アスパラガスの効果や効能とは

ア行の食材

▼秘訣、消炎、利尿

北海道で摘みたてのアスパラガスを食べてから、すっかりその味に魅せられてしまいました。あれはグリーンでしたが、クリーミィな風味のホワイトも捨てがたいです。アスパラガスには穂の部分が緑のと白いのがあります。緑は若芽を日光に当てて栽培しますが、白は土盛りをして日光を遮りながら育てるのです。西欧では白が妤まれるといいますが、日本の主流は緑の方らしいです。

アスパラガスとは

アスパラガスは南ヨーロッパが原産地でユリ科の多年草です。紀元前から栽培されていたといい、日本には天明年間に渡来したと伝えられます。だが専ら観葉植物として愛好されただけで、食用になったのは明治に入ってからでした。北海道の栽培で知られ、「うつくしき雪いただくや松葉独活」(白泉)という句もあります。マツバウドとはアスパラガスの別名です。家庭まで普及したのは昭和も、30年代でしょう。

アスパラガスの効果、効能

栄養価をみると、グリーンアスパラの方が圧倒的に優れています。ホワイトはビタミンCなどを少量含む程度ですが、グリーンにはカロテン、ビタミンB群、C、E、カルシウム、鉄、ニコチン酸などの含量も多いです。さらに野菜としては豊かな蛋白質、とりわけアミノ酸の一種であるアスパラギン酸や、ルチン、亜鉛などのミネラルもあって、リストアップしてみると栄養の宝庫といった感じです。

アスパラギン酸は新陳代謝を促し、蛋白質の合成を高めて滋養強壮の働きがあるものです。穂先の部分に集中して多く、そこには血管を丈夫にして動脈硬化を防ぐルチンも含まれています。B群の中で注目したいのは葉酸です。その名のとおり葉物野菜に多い栄養素ですが、DNAの合成に働き細胞の発育を促すほか、赤血球をつくる役割も果たすので、貧血の予防にも役立ちます。

もう一つ、アスパラガスの穂先には多くの亜鉛が含まれています。亜鉛はセックスミネラルと呼ばれるほど精力増強に効く成分です。「幸福にアスパラガスを茹で零す」(素香)とうたう句もありますが、精力の衰えを嘆く人はせっせと亜鉛を補給したいものです。味覚の衰えが亜鉛不足の赤信号という説もあります。

民間療法

民間療法では、歯茎から出血したらアスパラガスをたくさん食べろといいます。ビタミンPの仲間であるルチンとCはともに毛細血管を強くする働きがあるからで、歯周炎の予防にもなるはずです。また血圧を上昇させる物質を抑える作用もありますから、高血圧の傾向がある人によいし、利尿効果もあるので体の浮腫にも効くと伝えられます。

アスパラガスのおいしいのは、さっと茹でて塩やマヨネーズで食べることです。ソテーやフライにしてもいいし、スープやグラタンにも合いますが、シンプルな味にはかなわないと思います。ただ調理には、水溶性で熱に弱いことを意識したいです。生のアスパラガスは鮮度が落ちやすいから、これまた要注意です。

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