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女性を悩ませるニキビの原因を場所別に解説! 効果のある漢方は

お悩み

「ニキビ」に関する肌トラブルでお悩みの女性も多いのではないでしょうか?
実は、ニキビはその原因によってできる場所に違いがあるのです。

東洋医学では「肌は内臓の鏡」といわれ、身体の状態が皮膚に反映されると考えられており、体質改善を一つの目標としている漢方は、ニキビに対しても効果的な治療方法といわれています。

今回は、年齢を重ねても女性を悩ませる「ニキビ」の原因を、東洋医学の考え方を用いて場所別に解説します。

頬のニキビの原因と効果的な漢方

乾燥により肌表面の角質が硬くなることで、毛穴の出口が塞がれて皮脂が詰まりやすくなります。
このように皮脂が詰まった状態を「白ニキビ」といいます。

この状態を放置すると、アクネ菌が増え始めて皮膚の内側で炎症を起こします。
そして炎症で毛穴の周りが赤く腫れると「赤ニキビ」、そこに膿がたまると「黄ニキビ」…と数日のうちにニキビはどんどん進行してしまいます。

そのため肌の水分量や保水力アップで乾燥を防ぐことは、頬のニキビ解消の大きなポイントといえます。

そこでまず、洗顔後は化粧水や乳液の保湿で乾燥対策をしましょう。

さらに、寝具やメイク道具を清潔に保つことも重要です。
雑菌の繁殖は、肌に炎症を起こす大きな原因となるため、肌に直接触れるものは特に清潔に保ちましょう。

そして、頬のニキビ改善には、根本的な改善を目的としている漢方薬も有効です。

東洋医学では身体の状態が皮膚に反映されると考えられており、特に頬のニキビは、解毒作用や全身の巡りを司る「肝(かん)」や呼吸や皮膚に関わる「肺(はい)」が関係しています。

細菌感染による炎症性のニキビによる皮膚の赤みや痒みを発散し、細菌の繁殖を抑制する十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)や、血行不良やストレスによる血瘀(けつお)を改善して毛穴の充血を抑える荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)などが有効です。

顎のニキビの原因と効果的な漢方

乾燥やホルモンバランスの乱れによって皮脂分泌が過剰になると、毛穴に皮脂が詰まり、ニキビができやすくなります。
顎周辺は汗腺が少なく乾燥しやすいにも関わらず、皮脂腺が多いため、ニキビもできやすい厄介な場所です。

さらに最近はマスクをつけている時間も長く、マスクによる刺激や雑菌の繁殖により、できたニキビが治り辛い場所でもあります。

顎のニキビは、特に生命エネルギーを司る「腎」の衰えから生じると考えられています。
そのため疲労感や身体の冷え、足のむくみが同時に起こることも多いようです。

つまり顎ニキビは疲れのサイン。改善には、ストレス解消と良質な睡眠が欠かせません。
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かってリラックスできる時間をつくる、ウォーキングやヨガなどの適度な運動を実践してみる…など、自分なりのストレス解消法を探してみてください。

さらに就寝前にはスマホやテレビを手放して、部屋を暗くしてリラックスした状態で眠り、質のいい睡眠を取れるよう心がけましょう。

根本的な体質改善には漢方薬もオススメです。
顎ニキビ改善には、体内に溜まった水分や熱を取り除き、「気(生命エネルギー)」と「血(血液)」の巡りを良くして症状を改善する働きのある半夏寫心湯(ハンゲシャシントウ)や、体内の水分バランスを整えて「血」と「気」の巡りを良くして精神不安を和らげる桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンヨクイニン)がオススメです。

おでこのニキビの原因と効果的な漢方

おでこには皮脂を分泌する皮脂腺が多く集まっています。
そのため、おでこのニキビは、ストレスや睡眠不足でホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌が過剰になったときにできやすいと考えられています。

