クルミの食材効果、効能について

カ行の食材

▼強壮、去痰、鎮咳に効果

軽い脳卒中を患った人が、クルミを二つ握って弄ぶように動かすと言う話を聞いた事があります。末梢神経のリハビリであったのでしょう。

クルミとは

クルミはペルシャの原産で、ヨーロッパでは紀元前から栽培されていましたが、日本へは江戸時代に渡来したといいます。クルミ科の穀果類で落葉高木。野生にはオニグルミが多いですが、いま食用に栽培されているのは、殻が薄くて柔らかく果肉の豊かなシナノグルミかテウチグルミです。

クルミの樹皮は灰褐色です。直径三センチほどのモモに似た果実をつけたころ、外果皮を除くと硬い核が出ます。そしてすごく硬いです。その核を炒ると二つに割れるので、褐色の種皮をかぶった白い子葉を取り出します。

これが食用となる部分です。北欧などでは、クルミには精のつく成分が多いから催淫性があるといいます。そしていまも、万聖節になるとクルミの実を暖炉に投げ入れて恋占いをする風習があります。日ごろ想う人の名を唱えながら、クルミの爆ぜ具合で相手の情熱を占うのです。その晩を「胡桃割りの夜」とも呼びます。

たしかにクルミの強壮・強精効果は強いです。クルミには多量の脂肪油が含ばれています。その主成分はリノール酸グリセリドで、ほかにも蛋白質、ビタミンEなどの含量が多いです。中国ではクルミを「貴族の健康食」といい、老化防止のために食べたといいます。またイギリスでは「胡桃を食べると頭がよくなる」とも伝えられています。動脈硬化を予防・改善する健脳食というわけでしょう。

どんな効果、効能があるの?

漢方の「開宝本草」には「胡桃は精気を養い、肌を潤し、黒髪を保つ」とありました。民間療法の応用も広いです。就寝前にクルミを三~四個食べると頻尿が治るとか、クルミを食べながら燗酒を飲むと頻尿を防いで熟睡できるなど、老人には耳寄りな話ではないでしょうか。

クルミの実をすりつぶして蜂蜜で練ったものを小さじ1杯なめると、痰を切って咳を止める効果もあると言われています。肥満や糖尿病の人は空腹時に二~三個食べるとよいという説もあります。だが食べすぎには注意です。クルミの実一個で三五キロカロリーもあるのですから。

それに脂質が多いので酸化しやすいから、面倒でも食べるときに殻を割るようにしたいです。改めてスポットを当てたい食材です。

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