桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)はにきびやシミに

漢方事典

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)は膿のあるにきび、シミによく使われます。

処方のポイント

血行を調える桂枝茯苓丸に、皮膚の赤みを取り排膿作用をもつ薏苡仁を加えたもの。
冷え症で血行が悪く、膿のあるにきび、シミを始めとする皮膚トラブルにも応用されます。
甘苦味があります。

桂枝茯苓丸加薏苡仁が適応となる病名・病態

保険適応病名・病態

効能または効果

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどがある次の諸症:月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ。

漢方的適応病態

下焦の血瘀。
すなわち、下腹部の痛みや圧痛抵抗、あるいは腫瘤、月経不順、月経困難、不正性器出血などに、下肢の冷えや静脈のうつ滞あるいは、のぼせ、頭痛、肩こりなどに、炎症、腫瘤などを伴うもの。

桂枝茯苓丸加薏苡仁の組成や効能について

組成

桂枝3 茯苓3 芍薬3 牡丹皮3 桃仁3 薏苡仁6

効能

活血化瘀・利水

主治

瘀血内停・水湿内停

解説

桂枝茯苓丸加薏苡仁は「桂枝茯苓丸」に薏苡仁を加えた日本の経験方です。
利水作用が増加されるので、瘀血と水湿が同時にみられる病証を治療します。

臨床応用

◇痺証

薏苡仁は経藉に侵入した風湿の邪気を取り除くことができ、経絡痺証(手足のしびれ、関節、筋肉の疼痛など)に用いられます。
活血作用があるので、生理痛などの瘀血症状をともなう痺証に適します。

◇浮腫

茯苓、薏苡仁(利水)、桂枝(通陽)、牡丹皮、桃仁(活血)、芍薬(養血)などによって血と水の停滞症状を治療できます。
例えば、肝臓疾患の浮腫、婦人科疾患の浮腫に用います。

◇皮膚疾患

薏苡仁は皮膚疾患に使用されることが多く、瘀血による皮膚のシミ、そばかす、にきびの他、いぼなどの症状に用いられます。

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