また、おでこは整髪料や洗顔料の洗い流しが足りず、生え際に付着したままになることが多い場所です。残った成分がアクネ菌増殖を促し、炎症の原因にもなります。

おでこのニキビは、特に「血」の不足による滞りに伴い、「気」も滞ることで起きるといわれています。

つまり、ストレスや疲労からリンパの流れが悪くなっている状態でできやすく、改善には生活習慣の改善と良質な睡眠が欠かせません。
ストレスや疲労など様々な原因が組み合わさってできるため、普段からストレスを溜めない生活を心がけ、安定した精神状態を保ちましょう。

さらにおでこ周辺を清潔に保つことも重要です。シャンプー、リンスは洗い残しのないようしっかり流して、前髪がおでこにかからないようにし、おでこを清潔に保ちましょう。

根本的な解決には、漢方薬もおすすめです。
おでこのニキビには、血の巡りを良くし、身体の熱のバランスを整える桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)や、首から上の熱を冷まし、皮膚を鎮静する清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)も効果的です。

鼻のニキビの原因と効果的な漢方

鼻周りは顔の中で最も皮脂腺が発達しており、皮脂分泌が多いためアクネ菌が増殖しやすい場所です。
そのため月経前のホルモンバランスの変化や、生活習慣の乱れの影響を受けやすく、ニキビができやすいのです。

さらに、最近ではマスクをしている時間も長く、常に不織布が触れた状態のことが多いため、状態が悪化しやすい場所でもあります。

鼻のニキビは、五臓のうち食べ物の消化吸収や代謝に関わる「脾」や、呼吸や皮膚の状態を表し、「気」と「血」を全身に巡らせる「肺」の衰えが大きく影響するといわれています。

改善には、生活習慣や食生活の見直しと、毛穴汚れを毎日しっかりと落として皮膚を清潔に保つことが重要です。

メイク落としでしっかりメイクを落としてから、良く泡立てた洗顔フォームで小鼻の脇や鼻の頭などを指でくるくる浮かせるようにして、ぬるま湯で優しく洗いましょう。

食生活の見直しも重要です。過剰な皮脂分泌を避けるため、過剰な糖分や揚げ物などの高脂質な食事は控えて、野菜や良質なタンパク質中心の食生活を心がけることも大切です。

また、根本的な体質改善には漢方薬もオススメです。
首から上に滞っている余分な熱を冷まして炎症を抑えて「気」と「血」の巡りを良くする荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)が効果的です。
また炎症が悪化して赤く化膿した状態の場合には、細菌の繁殖や炎症抑制効果のある十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)も良いでしょう。

口周りのニキビの原因と効果的な漢方

口周りは皮脂分泌が少なく、乾燥しやすく皮膚が硬くなりがちです。
乾燥した肌は外的刺激から皮膚を守るため、皮脂を分泌が多いので毛穴が詰まりやすく、ニキビができる原因となります。

特に口周りのニキビは「血」の不足や巡りの悪さと、ストレスによる「気」の乱れが大きく影響していると考えられています。
そのため肌の保湿とストレスを溜めないことが、口周りのニキビ改善には重要です。

洗顔後は高保湿タイプの化粧水や乳液、クリームでケアをして皮膚を柔らかく保つようにしましょう。紫外線対策も大事です。
紫外線を浴びると肌が酸化して、ニキビが悪化しやすくなるため、季節を問わずUVケアを行いましょう。

そして、根本的な体質改善を目指すなら漢方薬もオススメです。
口周りのニキビが赤く炎症を起こしているときには、熱を冷ます黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)や、顔全体に赤みがあるときには、首から上の熱をとる効果のある清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)などがよく使われます。

眉間のニキビの原因と効果的な漢方

おでこから眉間、鼻にかけての所謂「Tゾーン」といわれる部分は、皮脂分泌が盛んで毛穴が開きやすく、さらに微細な産毛も多いため、この産毛に皮脂や汚れが付着しやすい場所です。
さらに眉間は顔の中でも凹凸があるため、紫外線ダメージを受けやすくニキビができやすいといわれています。

そして眉間のニキビは、「血」の循環に関わる「心」と、呼吸や皮膚の状態を表し「気」と「血」を全身に巡らせる「肺」の衰えが原因ともいわれています。

眉間のニキビ改善には、毎日のメイク落としや洗顔で汚れをしっかり落とすことと、紫外線対策をおこなうことが重要です。
産毛にアクネ菌が繁殖するのを防ぐため、産毛をあらかじめシェービングで取り除いてしまうのもニキビ対策になります。

