ストレスなのか謎の症状が!?︎…病気でもないのにずっと咳が止まらない!

体験談

検査してもどこにも異常がないのに、仕事での大事な場面に限って咳がコンコンと出始めて止まらなくなってしまう、嫌いなママ友とおしゃべりするとなぜか咳が出始める……。
30〜60代の幅広い世代の女性の中には、こんな「ストレスによる咳」に悩んでいる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「ストレスによる咳」をテーマに、医師の白井先生にお話を伺ってみました。

ワンオペ育児のストレスでもう限界…謎の咳き込みと喘鳴を止めて!

未智子さん(31歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

里帰り出産をして半年、ようやく体力も回復したので里帰りを終え自宅に戻ってきました。
ところが、忙しい夫はほとんど仕事漬けの日々……。初めての育児と家事をたった一人でこなす不安と重圧ですっかり体調を崩し、つらい日々を送っています。
特につらいのが、もう2週間も続いている咳の症状。特に熱があるわけでも風邪気味なわけでもないのに、乾いた咳がずっと続いていて息苦しくて仕方がありません。何かの病気で、赤ちゃんにうつしたら大変だと思い、母に数日滞在してもらって病院でさまざまな検査を受けましたが、なぜかどこにも異常なし……。
医師からは、精神的なものでは、と言われ「なるべくストレスを溜め込まないようにね」とアドバイスをされたのですが、どうすることもできず戸惑っています。もともと出の良くなかった母乳も出なくなったためミルクに切り替えましたが、そういうことにすらもう全部に罪悪感を感じてしまう状態に。
夜になると咳き込みも止まらず、最近では息を吐くときにヒューっと嫌な音がするような感じもあり、ますます夜も眠れない日々です。
少しでもこの嫌な咳の症状を改善できる方法があればぜひ教えてください。

ご質問ありがとうございます。
近くに頼れる方もいない中での一人での子育て、特に初めての育児では大変なストレスを感じることも多く、心身ともにつらくなってしまうことも多いですよね。
今回はストレスによる咳の原因や対処方法について詳しくお伝えしていきましょう。

自律神経の乱れによる咳中枢や気道への刺激が原因に

咳の症状が出る原因には感染症や肺炎、気管支炎、ぜんそくやアレルギーなどさまざまなものがありますが、内科的な検査をしてもこうした疾患のどれにもあてはまらない咳の症状に、ストレスが誘因となって起こる心因性の咳症状があります。
こうしたストレスによる咳の場合、風邪でもないのに乾いた咳が慢性化し、何かに集中している時や夜寝ている時には症状が出ないのに、日中や緊張状態にあるときに限って症状が悪化するなどの症状がみられます。
ストレスによって咳の症状が起こる正確なメカニズムは定かではないものの、過度のストレスから自律神経やホルモンのバランスが乱れ、脳幹にある咳中枢や気道粘膜を刺激してしまうことに原因があると考えられています。

また東洋医学では、精神的ストレスから「気(生命エネルギー)」が滞り、「気滞(きたい)」の状況になることでこうした症状が生じると考えられています。
次の章ではこのような「ストレスによる咳」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきます。

ストレスによる咳を改善する3つの対処法

1.咳の原因となる疾患の有無をきちんと調べる

咳の症状に正しく対処するためには、ほかに器質的な疾患がないかを医療機関できちんと調べることが大切です。
重篤化するような危険な疾患ではない、と知ることで精神的な安定を得ると、それだけでも症状が軽減する場合もあります。
また、ストレスから生じている咳には一般的な咳止め薬や気管支拡張剤などでは効果を得ることはできないため、ストレスケアや生活習慣の改善などのセルフケアを試みるとともに、症状が改善しない場合は心療内科や精神科に相談し、心のケアや必要に応じて薬物療法を行うようにしましょう。

2.心身の抵抗力を高める生活を

ストレスによる咳を解消するためには、ストレスの原因そのものを排除したり回避したりすることが一番ですが、難しい場合は、できるだけ肉体的な疲労を溜めないことが大切です。疲労から体の抵抗力が弱まることは、ストレス耐性も低下させる要因になります。
しっかりと休養や睡眠をとり、栄養バランスのとれた食事をし、ストレスに負けないエネルギーを蓄えるようにしましょう。
そして、規則正しい生活や屋外での適度な運動をすることも心の安らぎにつながります。何事も無理をしすぎないようにして自分なりのストレス発散法を見出すように心がけてみてください。

3.「天突」のツボ押しで症状を緩和する

ストレスによって自律神経が乱れ、交感神経の働きが優位になると喉の筋肉が収縮して気道が締め付けられ、咳の症状はもちろん、息苦しさや喉の詰まり感などを感じてしまうことがあります。
こうした症状を和らげるのに効果的なツボ「天突(てんとつ)」をご紹介しますので、症状が辛い時にはぜひ押してみてください。

◎天突(てんとつ)
ツボのある場所:鎖骨と鎖骨のちょうど真ん中のくぼんだ部分にあるツボ。
人差し指で3秒押した後、また3秒離す動作を1セットとし、5セットほど繰り返すことで、気道が落ち着き、咳や苦しさが緩和できます。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

ストレスによる咳を改善するためには、セルフケアや心療内科での心のケアによる治療に加えて、体質の改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、神秘湯(シンピトウ)です。ストレスが強く、息苦しさをともなう咳の症状が長く続く方の胸の違和感を鎮めて喘鳴を抑える効果があります。
また、喉の乾燥感をともなう空咳や激しい咳き込みが続く方には、喉の粘膜や気道を潤して症状を改善する麦門冬湯(バクモンドウトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「あんしん漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

あんしん漢方のサービス紹介はこちらをご確認ください。
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ストレスを解消して咳から意識をそらしましょう

今回は、ストレスによる咳への対処法や漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善のためには、まずは長引く咳の原因が内科的な器質性の病気ではないことをきちんと調べたうえで、ストレスによる咳の症状をケアしていく必要があります。
症状の悪化や進行を避けるためにも、ストレス原因となっている状況や人物から距離を置き、自分なりのストレス発散法を見つけることで、咳から意識をそらすようにしましょう。
こうした咳にまつわる悩みには、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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