伝えられてきました。ジャガイモに「健脾益気」と「利水消腫」の効能があるという漢方の教えによるものでしょう。ジャガイモの消炎作用を応用して火傷や湿疹におろし湿布をする地方もあります。

保存しやすいのもジャガイモの長所ですが、発芽したものはソラニンという有毒物質があるから周囲をえぐり取って捨てることです。リンゴ1個を入れておくとエチレンが発芽を抑えてくれます。ジャガイモの旨いのは春と秋です。「五升薯といひて珍重蝦夷に住む」(年尾)という句もあるくらいです。ゴショイモは北海道の方言ですが、わたしの田舎・山形でもそう呼んでいました。

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