大好きな読書中も文字がぼんやり…緑内障による弱視で潤いのない生活に

体験談

一生懸命目をこらしてみても物がぼやけてしまい鮮明に見ることができない、ちょっと目を使う作業をしただけで目がかすんで文字を追うのもつらくなってしまう……。
閉経期以降の50〜60代のシニア世代の女性の中には、このような「緑内障による弱視」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「緑内障による弱視」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。

先の見えない緑内障との戦いに意気消沈…弱視の進行を止めるには?

彩奈子さん(68歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

眼科検診で緑内障との診断を受けてからはや数年、当初は特に困った症状もなく過ごしていたのですが、このところ段々と視野が狭くなって、物が見えづらいと感じることが増えてきました。処方された点眼薬は欠かさず点眼していますし、定期的な検診にも行っているものの、このまま進行したらどうしよう、と考え始めると不安で仕方がありません。
テレビでブルーベリーが目にいいと特集すれば大量にブルーベリーを買ってきて食べ、緑黄色野菜が良いと聞けば、毎日野菜サラダを作り、という感じで自分なりに一生懸命進行を食い止めようとはしているのですが、効いているのだかいないのだか……。
緑内障は完治することもないといいますし、これといった着地点もないため「この先、万が一失明するようなことになったらどうしよう、見えないことで何か事故にあったら、不始末をしでかしたら……」と、不安だけが雪だるまのように膨らんでつらい毎日です。
最近ではもう、大好きな読書をするのも文字がぼやけて読みづらく、毎日ゆううつな気分で過ごしています。私はいったいどうしたら良いのでしょうか。

ご質問ありがとうございます。
緑内障による弱視は、完治することはないものの、適切な治療と定期的な検診、日常的なケアをすることで進行を食い止めることは可能です。ストレスから眼圧を上げないためにも不安を抱え込まないように、リラックスして毎日を過ごすようにしましょう。
今回は、緑内障による弱視の原因や改善方法について詳しくお伝えしていきますね。

緑内障による眼圧上昇と視神経の損傷が弱視の原因

弱視とは本来、視力が発達する幼少期に何らかの障害が起きて視力が低い状態のままになることです。
これに対し大人の弱視とは、ロービジョンともいわれ、失明はしていないものの、子どもの弱視と同様に眼鏡などで視力矯正しても物が見えづらい状態になってしまうことをいいます。

大人になって弱視が起こる原因としては、糖尿病などの疾患によるものもありますが、多くの場合は、眼球内の圧力が高まることで視神経が傷んでしまう「緑内障」によって起こると考えられています。
早期発見、早期治療ができれば進行を食い止めることができますが、症状が進行してしまうと神経の回復が難しいため、定期的に眼科検診を行い、早期に発見して適切な治療を行う必要があります。

東洋医学では、五臓のうち、体内の血液の巡りをつかさどる「肝(かん)」が目に栄養や潤いを与えているとされ、「肝」の衰えから様々な目の不調が起こると考えられています。

次の章ではこのような「緑内障による弱視」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきます。

緑内障による弱視を予防する対処法3選

1.全身の血の巡りを良くする

視神経は、血の巡りが悪くなることでダメージを受けやすくなると考えられているため、血管の収縮を促して血流を悪化させてしまう喫煙やストレスを溜め込むことはできるだけ避けることが大切です。
また日頃からウォーキングなどの適度な有酸素運動を取り入れること、半身浴やストレッチなどで全身の血流を良くすることも目の症状悪化を防ぐのに効果的といえるでしょう。
しかし、運動後に急激に多量の水分を摂ると眼圧が上がることがあるため、水分補給をするときは少しずつゆっくりと飲むようにしましょう。

2.眼圧が上がる状況を避けて目を休める

緑内障による弱視の予防や悪化を防ぐためには、眼圧の上昇を避けることが大切です。
そのためにも、パソコンでの作業やゲーム、スマホでの動画視聴など、目を酷使する作業を長時間しないようにすることです。
瞼を圧迫したりきつく目を閉じること、首元を締め付ける服装なども眼圧を上げることに繋がるため、避けるようにしましょう。
また、筋肉を緩めたり収縮させたりすることで遠近のピントを合わせる働きをする毛様体筋目は、近くを見ているときは収縮して緊張状態になっています。視神経へのダメージを軽減するためにも、ときどき遠くを見て毛様体筋を緩めるようにすると良いでしょう。

3.抗酸化作用のある食材を取り入れて

緑内障による弱視を始めさまざまな目の病気を予防し、進行を食い止めるためには、特定の栄養素だけでなくバランスのとれた食事をきちんと摂ることも大切です。
特に、網膜や視神経、毛様体の血流を促す働きがあるといわれる「アントシアニン」や、目の酸化を防ぎ、様々な目の病気の対策に効果があるといわれる「ルテイン」など、抗酸化作用を持つ食材を積極的に取り入れると良いでしょう。

◎アントシアニンの多く含まれる食材
カシス・ブルーベリー・ビルベリー・ブドウ・黒豆・ナスなど

◎ルテインの多く含まれる食材
ほうれん草・ブロッコリー・レタス・ケール・グリーンピースなど

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

緑内障による弱視を改善するためには、セルフケアと眼科での治療に加えて、体質の改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、八味地黄丸(ハチミジオウガン)です。疲れやすく、目のかすみや見えづらさを感じる方の「気(生命エネルギー)」、「血(血液)」、「水(水分)」を増やして体全体の機能を向上させ、目の血流を改善する効果があります。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「あんしん漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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緑内障と上手く付き合って弱視の進行を防ぎましょう

今回は、緑内障による弱視への対処方法や漢方薬をご紹介してきました。
緑内障は、片側ずつ進行するためになかなか症状に気づきにくいうえ、放置すると病状が進行してしまう病気です。緑内障による弱視の進行を止めるためには、定期的な眼科検診を欠かさないことや、適切な治療を受け、処方された薬を正しく服用し続けることが大切です。
そのうえで、血流改善のためのセルフケアや栄養補給、眼圧を上げないようにすることなどを心がけ、緑内障とうまくつきあっていくことを心がけると良いでしょう。

また、こうした弱視にまつわる悩みには、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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