朝から寝床にぐったり転がるトド状態…腕のしびれで動くのもおっくうに

体験談

年齢を重ねるごとに腕にしびれを感じて力が入らなくなることが増えてきた、長時間腕枕をして昼寝をしていたら腕がしびれてしばらくの間まったく動かせなくなった……。
閉経期以降の50〜60代のシニア世代の女性のなかには、このような「腕のしびれ」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「腕のしびれ」をテーマに、医師の青木先生にお話を伺ってみました。 

加齢とともに気になり始めた腕のしびれ…このつらさを解消する方法は?

琴美さん(60歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

ここ数年、何かにつけて腕にピリピリとしたしびれやこわばりを感じることが多くて困っています。
特に、寒い時期やエアコンで冷えすぎた時などにうっかり部屋でうたた寝をしていると、腕枕をしていた部分がジーンとしびれて感覚がない状態になってしまうことが多くて。そうなるともう、しばらくは何もできずに我慢の時間を過ごすことになってしまいます。
健康診断を受けてもどこが悪いということもないのですが、年を重ねるごとに四十肩、五十肩と、体の凝りや手足の動かしづらさやしびれを感じることが増えて、これが年を取るということか、と気が滅入ってしまいます。
お風呂に入って温まると少しは良くなる気がするのですが、冷え込みの強い明け方などは特にしびれを感じることが多く、寝床に入ったままダラダラ過ごしてしまうしまうことに。
夫からも「朝からトドみたいにひっくり返ってないで、少しは運動しなさいよ」なんて叱られてしまうのですが、なんだかこう、しびれやこわばりがあるせいか、体がシャッキリとしないんですよね。なんとかこの不快な腕のしびれを改善したいのですが、何か良い方法はないものでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
加齢とともに起こりやすくなる体のしびれは、体内の血液や水分の巡りの悪さから生じることも多いため、血流改善を心がけるセルフケアで症状の緩和が期待できます。
今回は、腕のしびれの原因や改善方法について詳しくお伝えしていきましょう。

末梢神経の圧迫や血行不良が腕のしびれの原因に

人体には体の隅々にまで細かい神経が張り巡らされていますが、肥満による圧迫や体のコリなど、何らかの原因でこうした末梢神経が圧迫され、機能低下を起こすことでしびれの症状が起こりやすくなると考えられます。
また、偏った食生活によるビタミンの欠乏や、加齢とともに体の柔軟性が失われ、運動不足やホルモンバランスの乱れから血の巡りが悪化することも腕のしびれの原因になります。
そしてしびれの症状は重篤な脳疾患の前兆や、糖尿病で高血糖の状態が続くことで神経がダメージを受けて生じることもあるため、原因不明のしびれや動かしにくさを感じたらすぐに医療機関に相談するようにしましょう。

東洋医学では、加齢によるホルモンの減少から自律神経が乱れ、「血(血液)」や「気(生命エネルギー)」の巡りが悪くなり、「血瘀(けつお)」が生じることでしびれが起こると考えられています。

次の章ではこのような「腕のしびれ」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきます。

腕のしびれを改善する3つのセルフケア

1.全身の血液や水分の巡りを良くする

腕のしびれは、不規則な生活や睡眠不足による自律神経の乱れや運動不足によって血流が悪化することにより起こりやすくなることがあります。
血液や水分の巡りを良くするためにも、生活のリズムを整え、適度な運動をして栄養バランスのとれた食事や水分をしっかり摂るようにしましょう。
また、しびれの予防や解消には、血管を丈夫に保つビタミンCや血流を改善するビタミンEを積極的に摂ることや、体を冷やさないようにし、全身の血液や水分の循環を良くすることも有効です。

2.腕の筋肉や神経を酷使しないこと

腕のしびれが起こりにくくするためには、肩や腕が凝るような細かい作業を継続して行うことを避け、腕を酷使しないことが大切です。
腕を酷使することで筋肉が硬くなり、神経が圧迫されることでしびれが生じやすくなってしまうからです。
もし腕に疲労感や凝り感じている場合は、そのまま酷使すると炎症が悪化することもあります。しびれを感じる前にしっかり腕の筋肉や神経を休めたり、マッサージをして血行を良くしてこわばった筋肉をほぐすようにすると良いでしょう。

3.寝る体勢に気をつけ、体を冷やさない

日頃から腕に頭を乗せて寝る癖があると、血管が圧迫されて血の巡りが悪くなり、神経が圧迫されてしびれの症状が起こりやすくなります。
なるべく腕への負担を避けるようにし、仰向けでリラックスした状態で寝るように心がけてみてください。
寝るときには腕を冷やさないように肩先まできちんと布団をかけ、エアコンをつけて寝る場合は夏でも薄手の長袖のパジャマを着ると良いでしょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

腕のしびれを改善するためには、セルフケアでの治療に加えて、体質の改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)です。体力がなく、四肢が冷えてしびれやすい方の「血」や「気」の巡りを良くして、筋肉や骨に栄養を与える効果があります。
また、体の冷えやむくみから血の巡りが悪くなり、四肢のしびれや痛みを感じやすい方には、「血」や「水(水分)」の巡りをよくして症状を改善する効果のある疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「あんしん漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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自律神経を整えて、体内の巡りを良くしましょう

今回は、腕のしびれの改善方法や漢方薬をご紹介してきました。
症状の予防や改善のためには、寝不足や不規則な生活を避けて生活のリズムや自律神経を整えることや、体を冷やさないように心がけて体内の水分や血液の循環を良くすることが大切です。
また、こうした腕のしびれにまつわる悩みには、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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