また、根本的な体質改善には漢方薬もおすすめです。

顔の余分な水分や熱をとり「気」や「血」の巡りを良くして炎症を抑える効果のある荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)や、脂性肌でニキビが腫れて化膿している場合には血流を改善して余分な熱などの「湿熱」を解消する黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)も良いでしょう。

フェイスラインのニキビの原因と効果的な漢方

頬から顎、首の上部にかけてのフェイスラインはUゾーンとも呼ばれ、顔の中でも乾燥しがちな場所です。
そのためかえって皮脂分泌が過剰になりやすく、ニキビの生じやすい場所でもあります。
フェイスラインのニキビは、「気」の流れが滞ることで肌が酸化し、老廃物が溜まりやすくなることから生じるとされています。

また、生活習慣の乱れやストレスの内的要因によってニキビのできやすい場所でもあり、所謂「大人ニキビ」の代表例ともいえます。
そのため、フェイスラインのニキビ改善には、体を温めること生活習慣を改善してストレスを溜め込まないことが重要です。

身体の冷えはフェイスラインのニキビと密接な関係があります。
冷えは血液の流れを滞らせ、余分な老廃物を溜め込み「血瘀」の状態をつくります。
これにより、身体は皮脂腺や汗腺から老廃物を押し出そうとし、肌トラブルを生じるのです。
汗ばむ程度の軽い有酸素運動や、ストレッチで身体を温めて、血行を良くすることを心がけましょう。

さらに、ストレスは「気」を滞らせる原因になります。生活習慣を整えることに加えて、自分なりのストレス発散法を見つけておくとよいでしょう。

根本的な体質改善には漢方薬もおすすめです。
身体の熱を冷まし、イライラ感などにも効果的な黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)や、「血」と「気」を巡らせて毛穴周囲の鬱血を取り除く荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)が効果的です。

唇のニキビの原因と効果的な漢方

他の顔の部位と同じく、唇周りにもニキビができることがあります。

他の部位と同様、ホルモンバランスの乱れがによる過剰な皮脂分泌が原因の場合もありますが、疲労や胃の不調など、内臓機能の低下から生じることが多いのが、唇ニキビの特徴です。

特に唇にできるニキビは消化機能を司る「脾」と胃が弱って熱がこもることによって起こるとされています。
唇ニキビの改善への近道は、患部への刺激を避けて清潔に保つこと、そして内臓機能を高めることです。

過度なストレスや不規則な生活、睡眠不足や暴飲暴食などの生活の乱れによって内臓機能が弱まるので、良質な睡眠を心掛け、食事も刺激物やカフェインなど胃に負担のかかるものは控えめにしましょう。

根本的な体質改善を目指すなら、漢方薬もおすすめです。
胃腸症状をとのなう場合は、「胃」や「脾」に溜まった熱を除く半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)が良いでしょう。
また、唇が乾燥して荒れている方には、「血」の巡りを改善して身体に溜まった熱を循環させる効果のある桂枝茯苓丸薏苡仁(ケイシブクリョウガンヨクイニン)も効果的です。

唇のできものに関しては、ヘルペスウイルスへの感染が原因の「口唇ヘルペス」との見分けも重要です。
水ぶくれのように腫れてピリピリとした痛みがある場合はヘルペスの可能性があるため、見分けがつきにくい場合は必ず医療機関を受診するようにして下さい。

まとめ

乾燥による毛穴のつまり、肌のターンオーバーやバリア機能の低下がニキビの大きな原因ですが、東洋医学における「五臓」や「気・血・水」のバランスの考え方からもニキビの原因を見つけ出すことができます。
ニキビは個人の体質や生活習慣に関係するため、根本的な体質改善を目指す漢方薬は、効果的な治療法の一つといえます。
セルフケアを試してみてもなかなか改善が見られないときは、漢方薬を取り入れた治療を検討してみて下さい。

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