寝ているときに限って激しい咳が…安眠を妨げる不快な症状の原因は?

体験談

夜、ベッドに入るとなぜかゴホゴホと咳が出始めて寝付けなくなってしまう、深夜寝ているときに咳が止まらなくなり、痰も絡んで明け方まで眠れず睡眠不足に……。
30〜60代の幅広い世代の女性の中には、こうした「寝ているときの咳」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

そんな自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「寝ている時の咳」をテーマに、医師の白井先生にお話を伺ってみました。

あわや呼吸困難に! 明け方まで止まらない睡眠時の咳がつらすぎる!

千恵さん(45歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

風邪の治りかけで少し咳が残っているものの、もうほとんど回復している状態なのですが、なぜか夜中にひどい咳き込みで目が覚めてしまうことが多くて困っています。
日中はほとんど咳も出ないのに、このところ深夜の2時、3時になろうかという時間になると、途端にゲホゲホと痰の絡まったような嫌な咳が出て止まらなくなってしまうんです。隣で寝ている夫もうるさくて仕方がないらしく、私が咳き込み始めると、起きてしまわないまでも、ムニャムニャ言いながら布団を頭までかぶってしまうほど。
先日も、例のごとく夜中に咳が止まらなくなり、上を向いたままゲホゲホしていたら、絡まった痰で窒息するかと思うほど咳き込んでしまったんです。大慌てて飛び起きて水を飲みにいったら少し落ち着いたのですが、あわやという状態で本当にびっくりしてしまいました。
こんな調子なので、ここ最近ずっと寝不足続き。せっかく治りかけた風邪がぶり返しやしないかと心配で仕方がありません。
少しでもこの不快な夜の咳の症状を改善できる方法があればぜひ教えてください。

ご質問ありがとうございます。
寝ているときの咳は体力の消耗や睡眠不足を招くのはもちろん、放置して慢性化すると気管支粘膜を傷つけ、悪化して本格的なぜんそくになってしまうことも少なくありません。状態に応じて医療機関への受診やセルフケアをして、なるべく早く対処する必要があります。
今回は寝ている時の咳の原因や対処方法について詳しくお伝えしていきましょう。

睡眠環境や口呼吸による気管支への刺激が原因に

寝ている時の咳は、ハウスダストやエアコンによる寒暖差、湿度などの環境要因に加え、睡眠前の飲食の影響や口呼吸によって気管支が刺激されることで生じると考えられています。
また風邪の治りかけで体力が低下し、免疫力が下がっているときの長引く咳なども、睡眠時、夜間から明け方にかけて症状が悪化することが多いようです。
こうした睡眠時の咳は睡眠を妨げ、体力を奪い、体調悪化の原因にもなります。つらい症状が長期間続く場合は医療機関に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

東洋医学では、体の冷えによって生じる「肺寒(はいかん)」や、体内の炎症やアレルギー物質などの影響から余分な熱が溜まり「肺熱(はいねつ)」が生じることで夜間の咳症状が起こると考えられています。

次の章ではこのような「寝ているときの咳」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきます。

寝ている時の咳を改善する3つの対処法

1.寝室は清潔に保ち、アレルゲンを持ち込まない

寝室や寝具を不衛生な状態にしておくと、ダニやホコリによってアレルギー反応を起こし、気管支が収縮し、息苦しさや咳の症状が生じることがあります。
また、アレルギーから鼻炎症状が起き、大量の鼻水が寝ている際に喉に逆流することも、気道を刺激して咳の原因になるため注意が必要です。シーツや枕カバーはこまめに洗濯をし、布団を干したり室内を掃除したりして清潔に保つようにしましょう。
こうしたアレルギーによる睡眠時の咳を防ぐためには、花粉やペットの毛などのアレルギー物質が寝室に入らないようにすること、鼻水が出るときは横を向いて寝るようにするなどの工夫をすることも大切です。

2.寝室の環境や呼吸に気を配る

衛生面以外にも、寝室の湿度やエアコンによる急激な温度差にも注意が必要です。
部屋が乾燥していたりエアコンで冷えすぎたりしていると、気管支の粘膜が刺激されて咳が出ることがあります。
寝室の温度は冷やしすぎないように適温を保ち、部屋の乾燥が気になる時には加湿器をつけるようにすると良いでしょう。

そして、いびきをかくことが多い方や鼻炎症状から口呼吸になりやすい方は特に夜間の咳に注意が必要です。
気道を確保するためにも寝るときは高過ぎる枕は避け、口を閉じて舌を喉のほうに巻き上げること、鼻で吸って鼻で吐くことを心がけるようにしましょう。

3.就寝前の飲食や飲酒は適量を心がけること

寝る直前の食べ過ぎや飲み過ぎも、夜寝るときに咳が出やすくなる原因になります。
飲食をして胃液が分泌され、消化しきらないうちに床に着くことで食道に食べたものが逆流し、喉への刺激となって咳が誘発されてしまうのです。
そして、アルコールが消化される際に生じるアセトアルデビドは気道を収縮させてしまう作用があるため、要注意です。飲食や飲酒は腹八分目を心がけて寝る3時間前までに済ませ、消化し終わる頃に就寝するようにしましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

寝ている時の咳を改善するためには、セルフケアや呼吸器内科での治療に加えて、体質の改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、滋陰降火湯(ジインコウカトウ)です。睡眠時に痰が絡むような咳の症状が長く続く方の体内の熱や炎症を冷まし、喉を潤して症状を緩和する効果があります。
また、喉の乾燥感をともなう空咳や激しい咳き込みが続く方には、喉の粘膜や気道を潤して症状を改善する麦門冬湯(バクモンドウトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「あんしん漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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睡眠環境を整えて喉や気道への刺激を避けましょう

今回は、寝ている時の咳への対処法や漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、寝る直前まで飲食をしないようにすることや、寝室の温度や湿度や衛生面に気を配り、睡眠環境を整えることが大切です。
また口呼吸は気道を塞ぎ、咳を誘発する原因になるため、日頃から口呼吸になりがちな方は特に、鼻での呼吸を心がけるようにしましょう。
こうした咳にまつわる悩みには、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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